東京電力株錐闃羽原子力発電所4号機の運転再開に関する申し入れ書


新潟県知事 平 山 征 夫 様

2003年7月15日

ACA (Anti-Capitalist Action) (50音順、26団体)

顔の見える農と食文化の会

柏崎刈羽原発を考える地域連絡センター

柏崎原発反対地元三団体

柏崎巻原発設置反対県民共闘会議

柏崎巻原発に反対する在京者の会

刈羽村生命(いのち)を守る女性の会

原子力発電所と放射線障害を考える新潟県医師・歯科医師の会

原水爆禁止新潟県協議会

原発のない住みよい巻町をつくる会

原発反対刈羽村を守る会

原発問題を考える刈羽西山住民の会

国連・憲法問題研究会

脱原発長岡暮らし連絡会

止めようプルサーマル長岡市民ネットワーク

ながおか『地球村』

新潟県平和センター

日本消費者連盟

「反戦・平和アクション」編集委員会

広島瀬戸内新聞

プルサーマルを考える医師歯科医師の会

プルサーマルを考える柏崎刈羽市民ネットワーク

巻原発反対共有地主会

巻原発を考える新潟市民フォーラム

みどりと反プルサーマル新潟県連絡会

許すな!憲法改悪・市民連絡会


東京電力株錐闃羽原子力発電所4号機の運転再開に関する申し入れ書

新潟県知事 平 山 征 夫 様

2003年7月15日

 

再循環系配管等の安全上極めて重要な部位に、多くの未検査箇所を残しています。

需要優先・点検省略の柏崎刈羽原発4号機の運転再開に強く反対します。

 

7月9日、平沼経済産業大臣が新潟県を訪れ、4号機の運転再開に関して「安全宣言」しましたが、そもそも内部告発を2年以上も放置しながら、ひび割れのある原発でのプルサーマル実施を、強引に推し進めていた経済産業省や原子力安全・保安院を信用することは出来ません。

また、東京電力は「安全だ」と宣伝していますが、安全上極めて重要な部位の多くが未検査のままです。

7月8日、柏崎市議会は平沼大臣に対して「再循環系配管のすべての継手溶接線の点検を行っていただきたい」と要望しました。

なお、4号機の再循環系配管の総継手数は78、今回点検数は68、未点検数は10。安全上重要な、再循環系配管と原子炉圧力容器の接続部は全数12、今回点検数は6、未点検数は6です。

以下、未検査箇所を多く残して運転再開することについて、重要な事項を指摘します。

 

1. 過去5年以内の定期検査の記録が「異常なし」でも、ひび割れがある可能性があります。

 定期検査で配管にひび割れが見つかっても、ひびの長さが配管の厚さの3分1以内であれば、「異常なし」と判定されていました。しかし、現在少しでもひび割れかひび割れの兆候があれば、その部分を交換しています。また、超音波探傷試験(UT)の検査精度に問題があり、UTで測定した深さよりも実際は深いひび割れである恐れがあります。
 過去の定期検査の「異常なし」が、本当にひびが無いことか確認する前に運転することは許されません。

 

2. 過去の定期検査の記録は信用できません。

 柏崎刈羽原発1〜5号機の再循環系配管の、過去5年の点検総継手数は147、ひび割れていた継手数は6(最近まで隠されていた)、点検総数の4%でした。しかし、今回の検査では204箇所実施し、ひび割れの継手数は40と検査総数の約2割もありました。ひび割れの発見割合が5倍も増えています。

これは、以前の検査が信頼できないこと、今回再検査しなければならないことを示しています。

 

3. 点検でひび割れを発見したにもかかわらず、今回、追加点検をしないことは検査規定違反です。

 原発の検査規定は「軽水型原子力発電所用機器の共用期間中検査」JEAC4205-2000で、この規定は「点検でひび割れが認められた場合、当該点検期間中に予定点検箇所数と同数の追加点検を行う」ことを求めています。これは米国機会学会(ASME)の検査規定を元に定められた国際的な検査規定です。
 検査でひび割れの見つかった東北電力・女川原発1号機と中部電力・浜岡1・3・4号機は、UTの精度が悪いこともあり再循環系配管の全継手を追加点検しました。そして過去5年間に検査して「異常なし」の継手で、今回ひび割れを発見しています。

女川原発2号機もひび割れが見つかったため、追加で全継手を点検する予定です。これは4月17日に原子力安全保安院が出した文書に従い、点検でひび割れが認められたため、追加点検したものです。
 保安院は全継手を今回検査することが望ましいとしながらも、「東電は検査の人手が足りないため、特例で追加点検しないことを認めたが、次回に予定点検数の倍数の点検を求める。指示文書に当該検査期間中に、と書いたことは間違いだった。」と釈明していますが、安全上必要な規定は遵守させるべきです。

 

4.シュラウドの検査も不十分です。

 4号機のシュラウドはひび割れがなかったと言いますが、調べていない溶接線が半分近く残っています。同時期に作製された浜岡4号や志賀1号、女川2号でひび割れが確認されているのに、不自然です。
 国の「発電用軽水型原子炉施設の安全機能の重要度分類に関する審査指針」
によるとシュラウドはその損傷又は故障により発生する事象によって炉心の著しい損傷又は燃料の大量の破損を引き起こすおそれのある構築物系統及び機器」とされ、半分近くも未点検のまま運転することは大変危険です。


申し入れ状況1

申し入れ状況2

申し入れ状況


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