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■ 第43号                 ■■■■
■        市民ネットメールマガジン    ■□■□
■                2006/01/13   ■■□■
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▽再び動き出したプルサーマル計画△

※更新情報
・全国のプルサーマル事情(学習会でのプレゼンテーション資料)
http://www.kisnet.or.jp/net/051203pu.pdf

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▽再び動き出したプルサーマル計画△

#活発化するプルサーマル計画
 最近全国の関係各地でプルサーマル導入の動きが活発になっていますが、その背景には政府がプルサーマルを受け入れた自治体に、合計60億円の交付金を出すことにした事情がありそうです。なにしろ、交付金が出るのは2006年度までに受け入れた場合だけなのです。そうまでして、政府がプルサーマル導入を急ぐのは、六ヶ所再処理工場の完成が来年に迫りアクティブ試験も近いためでしょう。アクティブ試験では使用済み核燃料から大量のプルトニウムが取り出されますが、日本政府は余剰プルトニウムを持たないと国際的に公約しています。そのため政府(原子力委員会)はアクティブ試験実施前に、プルトニウムの利用先などの公表を各電力に求めていました。


♯各電力のプルトニウム利用計画
 そして1月6日、各電力はプルトニウム利用計画を公表しましたが、市民ネットは全国の関係25団体と共同で、『電力各社が公表したプルトニウム利用計画は絵に描いた餅であり、六ヶ所再処理工場を動かせば余剰プルトニウムをさらに増大させることになる。原子力委員会は自らの責任で直ちに「妥当性なし」と判断すべきで、六ヶ所再処理工場のアクティブ試験を開始することはできない』との趣旨で、<「プルトニウム利用計画」についての見解>を公表しました。ちなみに市民ネットは再処理関連で以下リンクの要望書や共同声明にも賛同しています。なお、泉田新潟県知事は東電社長と原子力委員会委員長に、同利用計画を公表し柏崎刈羽原発と明記しないよう求めていました。そして東電のプルトニウム利用計画の公表後に、会田柏崎市長は以下のようなコメントを出しており、佐藤福島県知事は「県内の原発でプルサーマル計画を実施することはあり得ない」との見解を示したと報道されています。

(以下転載)
      東京電力の「プルトニウム利用計画公表」について
                          平成18年1月6日
                          柏崎市長 会田 洋
 本日、東京電力が公表した「六ヶ所再処理工場で回収されるプルトニウム利用計画」は、2月にも予定されている六ヶ所村再処理工場でのアクィブ試験によりプルトニウムの回収が始められることから、当該プルトニウムの将来利用に関して東京電力が自らの責任で公表するものであり、本市として直接的に関与するものではありません。
 しかしながら、東京電力が不正問題の再発防止対策として自ら示した三つの取り組み(@品質保証システムの改善に向けた取り組み、A企業倫理遵守の徹底・企業風土改革に向けた取り組み、B安全文化の醸成・定着に向けた取り組み)や柏崎市、刈羽村から要請した発電所の安全と地域住民の安心を確保する取り組みについての、これまでの同社の活動については一定の評価はするものの、まだ信頼回復の途上にあるも
のと認識しております。
 それにも拘わらず、かような計画が公表されたことは、原子力委員会決定に基づく国際的懸念を払拭するための措置とはいえ、信頼回復を望む市民感情からして強い違和感を抱かざるを得ません。
 申すまでもなく、本公表は、柏崎刈羽3号機をはじめとするプルサーマル計画の地元了解に関して影響を与えるものではなく、東京電力に対しては、安全運転の実績を積み重ねるとともに、品質向上の一層の努力によって信頼回復に取り組むことを要請します。(転載終わり)

 ・「プルトニウム利用計画」についての見解
 http://www.jca.apc.org/mihama/reprocess/plutonium_kenkai060110.htm

 ・六ヶ所プルトニウム利用計画に関する原子力委員会への要望書
 http://cnic.jp/modules/news/article.php?storyid=296

 ・六ヶ所再処理工場のアクティブ試験中止に関する共同声明
 http://www.greenaction-japan.org/modules/wordpress/index.php?p=212

 ・新潟県知事の「プルトニウム利用計画の公表について」など
 http://www.pref.niigata.jp/seikatsukankyo/genshiryoku/atom/


#プルサーマル推進の本音
 もっとも、たとえプルサーマル計画が実施されたとしても、まず英仏の再処理工場に委託して取り出した、数十トンものプルトニウムが先に使われる予定です(海外のMOX燃料工場で加工予定)。そして六ヶ所のMOX燃料工場完成予定は2012年なので、それまで長期間プルトニウムを大量に国内に保管することになります。そうなれば核拡散上の問題が発生するだけでなく、プルトニウムの品質も長期保存で劣化するため、ウランの安い現状で再処理を急ぐ合理的理由はないのです。それでもプルサーマルを進めことで青森県などを納得させ、使用済み核燃料を再処理工場に運び出せるならば、政府や各電力などにはメリットがあります。なにしろ原発サイトによっては使用済み核燃料の置き場が無くなりつつあり、もし置き場が無くなれば<新しい燃料と交換できない=原発を動かせない>ことになるためです(以下リンクを参照)。

 ・なぜプルサーマルが必要なのか
 http://kakujoho.net/mox/mox.html#id7


#プルサーマル計画の現状
 さて、これまでプルサーマル実施の許可を政府より得たのは、東京電力の福島・柏崎刈羽原発と関西電力の高浜原発でした。しかし、東電は刈羽村プルサーマル住民投票や原発ひび割れ隠しなどで、関電はBNFL社のMOX燃料製造データねつ造事件や美浜原発死傷事故と、プルサーマルを進められる状況ではありません。そのため、九州電力の玄海原発と四国電力の伊方原発でのプルサーマル計画が、最近政府より許可され関係自治体の受け入れ可否が焦点となっています。そして中国電力の島根原発・中部電力の浜岡原発でもプルサーマル導入計画の公表があり、島根県ではプルサーマルに関する懇談会が設けられました。ほか北海道・東北・北陸電力が2010年度までに、日本原電は2008年度までに敦賀原発で2010年度までに東海原発で実施を予定し、東北・北陸電力に関しては下記リンクのような動きが最近あります。

 ・宮城県知事記者会見「安全性に問題がないのならば私はよろしいのではないかというふうには思っております・・」
 http://www.pref.miyagi.jp/kohou/kaiken/h17/k180110.htm#05

 ・北陸の経済ニュース「3月以降、早い段階で プルサーマル計画の地元申し入れ 永原北電社長が意向」
 http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20060106002.htm


#全国の市民の動き
 かたや九州・四国・中国・中部電力のプルサーマル計画に反対し、多くの市民団体・労働組合・生協に社民・共産党などは、多彩で多様な活動を連携して展開しています。全国署名の展開・漫画パンフレットなどの各個配布・講演会や集会の開催に街宣活動・新聞折込・意見広告、関係自治体と電力との安全協定の制定・改定運動などを、全国の市民からの応援・カンパも得て活動しています。そして、市民ネットも共同声明などの賛同団体に加わったり、昨夏には佐賀県内で出前講演会を実施したり、新聞全面意見広告へカンパするなどしています(下記リンク参照)。

 ・唐津市民会館での講演会に関する記事
 http://www.saga-s.co.jp/pub/hodo/genkai/news/2005/050802.htm

 ・玄海原発に関する要望書&新聞全面広告
 http://www.greencoop.or.jp/release/news/336.html
 http://www.greencoop.or.jp/release/news/344.html

 ・浜岡原発プルサーマル反対共同声明
 http://prweb.org/prweb02/00479.htm

 ・伊方原発プルサーマル反対要望書
 http://fukurou.txt-nifty.com/pu/02/index.html


#なぜ今、再処理工場を強引に進めるか
 最後に、原発用にプルトニウムが足りなくて困っているわけでもなく、国内外の反対も強いのにどうして再処理工場が強引に進められるのか、プルトニウムを巡る国際的動向を指摘しておきます。それは国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長やコフィー・アナン国連事務総長などが、プルトニウムや濃縮ウランの国際管理や再処理工場などの、新設モラトリアムを提唱しておりそれは国際的な賛同を増やしている状況です。しかし、日本政府などは再処理工場の稼動が中止されたり、予定通りに稼動できなくされたりするのではとの懸念から、こうした状況を必ずしも歓迎していないようです。さらに、核兵器転用可能な高純度プルトニウムを製造できる、もんじゅの再稼動を強引に進めることは核武装疑惑を抱かせます(通常の原発のプルトニウムは純度が低く核兵器は実際上できない)。

 ・六ヶ所再処理工場と核拡散
 http://kakujoho.net/rokkasho/

 ・日本の核武装と東アジアの核拡散
 http://cnic.jp/modules/news/article.php?storyid=208

 ・槌田敦さん「夢の核融合の裏側」」(ITERと日本の核兵器開発について)
 http://www.jcan.net/tanpoposya/doc/200402tsuchida.htm


#市民ネット学習会を開催
 さて、このようにプルサーマルに関する動きは目まぐるしいほどですが、昨年12月に市民ネットは学習会を市民プラザで開催し、「全国のプルサーマル事情」について報告しました。なお当日は市民ネットの「柏崎刈羽原子力発電所の透明性を確保する地域の会」会員・浅賀千穂から「六ヶ所村見学報告」を、原子力資料情報室理事・武本和幸氏から「原発と震災」についての調査報告がありました。

 ・武本氏の学習会配布資料「柏崎刈羽原発と地盤地震問題」
 http://www.kisnet.or.jp/net/jisin_siryou/051203take.JPG

 ・柏崎日報「プルサーマルの動きなど学習会」
 http://www.kisnet.or.jp/nippo/nippou.php?y=2005&m=12&date=2005-12-05&number=4

 ・市民の提言 原子力撤退への道 −脱原発ロードマップ試案−
 http://www.page.sannet.ne.jp/stopthemonju/botan/shop.htm
 ※当日学習会会場で販売した冊子

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※ プルサーマル問題の参考リンク

 ・プルサーマル・再処理反対運動資料集
 http://fukurou.txt-nifty.com/pu/

 ・MOX・プルサーマルの基礎知識
 http://kakujoho.net/mox/

 ・原子力資料情報室−ダウンロード
 http://cnic.jp/modules/mydownloads/

 ・伊方原発のプルサーマル問題
 http://blog.goo.ne.jp/ikatanoplu

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〜 現代は、一部の人に行政を任せて、ただ黙って従っていれば良い程単純な状況ではありません。市民が自分の責任を取り戻し、独自の情報も得て共に考えていく必要があると考えます。
 特にプルサーマルや原発については、私達が命を預けなければならないにもかかわらず、悲しいことにマスコミや国の情報はかたよっている事があり、そのため、出来るだけ多方面からの情報を得て、状況を把握する必要があります。
 そして誰もが安心・安全にこの美しいふるさとで幸せに暮らすために、何が本当に必要でどうしていったら良いのかを、共に考えていければと思っています。このメールマガジンがそのための一助になればと願っています。〜

☆ 発行:プルサーマルを考える柏崎刈羽市民ネットワーク
  net0257328818@hotmail.com http://www.kisnet.or.jp/net/


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