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拉致疑惑で担当大使が市内家族を訪問

 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)による日本人拉致(らち)疑惑で、日朝国交正常化交渉日本政府代表の高野幸二郎大使が2日午前、昭和53年に行方不明になった市内土合、大学生・蓮池薫さん=当時(20)=、市内平井、美容指導員・奥土祐木子さん=当時(22)=の両親を自宅に訪ねた。同大使が被害者家族を訪問するのは初めてで、「国交正常化交渉の中で拉致問題の解決を図るため、最善を尽くす」と述べた。

 高野大使は外務省の職員2人とともに午前10時ごろ、蓮池さんの父親秀量さん(72)、母親ハツイさん(67)と面会し、「3月から交渉担当として、薫さんの件も大きな問題として扱っている。楽観できる状況ではないが、政府もできるだけのことをしたい。直接お目にかかって申し上げたいと思った」と訪問の理由を告げた。

 同席した西川市長、市議会の戸田議長、自民党柏崎支部長の丸山敏彦市議は救出への支援を求めた。また、被拉致日本人救出新潟の会の小島晴則代表ら4人は「日本人救出を最優先とし、生命、安全の保障を繰り返し求めてほしい」などとする要請書を手渡した。

 面会後、高野大使は報道陣に対し、「政府として、問題解決のため一番良い方法を考えている。拉致問題は国交正常化交渉の中で解決を図るのが最善だ」と述べた。5月の日朝交渉が延期されたことについて、北朝鮮側から説明はないという。大使らはこのあと、奥土さんの父親一男さん(72)、母親のシズエさん(69)を自宅に訪ねた。

 蓮池さんの両親は面会で「私たちが生きている間に息子を助けてほしい。固い信念と冷静な判断で問題解決をお願いしたい」と訴えた。大使は「話し合いの糸口を見つけることが先決。拉致問題を棚上げしては日朝交渉の意味はない」と述べたという。母親のハツイさんは「大使に会えて心強かった」と話していた。

(2000/ 6/ 2)

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