市民ネット・メールマガジン4号(01/10/12発行)
「市民ネット・メールマガジン」4号をお送りいたします
☆ 今回は市民ネット・メールマガジン2号の緊急ニュースに関する報告です。
市長の”来年夏”発言の真意を伺うということで、9月3日に市長と語る会と題して、市民会館での集まりが行われました。
ネットのメンバー以外の方も含めて50名ほどの参加でした。
以下、会の内容をまとめたものです。○市長と語る会
時 9月3日 午後6時半−7時半
所 市民会館第二会議室司会 本日の予定は一時間です。最初に市長さんから短時間話をして頂きます。
市長
8月24日付で桑山さんから手紙を頂きまして、記者会見で来年夏に向けての発言があったが、私たちはびっくりしている。真意の説明をという手紙を頂きました。明日から議会なので今日お願いした訳であります。四年越しがんばっておられる皆さんの意向に沿った形にはいかないかも知れませんが、継続的な努力に頭が下がります。こうしてお会いすると戦友というか、そういうと皆さんもご迷惑でしょうが、率直に話をさせて頂きたいと思います。
これは9月1日の新潟日報かわら版ですが、西川市長来年8月の実施を表明とあります。私もびっくりするのですが、事実と違うかどうかは別として、ちょっと真意を取り違えた表現だなと思うのですが、皆さんはもっとびっくりされた事と思います。いろいろな場面で話をしてきましたが、これからどうするかという事について、三者で7月16日にやりました。知事と会う前に県の担当と2回ほど話をしております。正直、三人に微妙な違いはあります。刈羽の村長さんは住民投票に立脚した話しかできませんし、知事は市と村の状況の違いを調整しなければならず、これまでと違った立場があります。いずれにせよ、刈羽村での理解が得られるまでは見合わせようという会談後の知事の表現になった訳です。言い換えれば刈羽の理解を得た上で実施しようという事になるわけです。刈羽の方々の理解を得るように努力をしようという事が三者の同意であると私は理解をしている訳です。それは私の勝手な解釈という事ではなく、そのことでは三者の合意と外れるものではないと考えています。その最も早い機会が常識的には来年夏ということになる訳です。できるかどうかは別ですよ。ちょっと私の真意が過剰にとられたという感じではあります。市民(桑山)
三者会談後の来年夏発言について私たちも、市長の話が理解できないということもあり、多くの市民や、市外からも市長の真意をはっきりさせよと言われ、話合いをお願いしました。三点質問します。
@市長が来年夏と発言されたとき、確かにびっくりしました。国や東電に前面に出て-----市長さんがあのような発言をされたのには、国なり東電から圧力がかかったのではないか。
A刈羽の方から、柏崎ではなぜできないのかという話があったのですが、住民投票なり、本当に市民の意見を聞くための他のいい方法を考えていないのか。
B報道では教育に原子力教育を入れていくという事ですが、将来を見据えた正しいエネルギー教育ではなく、目先のプルサーマル推進のための教育をやるのであればとんでもない事である。しっかりと腰を据えて本当の教育をやって頂きたい。市長
最初に、国や電力会社から圧力をかけられている事は全くありません。それほどなめられていません。むしろ、むこうのほうが協力を頼んでくる事はあります。これまでの発言で、知事や村長との打ち合わせは一切やっておりません。これは誓ってありません。
二番目の住民投票については、話すと長くなりますが、住民投票をやる気持ちはありません。むしろ国に住民投票に関する、一定のガイドラインを作ってもらいたい。住民投票という手法が望ましいかどうかは別としても、今後は事例の増える傾向なのだろうから。
三番目に学校教育のことですが、柏崎市が独自に原子力教育をする事は考えておりません。国全体として、新エネルギーも含めてエネルギーの事を理解してもらうような内容を入れるべきだと思う。教科書に風力発電の写真とチェルノブイリの写真だけと言うのは困ると、ある議員さんがおっしゃっていました。適切な、公平な事実にもとづいた教育というのは必要だと思います。市民
常識的に見て来年夏だという発言でしたが、これまで住民投票をやるのに何年もかかって出た結論なのに、一年先に実施をと言うのは、どう考えても常識的とは思えないのですが、それは返事はいりません。市長は、来年夏を積極的にめざそうとしているわけではないというのですが、仮にも市長であるわけで、その発言の持つ重みと言うものを考えて、慎重に発言して頂かないと困ると思っております。さて、刈羽の住民投票で結果が出て、柏崎市民の意向もある種ハッキリしているわけです。三者会談で当面見合わせようという結論になり、東京電力もこの三者会談の結論を受け入れたわけです。先ほど市長さんは東電に弱みは握られていないと発言されましたが、そのような中で、なおかつ市長が一生懸命プルサーマルを推進しようとするのは、市民を守る市長として何故そんなに一生懸命なのかわかりません。何ひとつ市長が推進する理由がないと思うのですが。
市長
その話になると本質論になるのでどこまで説明できるか判らないのですが、最初に申し上げたいのは、圧力や脅しは受けておりません、目の前にニンジンもぶら下がっておりません。一般的な意味での地域振興は別としてですね、目の前にごほうびがあるからシャカリキにやっている訳ではないのです。では何故そんなに一生懸命にやるかと言う事ですが、これまでの議論の集大成に近いのですが、一番の皆さんとの違いはプルサーマルの安全性に対する認識の違いだろうと思うわけです。リサイクルとか外国に対する公約とか、国内での本格実施はこれが初めてですが、それが安全性を脅かすほどのものではないと考えるわけです。
市民
それでは、そのことが柏崎市民にとってはいかなる利益があるのですか?
市長
直接的なメリットは今の時点ではありません、しかし、原発がここにあって、膨大なエネルギーを生み出しているという役割の中で、今述べたような点が合意できれば、一定の協力はあってしかるべきではないか。
市民
安全性という話が出ましたが、柏崎刈羽原発で被曝による労災認定を受けた方が200人以上いるときいているがどうなっているのか。また、小さな事故が続いているが、それで被曝しても市内で医療を受けられない状態だが、そういう施設も必要なのではないか。
市長
一定の線量はべつとして、健康を損なうような被曝はないようにしなければならないし、ないと認識しているが。<市職員が説明;労災は救済の意味で低いほうで設定されている>
刈羽村住民
先日六ヶ所村へ行ってきたが、柏崎の燃料はそこで処理されて多くの被曝が心配される。放射性廃棄物も300年間もここで管理される。科技庁の人もプルサーマルは今より危険だとはっきり言っていました。刈羽の村長には、あなたは国に選ばれたのではなく村民に選ばれたのだから、村民の方を向いた政治をして貰いたいと言ってあります。市長にも是非この気持ちを判って頂きたい。
市長
刈羽からやむにやまれぬという事で、有難うございました。強いご意見として承りますが、危険が増すという事については、水掛け論になりますから止めておきますが、比較の上では確かにそうなるのでしょうが、その事がMOX燃料を使う事により運転の危険性が増するというふうには考えていないのですが。
青森県の話が出ましたが、再処理工場というのはMOXの加工とはまた別なんだ?(と市職員に質問 市職員;そうです)何も青森にしわ寄せしようと考えている訳ではないのですが、サイト内が一杯になってきているので、受け入れて頂いて、青森は青森でのお考えがあるのだと思いますが、押し付けて終わりというような訳ではありません。市民
もしプルサーマルを実施したら使用済み燃料を1000年以上も管理しなければならないわけだけれども、市長は、それにゴーサインを出す立場で、国も今考えているようですが、実際に使用済み燃料が出た場合、それをどうするかまだ決まってないので、市長にもそういう立場(国策にストップをかけられる)のだから、そこを考えて欲しい。このことについては、職場等の関係で、大きな声で言えない訳で、市民の意向をはっきり確認するには、アンケートなり住民投票をやる事が一番いいので、もう一度考えてもらえないでしょうか。
市長
MOX使用済み燃料については今の時点で確立した道筋は立てられていない訳ですけれども、完璧な将来の設計図がないから何もできないという事もまたいえないのではないかと思います。将来の道筋を示すのが国の役目でしょうから、その点は同感で、そういうものと表裏一体に私達に提案がされるべきだと思います。
それから物言えば唇寒しというのはもう無いんじゃないでしょうか。市民
私は気楽に言っていますけれども、家族が東電に勤めているので後での影響を心配というような方は結構いらっしゃいます。
市長
まあ、署名をするかどうかは別として、戦前ならいざ知らず、自由にものが言えないなどということはないんじゃないでしょうか。むしろそういうことに自由に発言する事が住民にとって必要な事なんじゃないでしょうか。いい意味の風潮は出てきていると思いますが。
市民
巷で言っている事がどこに反映されるのでしょうか。
市民
市長さんは自由にものが言えるとおっしゃいますが、多くの市民はものが言えないんですよ。市長さんにはそういく事がわかった上で行政を行なって頂きたい。実態を知らなすぎるのではないでしょうか。
市長
そりゃ、例外はあるでしょうが、一般的な傾向としてものが言えないなんてことがある訳はないと思う。僕が違っているのかもしれないが、もしそうだとしたらちょっとがっかりですね。(市長の認識に、会場から驚きのどよめき)
市民
原子力については、世界的にはブレーキがかかる方向で、その中で原発関連企業の多い刈羽村でさえ、あのように住民投票をやったのに、どうして、市民の声を確認するのに最も確実と思われる住民投票なりを柏崎でやらないのか?市長さんが住民投票をどうしても拒否される真意は何なのでしょうか?
市長
先ほども出ましたが、繰り返しになるのですけれども、どうでしょうかね、人生観とか哲学の差とでも言うよりしょうがないね。一言で言えば。
市民
住民あっての自治体なのですから、市長さんに拠りどころにしていただきたいのは市民が何を考えているのか、その代表として住民を守るという立場に立って頂きたい。“私の思想哲学の問題だ”というのでは私は非常に不満なんですけれども。先ほど8月にとおっしゃっていましたが、他がやらないのになんでそこにこだわっているのか、一時間聞いてきたけれども判らないんです。福島の延期が決まったとき一番はいやだと言っていたのに、一体なんで柏崎でやろうとするのか理解できないというのが率直な気持ちです。市民の気持ちを聞く立場でお願いしたい。
市長
そういう流れになっていかなければ出来ないでしょうね。私一人でできる事ではありませんし。ただし、知事も村長も刈羽でああいう結果が出たので未来永劫やめたというわけではないんですね。従って、出来るかどうかというのは判断しかねますけれども、そこらの努力とか、刈羽村の住民の皆さんの理解を得てというそこのひとつの目標というのはやはり、とりあえずは次期装荷の頃と言う事になるという、極めて単純なことを言ったつもりなのですが、なかなか波紋が大きくて。
市民
刈羽村長は推進派であるけれでも、住民の意見を全く反映しない意見を言わないわけですよね。でも、市長さんの話を聞いていると、市長さんは自分の信念だとおっしゃるけれど、その判断基準が判らないのですよね。市長さんの個人的な考え方はあっていいのですが、それは別として、市民の中でこういう考えがあるというのがいろいろ出ている。しかも、先に進んでしまったらどうにも責任を取れない問題があるということも、先ほど市長さんも認められましたよね。それなのに、なんでゴーを出しちゃうのか?市長としてただ自分の考えを押し通すというか、住民の意見を考えるとか、もっと議論が深まるようにしていくとか、そういう方向でなくていいのかなと思って、今疑問に感じています。
市長
一人の政治家として自分の意見があるのは当然ですよね。だからそれが全てそうでなければならないというほどうぬぼれてもいませんし、独裁者でもありません。その意見を住民や議会がどのように理解していただけるか、見届けながらやっていかなければならないと思っています。
市民
そうであればなぜ住民投票をされないわけですか?
市長
手法としての住民投票は私の入れるところでないという事はお話したとおりです。
司会
時間になりましたが、今回で終わりというわけでもありませんので、終わりにしたいと思いますが、最後に一言という方。
市民
私は始めて参加しましたが、私がくる場所でなかったような気がして、、、、
司会
では時間になりましたので、ご協力有難うございました。(拍手)
市長
どうも今日は有難うございました。今日は皆さんそれなりの消化不良を抱えてという事になるかと思いますが、表に出すかどうかは別にして、私も血も通っておりますし、神経も通っておりますので、皆様の表情など感じさせて頂き、そうであるが故に、こういう会に参加させて頂いて意見交換をさせて頂いている訳であります。しょっちゅうというわけには参りませんが、思い出して、どうも勘弁ならんという時には呼んで頂ければ、基本的には逃げないつもりです。今日は時間を守って頂いて有難うございました。
※ 発言内容はすべての発言者に確認をとったものではありません。ただし、市長さんの発言部分については、市長さんから直接確認して頂いてあります。又、全体に若干発言内容をまとめています。
〜 現代は、一部の人に行政を任せて、ただ黙って従っていれば良い程単純な状況ではありません。市民が自分の責任を取り戻し、独自の情報も得て共に考えていく必要があると考えます。
特にプルサーマルや原発については、私達が命を預けなければならないにもかかわらず、悲しいことにマスコミや国の情報はかたよっている事があり、そのため、出来るだけ多方面からの情報を得て、状況を把握する必要があります。
そして誰もが安心・安全にこの美しいふるさとで幸せに暮らすために、何が本当に必要でどうしていったら良いのかを、共に考えていければと思っています。このメールマガジンがそのための一助になればと願っています。〜☆ 発行&問い合わせ:
プルサーマルを考える柏崎刈羽市民ネットワーク(事務局・北岡はやと hayato@kisnet.or.jp )
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