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市内愛好家が作ったつるし雛が飾られた座敷=市内新道の史跡・飯塚邸 (2024/04/23)


幅広いジャンルで楽しませた新生音市場。この一つ、太鼓集団「鼓明楽」 は会場と一体感となり、エネルギッシュなステージを繰り広げた=21日、 アルフォーレマルチホール (2024/04/22)


市内3会場で行われた早春茶会。市内外から集まり、春一番の茶会を楽し んだ=市内西港町、シーユース雷音 (2024/04/20)

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プルサ−マル説明会 今後は可否判断が焦点
 東京電力柏崎刈羽原発でウラン・プルトニウム混合のMOX燃料を使うプルサーマル計画をめぐり、国と県による説明会「プルサーマルを考える」フォーラムが19日夜、産文会館で開かれた。昨年来、国が中心になった柏崎・刈羽でのフォーラムは3回目だが、今回は県も初めて共催の立場をとった。3時間半に及ぶ説明・質疑ではプルサーマルの必要性や安全性について改めて議論が行われた。地元での説明会はこれがほぼ最後と見られており、今後は、県・市・刈羽村が計画受け入れの可否をいつごろどう判断していくかに焦点が移っていく。

 フォーラムには関係者や一般市民約500人が参加。まず石川迪夫・原子力発電技術機構特別顧問と吉岡斉・九州大学大学院教授が講演。石川顧問は「今の原発でも3分の1はプルトニウムが燃えており、M0X燃料を使う炉もウラン燃料の場合と同じように設計できる」とし、プルサーマル反対の立場の吉岡教授は「プルサーマル計画の本音は余剰プルトニウムの処分だ」と批判した。

 続いて科学ジャーナリストの中村浩美氏が司会を務め、プルサーマル問題の論点に対して国側の説明を求めた。土屋定之・科学技術庁核燃料課長、鈴木正徳・通産省資源エネルギー庁原子力産業課長らは、プルサーマルの意義と安全確保を重ねて強調。また中村氏が使用済み核燃料輸送容器のデータ改ざんと、柏崎原発のトラブル多発を取り上げたのに対し国側は「データ改ざんは深刻に受け止めており、委員会を設置して究明を進めている」「事業者と連携してトラブルの再発防止に努めていきたい」と答えた。

 最後に参加者6人が意見・質問を述べ、プルトニウムの毒性やMOX燃料による事故の危険性をただしたが、国側は従来からの説明を繰り返して安全に問題はないとした。また2人の質問者はプルサーマルは必要との考えを示した。

(1998/10/20)

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