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県内最古の映画館・柏盛座閉館へ

 県下で現存する最も古い映画館・柏盛座(市内東本町2・内山憲司社長)が今月限りで閉館することが決まった。外国資本による複合型映画館が県内に進出する中、明治から平成まで87年にわたり、キネマの灯をともし続けた映画館が近く取り壊される。

 同館は明治45年7月、現在地で先代の故友太郎さんが劇場として開いた。前年のえんま市では小屋がけで活動写真を上映し、大正六年に県内4番目の活動写真常設館となった。サイレント全盛、弁士と楽師の活躍から、音声付きのトーキーへと時代は移り、市内でも多くの劇場、映画館ができては消えていった。戦前・戦中の苦難の検閲時代を経て、昭和51年、大正時代の面影を残す建物は全面改築でみゆき座を併設し、今日に至る。

 大正時代には同好会ができ、名画会が開かれた。昭和40年代には「東宝友の会柏崎支部」の会員が400百人に達した時期もあった。高度成長期のテレビの普及、平成に入ってのレンタルビデオの普及など大衆娯楽の変化とともに、入場者の減少から県内でも長岡、新潟で老舗(しにせ)の閉館が続いた。近年では大手資本のもと、複数のスクリーンをもつ複合型映画館の進出で、県内の映画地図は塗り変えられようとしている。

 内山社長(83)は「戦後、長谷川一夫の『男の花道』のころが営業的には最盛期だったかな」と振り返り、「これまで一度もやめようと思ったことはない。しかし、私も年をとり、先の見通しもない。ファンには申し訳ないが、この辺で幕を下ろさせてほしい」。法人としての柏盛座は今後、巡回映画、地域の催しなどの仲介を行っていくという。

 平成4年の開館80周年にあたり、市内の映画ファンが鑑賞会シネ・フレンズ(吉井靖代表)を発足し、同館で上映会を続けた。吉井代表は「町から常設映画館が消える。埋めがたい寂しさがある。内山社長とご家族、映写技師に長い間ご苦労さまと言いたい」と話している。

(1999/10/22)

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