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豊かな自然を背景に、上演された綾子舞。かがり火がたかれる中で、優美に披露された=25日夜、市内鵜川の綾子舞会館前 (2022/06/27)


コラボをしたいろはや製餡所の小田代表取締役(中央)ら関係者と、仲立ちの柏崎信金職員=23日、柏崎信金本店 (2022/06/24)


タマネギの収穫作業を進める農家=22日、市内藤井 (2022/06/23)

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小国町の議会解散賛否 14日投票

 小国町桐沢地内に創価学会が大規模な墓地公園「信越メモリアルパーク」の建設を計画している問題をめぐり、同町議会の解散の賛否を問う投票が14日に行われる。解散に賛成する側、反対する側ともに町内約6,000人の有権者の支持を得ようと、最後 の戦いをあの手この手の戦術で繰り広げているが、どちらも町民がどう判断を下すかを測りかねているのが実態だ。

 墓地公園は桐沢の山林約60万平方メートルを開発し、2万2千基の墓と礼拝施設などを建設しようというもの。計画反対派は、議会が住民投票条例の制定を否決したことや、計画推進派議員が提出した墓地計画促進決議を賛成多数で可決したことから、有権者の50%の署名とともに3月24四日に解散を請求した。議会では計画推進派提案の弁明書が可決される中、解散投票は4月24日に告示され、今年9月1日の任期満了を前に、解散の是非を町民に問うことになった。

 議会の解散請求を行った墓地計画反対派は4月29九日夜、同町就業改善センターで、住民投票立法フォーラム事務局長・今井一氏を講師に迎えて「町民の集い」を開催した。冒頭あいさつに立った請求代表者の渡辺誠氏は、過去に3度行った墓地反対、住民投票条例制定要求、議会解散請求の署名がいずれも有権者の半数を超えた事実を示し、「町議会は多くの住民の声を無視した」と述べた。

 また高橋祥郎町議は「多くの議員が業界と一体となって墓地建設に奔走している。町を混乱させたのは町民に背を向けた議会だ。民意を失った議会を住民の手で変えるのが住民自治だ」と主張。参加者は「特定宗教の墓地はイメージダウン。町の活性化 にはつながらない」と墓地反対にも気勢を上げた。

 一方、布施和男・町議会議長を本部長とする議会解散に反対する会と墓地計画推進派は5月7日夜、農村環境改善センターで政治評論家の中村慶一郎氏を迎えて「町議会解散阻止総決起集会」を開いた。布施本部長は「議会は提出された墓地推進、反対の請願に対して慎重審議を重ねた。いつまでも結論を出さないわけにはいかないので民主主義のルールによって採決で結論を出した。住民投票条例案も同様だ。間違ったことはしていない」と訴えた。

 野田幹男町議らも「一集落と民間が取り組む事業で、なぜ議会の解散が問われるのか」「町長・町議選が間近にある中で、解散投票は税金の無駄使い」「墓地の建設により、交流人口の増加や経済的波及効果が期待出来る」と主張した。

 両陣営とも告示後、町内の至る所にポスターを張りめぐらし、街宣車を繰り出して支持を訴えるとともに、集落単位でのミニ集会、膨大な量のチラシの配布、さらに青年部や女性部を組織してのきめ細かな浸透作戦を展開してきた。

 今回の投票では、長期にわたって墓地建設計画に「反対」を訴えてきたグループが議会解散に「賛成」、建設計画を促進し「賛成」を主張してきたグループが議会解散には「反対」という言葉のねじれ現象があり、両陣営は有権者の意識に深く刻まれた言葉と反対の書き方になることを懸念。相次いで発行したチラシには投票用紙のひな形を印刷して「賛成」「反対」と記すなど、誤記入防止にも懸命だ。

 墓地建設計画が地元に示されたのは平成7年、牧野功平町長が計画の概要を町議会に示したのが九年秋。以来、長期にわたって町を2分しての論争が繰り広げられてきた。両陣営の関係者の一部からは「ここまで深刻な事態になる前に、何らかの決着は図れなかったのか」という声が異口同音に聞かれ、議会解散への賛否という形をとりながらも墓地計画への意思表示と受け取れる投票に至ったことに対し「どっちに結論が出るにしろ、まだまだ先は見えない。長期の争いになる」と心配する。

 墓地設置の許認可権を持つ牧野町長は、7日の議会解散反対陣営の集会に顔を見せたものの、一言の発言もなく、墓地建設計画についての態度はもとより、8月に迫った町長選への意思も明らかにしていない。

 高齢化社会への対応、農業や観光を含めた産業振興、環境対策、さらに今後議論が高まるであろう合併問題など課題が山積する中、「町民のエネルギーをもっと別なところに結集しなければ」と、中堅世代から町の現状を憂慮する声も出ている。

(2000/ 5/10)

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