PHOTOニュース

ハナモモ畑を管理する池田寿一さんから話を聞く鯨波小と米山小の児童= 18日 (2024/04/19)


県内トップを切って行われた葉月みのりの田植え=18日午前、市内藤井 (2024/04/18)


春風に乗り、よしやぶ川の川沿いの桜とコラボで楽しませるこいのぼり= 15日、市内松美町地内 (2024/04/16)

>>過去記事一覧
東電がプルサーマル説明会
 東京電力柏崎刈羽原発3号機(沸騰水型、出力110万キロワット)でウラン・プルトニウム混合のMOX燃料を使うプルサーマル計画をめぐって、同社が28日夜、市民向けの説明会を産文会館で開き、プルサーマルの必要性や安全性を強調した。柏崎・刈羽では昨年からさまざまな形でプルサーマル論議の場が設けられているが、東電独自の大規模説明会は初めて。会場には約400人が集まり、説明に熱心に耳を傾けた。しかし、質疑応答では参加者から不安や不信の声も上がっていた。

 冒頭、東電の榎本聡明・取締役原子力副本部長があいさつし、ウラン資源の有効利用としてプルサーマルを推進したい考えを改めて表明。引き続き出沢正人・柏崎原発所長らが、「MOX燃料の特性や運転中の挙動は十分に把握している」「チェルノブイリ原発のような事故は軽水炉では起きない」と説明した。

 また作家・上坂冬子さんと内藤信寛・柏崎商工会議所専務理事が講演。内藤専務はフランスのプルサーマル関連施設を今月視察した報告として、「プルトニウム利用も、危険性を認識した上で安全に管理・利用していく考え方からすれば違和感はない」と述べた。

 最後に、会場で配ったアンケートで出された質問151件を整理して回答したほか、参加者から直接質問・意見を受けて答えた。その中では、「今後もこういう説明会を開いて理解活動を進めてほしい」といった要望が出た半面、高レベル廃棄物の最終処分場が決まっていないことや、柏崎用MOX燃料の成型加工が先行することへの不安・不信の声が聞かれた。

 3号機では2000年からのプルサーマル導入を目指している。東電は、計画が1年早い福井・福島が受け入れ意向を表明していることなどを説明会で言及し「プルサーマルや核燃料サイクルへの理解は着実に進んでいる」とした。

 出沢所長は、このあと8月6,7,10,11,12日に市内26カ所と刈羽村5カ所のコミュニティセンター・公民館で地域別の説明会を開催する計画を明らかにし、「プルサーマルだけでなく、原子力発電について地域に発信するいい機会だ」との姿勢を見せた。

(1998/ 7/29)

※柏崎日報社掲載の記事・写真は一切の無断転載を禁じます。


すべての著作権は柏崎日報社および情報提供者に帰属します。新聞記事・写真など、柏崎日報社の著作物を転載、利用するには、原則として当社の許諾を事前に得ていただくことが必要です。掲載についてのお問い合わせは、お電話 0257-22-3121 までご連絡ください。