鉄筋コンクリートの劣化問題(04/11/08UP、11/09・11、07/08/28、11/04加筆)
まず、四国電力活ノ方原子力発電所1号機のタービン架台ひび割れ隠ぺい問題についてのリンクでは、市民ネット に寄せられた告発情報を公表し検証された、原発関連の鉄筋コンクリート劣化問題を扱っています。
次に、ある作家のホームページの、 「建設関係」の「シャブコン」に 美浜原発での事例ですが、水で薄められた鉄筋コンクリートの問題が紹介されています(以下のサムネールは「シャブコン」問題に関する新聞記事です)。
以下、ある作家のホームページの古舘真氏から寄せて頂いた、上記紹介記事に関する補足コメントです
私は工事現場から離れて久しいので現在はどうなっているか知りませんが、コンクリート打設現場に公的機関が検査に来た記憶が一度もありません。過去においてはいい加減な検査がなされていた事例は確かにあるのです。阪神大震災のような例を見ると「かなり多くの業者が手抜き工事をやってきたから、あんなに大きな被害になった」と感じます。
洗浄水を全て注入した時の強度についてですが、確かに計算式などの根拠を示してはいませんが、根拠がない訳でもありません。日本建築学会の「建築材料要教材」の「水セメント比と圧縮強度の一般的な関係」というグラフを見て大体の見当をつけて確認しております。大雑把なグラフなので詳しい数値は分かりませんが、見た感じではその位には十分なり得ます。むしろ控えめ目な数字のような気がします。その話については「コンクリート神話の崩壊」(植木慎二著、第三書館)という本の中で専門家によって述べられています。中にはもっと低下するという人もいます。本当かどうかは専門家に聞いて確認するとよいと思います。千葉工業大学教授(現在は職場や地位が変わっているかもしれませんが)の小林一輔教授などが有名です。
生コンをどれだけ積載するかによりますが、通常は全体の1割にも満たない洗浄水を加えただけで、なぜそんなに強度が低下するのか疑問に思う人がいるかもしれません。これは水がいくら増えたかという事が重要なのです。生コンに含まれる水は2割程度に過ぎませんから、生コン全体に対して数パーセント程度の加水であっても水分の増加という点ではかなりの増加になってしまうのです。
コンクリートの劣化についてはかなり前から言われていた事ですが、社会的な認識が甘いような気がします。
(以上コメント引用)柏崎刈羽原発でも建設時にシャブコンが行われたとの告発情報があります。原発に関する告発情報の多くが、本当であったことが確認されていますので、明確な証拠が無いからといって「シャブコン」は無かった、とは言い切れないのではないかと思われます。なお、鉄筋コンクリートの問題以外では、発電所の敷地外に持ち出された、放射性のゴミの問題が、告発情報を基に調査した結果で判明しています(この件は以下リンクを参照)。
また、「柏崎刈羽原子力発電所の透明性を確保する地域の会」による、柏崎刈羽原子力発電所現況視察報告によると、1号機の地下5階の外周壁の内側部分に、地下水の漏水跡が確認されています。地下水に接していた外周壁内部の鉄筋の、腐食状態(強度)なども気になるところです。東電は補修済みで問題無いとしていますが、何らかの科学的調査による結果などを公表した上で、大丈夫だと説明している訳ではないのです。
そして、ストップ浜岡原発 東海地震が起きる前に!のホームページの中ほどには、「不良コンクリートに関する告発」の関係情報がまとめられています。
最後に、一般建築物での鉄筋コンクリートの劣化問題についてですが、建築技術支援協会の調査に関する以下の記事が参考になります。
ふげんの劣化コンクリート問題
原子力発電所コンクリート性状に関する研究
ふげん発電所における物性調査結果にかかる今後の対応について「ふげん」補助建屋コンクリート強度が設計基準の半分以下だった
電力会社は各原発のコンクリート強度を破壊検査で調査せよ新型転換炉ふげん、壁3カ所の強度不足判明 福井・敦賀(朝日新聞)
新型転換炉ふげん発電所における
原子炉補助建屋の構造健全性評価結果について