東電柏崎刈羽原子力発電所の広報担当者などから確認できた情報をお知らせします。 2007年8月17日作成 8月21、25日更新 今回の地震の影響で柏崎刈羽原発7号機から放射性よう素が外部に漏れました。 原発サイトでは放射性よう素はウランの核分裂でしか生成しない物質のため、 放射性よう素が検出されたことで、核燃料が破損したことが懸念されました。 しかし、東電は原子炉の冷却水を調べたところよう素の濃度が通常範囲であり、 また、高感度オフガスモニタ*によるキセノンの測定値も通常範囲であるため、 原発の核燃料から放射能が外部に漏えいしていないとの見解を公表しています。 そして、検出されたよう素は、核燃料の製造時に製品表面に付着したウランや、 原子炉の冷却水に含まれるウランが、核分裂して生成したものと説明しました。 *燃料漏れがあると増加する、キセノン133、135、138、N13を測定している。 そのため、詳細なよう素濃度の測定結果と高感度オフガスモニタの測定値など、 東電の見解を確認するために必要な情報を、公開するよう求めていた次第です。 また、よう素の生成原因を確認するために、核燃料の製造工場に確認しました。 それでは以下に、これまでに確認できたデータや事実関係を列記します。 ・原子炉水中よう素濃度(Bq/g)E-02=0.01、E-03=0.001、E-04=0.0001 2007年7月2日 KK-3 1.3E-02  KK-4 2.5E-02    7月4日 KK-2 1.6E-02  KK-7 3.1E-02    7月9日 KK-3 1.6E-02  KK-4 1.8E-02    7月11日 KK-7 3.6E-02    7月16日 KK-3 1.0E-02 KK-4 1.2E-02 KK-7 3.8E-02 7月18日 KK-3 <2.3E-03 KK-4 <6.2E-03 KK-7 9.4E-03 7月20日 KK-2 <8.3E-04 KK-5 <1.4E-03 KK-6 <3.7E-03    7月25日 KK-2 <1.1E-03  KK-5 <1.2E-03 7月26日 KK-3 <2.5E-03 KK-4 <9.8E-03 KK-6 <4.9E-03 KK-7 <1.2E-02 8月1日 KK-2 <6.8E-04 KK-5 <1.0E-03 8月2日 KK-3 <5.2E-03 KK-4 <4.3E-03 KK-6 <5.0E-03 KK-7 <8.0E-03 8月8日 KK-2 <7.0E-04 KK-5 <9.7E-04 8月9日 KK-3 <7.5E-03 KK-4 <4.0E-03 KK-6 <5.0E-03 KK-7 <6.5E-03 ※ <の値は検出限界値未満 ・高感度オフガスモニタ(Xe・キセノン-133)指示値 (単位:cps 一時間の間の全カウント数を一秒間あたりに分割) 2007/7/16 10:00 KK-2 0.012 KK-3 0.72 KK-4 1.2 KK-7 0.75 2007/7/17 10:00 KK-2 0 KK-3 0 KK-4 0.74 KK-7 0.045 ※一日に一時間毎の24データがあるなら、地震前後の2つのデータだけでは傾向が分からないので、 もっと多くのデータを公開するよう求めています(20日、以下のデータが公開されました) プラント  期間   指示値 KK2   地震前  0〜0.043 地震後  0〜0.0086 KK3   地震前  0.31〜1.3      地震後  0〜0.52 KK4   地震前  0.81〜1.3 地震後  0〜0.79 KK7   地震前  0.048〜1.2      地震後  0.03〜0.61 (地震前 7/14 10時〜7/16 10時  地震後 7/16 12時〜7/18 12時) ※上記のデータでは不明ですが一番高い値を示した可能性のある、 7月16日11時の各プラントの指示値の公開を求めています ↑このデータなどが公開されました。→高感度オフガスモニタ指示値(エクセルファイル) (ちなみに、オフガスモニタはキセノン135、138とN13も測定しているそうですが、 キセノン133は半減期が長いので、それで代表してデータを出したとの説明でした)。 ・7号機装荷中燃料の年度別国内外産内訳(体数) 発電開始年   H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 合計 国産(JNF/GNFJ) 32 212 なし 164 112 なし 212 732 海外(GNFA) 52 0 なし 0 88 なし 0 140 ※7号機の核燃料の多くを製造したGNFJの広報担当者に確認したところ、 「核燃料集合体の表面にわずかに残ったウランや、天然の鉱石に含まれるウランが燃料集合体の金属中に残り、 それが核分裂してよう素が出ることは無いとはいえない」とのことでした。