小学校1年生 算数 のための
JavaScriptによるCAIソフトウエア開発について
1 JavaScriptの利点
エディターとブラウザーがあるだけで、開発できます。
最近のパソコンには、エディターもブラウザーもどちらも付属しているので
まったくの出費なしに手軽にCAIが開発できます。
基本的にJavaScriptはHTMLと同じようにテキストで記述されています。
ブラウザーがあればネットワークに接続していなくても、開発したり、
実行したりできます。
そして、CGIなどはサーバー側の設定が必要ですが、サーバー側での設定が不要です。
セキュリティーなどの問題から許可されない場合もあります。
その点、JavaScriptはそんなことがまったく必要ありません。
2 開発にあたって、気をつけたこと
JavaScriptはファイルを読み込み表示するのに少し時間がかかります。
小学校1年生が初めてパソコンを使うということを前提に、なるべく
シンプルな画面でサクサク動くように設計しました。
そのため、動くキャラクターや音声を使用しないことにしました。
私の息子(小学校1年生)をモニターとして、動作の確認を行ました。
ヒントや正解の表示などは彼のアドバイスにより修正しました。
その結果、このようなシンプルな画面でもかなり集中して、
問題に取り組んでくれました。
さらに、JavaScriptを使って自動的にプリントを作成するページを作りました。
低学年は、実際に紙と鉛筆で練習することもとても重要であると考えます。
再読込ボタンを押せば、いくらでも違う問題を印刷して練習することができます。
ただし、Mac版のNetscapeNavigatorでは、JavaScriptで書かれた部分がうまく
印刷されません(^^b Windows版では印刷されます。
とりあえず、テキストをワープロなどにコピー&ペーストして利用してください。
3 インターネットでのCAIについて
「インターネットを使ってわざわざ電話料金を払い算数の勉強する」ことを
望んでいるわけではありません。
JavaScriptを用いたのはソフトそのものの開発の容易さだけでなく、
ハイパーリンクを利用すれば、ヘルプやマニュアルなどの整備も同レベルで
行なうことができることと、いくつかのソフトウエアを開発しても、グループを
構成することが容易になることがあげられます。
さらに、それがマルチプラットホーム対応であるということです。
JavaScriptにも、ファイルの入出力ができないなどの問題点もありますが、
利用方法を限定すればそれなりに効果のあるCAIが作成できると思います。
また、ホームページにリンクさせることでCAI データベースとして利用することも
可能になると思われます。