市民ネット・メールマガジン9号(01/12/15発行)


「市民ネット・メールマガジン」9号をお送りいたします。(転載可)

 

☆ 今回は柏崎市議会報告など5件です。

1.柏崎市議会の原発・住民投票関連質問&答弁

2.柏崎刈羽原発の耐震問題

3.風力発電の方がプルサーマルよりも経済的(日本列島でも)

4.持続可能なエネルギー政策のこれから

5.エネルギーモデルの開発と脱原発シナリオの検討  


1.柏崎市議会の原発・住民投票関連質問&答弁

 柏崎市議会の12月議会質問での速報を流します。(意訳的な表現で正確な聞き書きではありません。)原発・住民投票関連の部分だけです。

北岡はやと

1 原発問題について
(1)原発の緊急炉心冷却装置(ECCS)が必要な時、ECCSが壊れたらどうなるのか。そのような場合を想定しているか。
(市長)
 ECCSがだめになった場合を考えて、シビアアクシデント対策をしてあるから大丈夫。
(再質問)
 シビアアクシデント対策が壊れたらどうなるのか?確実に機能するのか?
(市長)
 壊れない・・。
※北岡注;シビアアクシデント対策は放射能を閉じ込めるのではなく、原子炉が壊れないように放射能をあらかじめ放出してしまう対策など。最悪の事態を防ぐためにかなりの放射能排出を前提とする。また、シビアアクシデント対策が実際に機能するのか、試してみるわけにもいかないので、本当に機能するのか疑問。浜岡原発の場合のように、使ってみたら(試験したら)壊れないとも限らない。限りなく机上の空論に近い対策。そして、これほどまでに、多重に安全対策を必要とする事は、いかに原発が危険かの証拠。安全対策を多重に複雑にする事には問題があり、対策自体が事故の引き金となりかねない。こうした無理な安全対策を盲信するのは愚かだ。(時間がないのでこういう趣旨での再々質問はしませんでした。)

(2)原発は設計で想定した地震の強さでも、耐えられず壊れ大事故になるのではないか。
(要旨)柏崎刈羽原発は450*ガルの地震を想定し、東電の計算式では地震に耐えるに必要な*シュラウド厚さは約27ミリ、ひび割れは最大で28ミリと推測される。しかしシュラウド厚さは約50ミリで、ひび割れが23ミリ以上なら地震で破壊されうる。又元原発設計管理者によると、原子炉などを支える「支持スカート」は薄く、地震で潰れる恐れがある。(*ガル⇒加速度の単位で980ガルが重力の加速度と同等。*シュラウド⇒原子炉内にある円筒状のもので、核燃料を囲むようにあり原子炉内の水流を整える。直径約5.6mの高さ約6.7mで20トンくらいの重量。)
(市長)
 確かに計算してみると必要な厚さは27.4ミリだ。しかし、こうした数値や計算を信じるのはどうか。数値が絶対ととらわれない。支持スカートも壊れない。
(再質問)
 こうした計算や、設置許可申請書などの数値を根拠として、国や電力は安全としている。それらが信用出来ないなら何を信じているのか?
(原子力安全担当)
 東電に確認したところ、柏崎刈羽原発の数値の使い方に問題があるとの事だ。
(再々質問)
 国へ提出した資料の、耐震強度に関する数値だ。そのような結論だけの答弁では納得出来ない。なぜ間違いなのか?
(市長)
 担当と再確認してほしい(後日談は⇒2.柏崎刈羽原発の耐震問題)。

(3)原発が意図的に攻撃を受けたらどうなるのか。
(要旨)大型旅客機の激突は2m30センチの壁を貫通すると計算される。原発の定期点検時には炉心は無防備になる。もし重大な破壊により原子力災害が発生したら、どれほどの被害規模になるのか。そのような事態を想定しているのか。(急性死20万人、市内99%死亡の試算あり。)
(市長)
 東京電力が試算した報告を受けたが大丈夫。隕石が当たるのを心配するようなもの。本当はどうなのかは誰も分らないのでは?民主党は原子力警察を提案するらしい。
(再質問)
 テロに関する集会を開き日本人以外の人からも意見を聞き、日本はテロの標的になりうると実感した。隕石は天災、テロは人災、原発を止めれば防げる。しかし、核燃料の熱があり1年前に止める必要がある。飛行機激突だけがテロの方法でない。まずは被害予測をすべきだ。
(市長)
 日本はスカスカで簡単に入れると聞く。国民に警戒心が無い・・。
(要求)
 最悪の被害が発生する可能性を考えておくべきだ。東電の試算を市民に公開するよう要請してもらいたい。
(市長)
 そのように努める。

2 住民投票について
プルサーマル住民投票を実施しないのは、過半数が反対と思うからか。
(要旨)海山町住民投票の結果をどう判断したか。柏崎でも住民投票の実施要望は高まったが、プルサーマル反対多数と予想して実施しないのでは。プルサーマルに関する調査もしないが、市民はプルサーマルをどう思っていると判断しているのか。
(市長)
 これまで何度も説明してきた理由で住民投票はしない。住民投票をプルサーマル計画について行なうことが問題だ。住民投票は正しい、しないのは間違い、という考えをしているなら、それは違う。
(再質問)
 市長は市民がプルサーマルをどう思っていると認識しているのか?
(市長)
 定量的には答えられないが、賛否両論ある。

3 学園まちづくりやプルサーマル、失敗したらどう責任を取るのか。
(要旨)中心市街地再開発問題では当初から、失敗時の責任問題は回避されたままだ。これから計画を始める時に縁起が悪い、と失敗時の責任問題は議論されなかったのだ。もし学園まちづくりやプルサーマル計画に問題が起きたら、誰がどう責任を取るのか。(柏崎は全国希に見る大規模な中心市街地再開発をしました。しかし完成して間も無いのに経営困難になり民事再生法を申請。現在再生計画を作っている最中です。学園まちづくりの目玉の一つは、東電寄付による公園です。未定だが60〜70億円くらいの寄付額になるか。)
(市長)
 最終的には市長に責任がある。
(再質問)
 うまくいかない場合を想定した危機管理が必要だと言っている。
(市長)
 検討する。

(以下の質問は割愛)


2.柏崎刈羽原発の耐震問題    市議会の質問でシュラウドの件を取り上げましたが、その後の経過の話です。  市の原子力安全担当としては、東電を呼んで説明を私にさせる。市は立ち合う。といった形になりそうです。
 福島原発の地震想定では、シュラウドはひび割れがあっても耐えられるが(東電の計算上)、柏崎刈羽の地震想定は福島より大きいので、ひび割れがあったら耐えられない。という結果を、柏崎刈羽原発の工事認可申請書中の、耐震強度に関する数値を代入して求めたのですが、東電としては、代入した数値に問題があるとの事らしいです。
 ならば、正確な数値は幾つなのか?、どこに記載してあるのか?、その数値を使って計算した場合、どれほどの厚さが残っていれば想定地震に耐えられるのか?などを確認する必要があります(東電さんの言う事は間違っている場合も良くありますので・・)。  


  3.風力発電の方がプルサーマルよりも経済的(日本列島でも)

http://www.ieer.org/ensec/no-11/no11jap/windvpu.html
本文は上記URL(「エネルギーと安全保障・日本語訳」)よりお読み下さい。
※この翻訳論文はアメリカのエネルギーと環境に関する調査をしている研究所のものです。  


  4.持続可能なエネルギー政策のこれから エイモリー・ロビンス インタビュー

http://www.hotwired.co.jp/ecowire/interview/010828/index.html
主な内容は、「カリフォルニア電力危機」の事実と虚構 「ナチュラル・キャピタリズム」へ 「ハイパーカー」が10年以内には主流になる 自動車も飛行機も、もっと効率的になる などです。  


  5.エネルギーモデルの開発と脱原発シナリオの検討(原子力資料情報室)

http://www.cnic.or.jp/action/energy/scinario.html

概要(詳細は上記URLより)

 将来の日本のエネルギー需給構造を定量的に描く為、最終需要に焦点を当てた原子力資料情報室(CNIC) エネルギーモデルの開発を行った。これを用いてエネルギー効率化技術の導入やライフスタイルの変化によって削減されるエネルギー量と一次エネルギー供給量の関係を明らかにし、その結果2010 年において1998 年レベルよりも低いエネルギー供給で十分な需要量をまかなうことが可能であることを示した。
 さらに原発の段階的廃止を想定したシミュレーションを行い、その結果、電力供給量の不足分に対する省エネルギーと再生可能エネルギーの導入を想定して十分に脱原発へ移行出来る可能性を見出し、また原発の発電電力量が減少しても一次エネルギー国内供給計のCO2排出量は減少可能であることを示した。

目次

1. 研究の目的
2. CNIC エネルギーモデルの概要
3. モデルの推計方法
4. 計算結果
4.1 2010 年のエネルギー国内供給計
4.2 脱原発の可能性についての試算
5. 結論
参考文献
脚注


 

〜 現代は、一部の人に行政を任せて、ただ黙って従っていれば良い程単純な状況ではありません。市民が自分の責任を取り戻し、独自の情報も得て共に考えていく必要があると考えます。
 特にプルサーマルや原発については、私達が命を預けなければならないにもかかわらず、悲しいことにマスコミや国の情報はかたよっている事があり、そのため、出来るだけ多方面からの情報を得て、状況を把握する必要があります。
 そして誰もが安心・安全にこの美しいふるさとで幸せに暮らすために、何が本当に必要でどうしていったら良いのかを、共に考えていければと思っています。このメールマガジンがそのための一助になればと願っています。〜

☆ 発行&問い合わせ:
    プルサーマルを考える柏崎刈羽市民ネットワーク(事務局・北岡はやと
hayato@kisnet.or.jp
     ※ 市民ネットHP
http://www.kisnet.or.jp/net/ (←過去のメルマガもこちら)

☆ 市民ネット・メールマガジンの読者募集中です(無料)。(購読希望は hayato@kisnet.or.jp まで。)

☆ 皆様のご意見・ご要望・情報により、内容・形態も進化させたいと思っております。


市民ネット・メールマガジン

プルサーマルを考える柏崎刈羽市民ネットワーク(トップページ)