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高柳で観光情報ネット始動
 じょんのび村やこども自然王国などのパソコンを接続し、互いの宿泊予約状況をひと目で見ることが出来る高柳町観光情報ネットワークがこのほど本格的に稼働を始めた。夏休みが近づき、町内各施設には予約申し込みが相次いでおり、すでにこども自然王国は満室の日も。このシステムで近隣施設の予約状況が分かり、問い合わせに対して情報提供出来ることから、こども自然王国の中村和成館長も「高柳の印象を良くし、大きなサービスになっている」と話している。

 これまで高柳の各施設では宿泊予約がいっぱいの時は「○○施設に問い合わせてください」と電話番号を教えていたが、「高柳に来てくれる大切なお客様、より親切な応対が出来たら」との思いがあり、それがネットワーク整備の出発点となった。

 結んだのは、じょんのび村(萬歳楽・ファームハウス)、こども自然王国、荻ノ島かやぶきの里、月湯女荘の四宿泊施設と、観光などの問い合わせが多い町役場、高柳町農協の合わせて6カ所。プライバシー保護のため他施設の予約者氏名までは表示しないが、部屋別に空室状況が把握出来るため、「○○施設なら、その日その人数で可能なようです」と、すぐに返答出来る。現段階では他施設の予約受け付けは行わず、 情報提供にとどめているが、観光客などには好評だ。

 このネットワークには観光情報コーナーもあり、イベント、農産物、特産品情報などが入力可能。こども自然王国では、フロントにあるパソコンディスプレーを客に見えるようにし、こうした情報も提供している。

 またパソコンには各施設の業務支援システムとして、予約管理、フロント会計、顧客管理、売上管理のソフトが組み入れられている。こども自然王国では事務室やフロントだけでなく、たとえば厨房でも予約状況が確認出来ることから、客に合わせた食材を早い段階で計画的に準備出来るなどメリットは大きい。

 このシステムは町が市内の創風システムの協力を得て、事業費3,000万円で整備した。今後のいろいろな拡充も可能だとしている。同社の石塚修社長は「一つの町で地域情報システムをこのレベルに高めて整備したのは、全国でもあまり例がないはず」と話している。

(1998/ 7/11)

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