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「歓喜の歌」高らかに 230人で「第九」

 総勢約230人による「ベートーヴェン・第九演奏会」(同実行委員会主催)が20日、市民会館大ホールで開かれた。市民オーケストラとして活動を続ける柏崎フィルハーモニー管弦楽団と、この日のために編成した合唱団による初めての手作り演奏会。会場には歓喜の歌が高らかに響き、超満員の観衆を感動で包んだ。

 市内ではこれまで民間会社の主催で2度、師走の空に「第九」が響いた。今回は柏崎フィルの結成10周年を記念して、市民と合同による手作り演奏会として計画され、第九合唱団を編成した。

 合唱団員は市内のコーロ・カンタービレ、コーラス枇杷の実、市民合唱団を中心に、参加を希望した市民ら約150人。長岡市在住で、藤原歌劇団準団員の内山信吾さんの指導を受け、今秋から練習を重ねた。一方、柏崎フィルも毎週の定期練習を続けてきた。 

 この日は柏崎フィルの若井道夫さんの指揮で、市内在住の吉岡範子さん、小竹正さんら四人のソリストをはじめ、合唱団、柏崎フィルなど総勢230人が出演。第三楽章までの演奏に続いて、合唱付きの四楽章に移り、ドイツ語で力強く歌い上げた。

 会場にはたくさんの人が詰め掛け、立ち見が出るほど。どの顔もたん能し切った表情で聴き入り、大きな拍手と「ブラボー」の声援が飛んだ。最後はふるさとの歌「浜千鳥」の合唱と演奏が行われ、感動の余韻を持たせて締めくくった。

 演奏会を終え、指揮棒を振った若井さんは「たくさんの支援で演奏会ができたことに感謝したい」、合唱団代表の宮川精治さんは「みんなの声が出て、よくまとまっていた。来年につなぐことができたら」と感無量の面持ち。

 実行委員長を務めた三井田勝一・柏崎フィル団長は「従来以上に十分な準備を行ってきただけに、達成観は大きい。フィルにとっては次の新たな目標へのスタートになる。また、せっかくできた合唱の組織であり、ぜひとも継続してもらいたい」と話した。

(1998/12/21)

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