西安市郊外

華清池

1997年5月4日

皇帝のお風呂

この連休を利用して、北京と西安に旅行してきました。今回は番外編として西安市郊外にある「華清池」のレポートをしようと思います。
もちろんパックツアーですから温泉にゆっくり浸かって、その印象を書くということは出来ませんので、ご了承ください。

この「華清池」はいわずと知れた西安の観光名所ですのでご存知の方も多いと思いますが、簡単に説明しておきたいと思います。


ここは、秦の時代から温泉があるところとして有名でした、しかし其の名を高めたのは、何といっても楊貴妃と玄宗皇帝のロマンスの舞台としてでしょう。
唐の大詩人「白居易」も「眸を廻らして一笑すれば百媚生じ 六宮の粉黛顔色なし」と「長恨歌」に詠った美人の代表格「楊貴妃」と「玄宗皇帝」の話は皆さんご存知のような悲劇で幕を閉じます。
また、ここは1936年の西安事件で蒋介石が捕らえられた場所としても有名です。

さて、華清池は、いにしえの温泉ではありません、まだお湯が湧き出している現役の温泉でもあるのです。そのための施設もあるそうですが、残念ながらどの建物かはわかりませんでした。
ガイドさんの話によると庶民の手軽なレジャーとして温泉は中国でも人気があるらしく彼も「華清池」ではありませんが時々利用しているそうです。
ただし日本の温泉のムードとはずいぶん違い、個室で入浴するというスタイルだそうですから、健康法に近いものなのかもしれません。


お湯

「温泉水滑らかにして凝脂を洗う」と同じく長恨歌にあるお湯を手軽に利用出来るのが、この写真のコーナーです。
ちょっと手を洗ったり、顔を洗うことができるくらいのお湯が噴水のように湧き出している。もちろん有料で、値段は下の料金のところに書いておきました。

ちなみに一番上の写真は玄宗皇帝が使ったのではないかといわれている浴槽です。
楊貴妃の浴槽もありましたが、あまり良く撮れなかったので、こちらの方の写真を載せておきます。

楊貴妃のように美人になれるかもしれない、
保証はできないけどね。

5角(1元の半分)約8円です。

新潟、広島、名古屋より定期航空路で西安へ、そのあとはよく分かりませんので現地の人に道を尋ねてください。

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