PHOTOニュース

ハナモモ畑を管理する池田寿一さんから話を聞く鯨波小と米山小の児童= 18日 (2024/04/19)


県内トップを切って行われた葉月みのりの田植え=18日午前、市内藤井 (2024/04/18)


春風に乗り、よしやぶ川の川沿いの桜とコラボで楽しませるこいのぼり= 15日、市内松美町地内 (2024/04/16)

>>過去記事一覧
親子めぐるシンポジウムに高い関心

 教育シンポジウム「現代の親子関係のむずかしさ―あなたは子どもの心が見えますか―」(市教育委員会主催、市立教育文化センター主管)が15日、柏崎エネルギーホールで開かれた。4人のシンポジストが自身の体験をもとに語り、集まった保護者や教育関係者らが熱心に聴き入った。

 シンポジウムは子供たちへの理解を深めながら、共に一緒に考え合う場として設けられ、昨年に続いて2回目。市教委専門カウンセラーの小林東さんの進行で、三井田幸一さん(比角小PTA会長、市P連会長)、栗林淳子さん(元市P連副会長)、山下春久さん(鏡が沖中教諭)、池田恵里子さん(刈羽小養護教諭)が話を進めた。

 それぞれが「ウサギを起こすカメ」「輪!和!話!」「本気でかかわる」「親も子も弱い自分をさらけ出す」などのキーワードを挙げた。この中で三井田さんは「今の世の中は競争は避けられない。父親としてせめて、やさしく、思いやりの心を育てたい」、栗林さんは「PTA活動は生涯学習の入り口。人の輪の中で話をして和み、母親として育ってきた」と述べた。

 山下さんは自身が過去にかかわった生徒との関係にふれ、「家族が本気で子供の問題行動に取り組んだり、親のあり方に目覚めることが大切だ」、池田さんは「母親が、子供のSOSを見逃すことが問題行動につながる。完ぺきな親でなく、もっと自分をさらけ出した方がいい」などと訴えた。

 続いて、壇上でシンポジストによる討議、会場との全体討議を行い、「ゆとりの作り方は」「学校の垣根を飛び越えるには」などをめぐってやり取り。参加した母親から、不登校やいじめの悩みも出された。小林さんは「子供の心は簡単に見えるようで見えない。肝心なのは親子の日常生活を淡々とこなしていくことだ。ただ、見える努力はしなければならない」と提言。会場にはぎっしりの人が集まり、今日的な問題への関心の高さを見せていた。

(2000/ 7/17)

※柏崎日報社掲載の記事・写真は一切の無断転載を禁じます。


すべての著作権は柏崎日報社および情報提供者に帰属します。新聞記事・写真など、柏崎日報社の著作物を転載、利用するには、原則として当社の許諾を事前に得ていただくことが必要です。掲載についてのお問い合わせは、お電話 0257-22-3121 までご連絡ください。