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先の委員会で県教委は、柏崎・長岡両学区、村上・新発田両学区の合併を示唆した。柏崎学区の高校普通科(分校を除く)は柏高、常盤、西越の3校で、県内で1番少ない。村上学区は4校で2番目。これに対し、新潟学区は11校、魚沼は10校、上越は9校、三条・西蒲は8校、長岡、新発田は各6校だ。昭和39年に現行10学区となってから30年以上がたち、生活圏域、通学条件の変化などに伴い、高校普通科の数の偏りなどを見直すため、昨年6月に第1回委員会が開かれた。柏崎からは相沢教育長が委員に加わっている。
委員会では、隣接学区から1定数を受け入れる「パーセント条項」について、新潟学区は20%、その他は15%を検討していることも明らかにされた。柏崎・長岡学区が合併すると普通科は10校で、隣接学区は上越、魚沼、三条・西蒲の3学区。各校は1学年の募集定員数の15%を隣接学区から受け入れることができる。また、複数の学区に進学できる「共通区域」は廃止する方向だ。検討委では10月に中間報告を、来年3月に最終報告をまとめる。
こうした動きについて、柏高の逢坂校長は「これを1つの好機ととらえ、長岡からも優秀な生徒を呼び寄せるほどの努力をしないと、地盤沈下しかねない。今後は『柏高ブランド』にあぐらをかくわけにはいかない」と受け止める。
魅力づくりという点では、実施3年目を迎える推薦入試で、本来の趣旨に沿った活用と校内環境の整備が不可欠とみている。2003年から学年進行で実施される新学習指導要領、2002年に前倒しされる学校週5日制への対応としても、教育課程の見直しなどが欠かせない。入学案内のカラー化、体験入学など、積極的な地域PRも必要だ。
柏高の進学率は近年、64%から70%で推移し、県内上位の健闘ぶりだ。一方で、70人台にものぼる浪人生の多さが課題となっている。逢坂校長は「生徒の第1志望をかなえ、大学進学の質と量を保証することこそ、本校に課せられた仕事」とする。
検討委員会委員の相沢教育長は「生徒の選択幅は広がるにしても、高校の序化、受験の激化が進みかねない。学校の浮沈にかかわることでもあり、慎重に考えていくべきだ」と話している。
(1998/ 9/ 5)
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