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MOX燃料輸送船が柏崎原発にテスト入港

 東京電力柏崎刈羽原発3号機(沸騰水型、出力110万キロワット)で来年から予定されているプルサーマル(軽水炉のプルトニウム利用)実施に向けて、ウラン・プルトニウム混合のMOX燃料を輸送する船が2日、同原発専用港にテスト入港した。英国原子燃料会社の関連会社・PNTL社が所有する放射性物質専用輸送船「パシフィック・サンドパイパー号」(五、〇五〇トン)で、今回は燃料や輸送容器の積載はなく、核ジャック対策の武器も装備していないが、港内では岸壁の大型クレーンも動かして位置の確認などをした。

 PNTL社は欧州から日本へのMOX燃料輸送を請け負っており、ほぼ同型の放射性物質輸送船を5隻所有している。そのうち2隻は現在、東電福島第一原発と関西電力高浜原発用のMOX燃料を積んで日本に航行中。柏崎への輸送にどの船を使うかは明らかになっていない。いずれも、二重船殻構造や高性能のレーダーによって安全性を高めている。

 パシフィック・サンドパイパー号は6月11日に英国バロー港を出港し、東海村を経て、2日午前9時半、柏崎原発専用港に着岸した。その後、船の位置の計測、ハッチの開閉、クレーンの稼働などを慎重に進めた。岸壁では東電と関係会社の社員や地元行政担当者が見守った。必要な作業を終えた後、2日中には出港の予定だ。

 柏崎原発3号機では、今年12月から来年4月までの定期検査でMOX燃料を装荷したいとしており、実際の装荷作業は定検期間後半になる見込みだ。柏崎用のMOX燃料は、ベルギーのベルゴニュークリア社で28体を加工中で、プルサーマルに国の許可が下りると見られる今年秋以降いずれかの時期を選んで輸送が行われることになりそうだ。

 現在航行している2隻は、機関砲を備えつけるなど一部改造を施し、お互いに護衛しながら日本に向かっている。

(1999/ 8/ 2)

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