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少年少女合唱団のコンサート。アンコールでは会場と一緒に「ふるさと」 を歌って楽しんだ=24日、アルフォーレマルチホール (2024/03/28)


西山コラボ特産品セットの参加メンバー (2024/03/26)


柏崎信金の創立100周年を記念した音楽イベント「目で聴くコンサート」。つのださん(左)のプロデュースで、子どもたちは骨伝導ヘッドホンを付け、ドラム演奏などを楽しんだ=23日、アルフォーレマルチホール (2024/03/25)

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市のバランスシート 資産1358億円

 市は7日、平成11年度決算での貸借対照表(バランスシート)を発表した。従来の決算統計とは別に、市の財政を資産・負債の面から多角的・長期的に検討するためのもので、これまでは財団法人・社会経済生産性本部に委託していたが、11年度は初めて、自治省が示した基準で作成した。

 対象とした会計は普通会計で、一般会計・土地取得事業特別会計・墓園事業特別会計が含まれる。年度末現在の資産合計は約1,368億円、負債合計は392億円で、その差額である正味資産は966億円となった。資産の部では有形固定資産が1,191億円で、資産全体の約88%を占め、負債は地方債分が全体の87%だ。

 これを、年度末の人口87,078人で市民1人当たりに換算すると、資産合計は約156万円、負債合計は45万円、正味資産合計は111万円。

 また、社会資本整備の結果を示す有形固定資産のうち、主に今までの世代の負担で形成された正味資産の比率(社会資本負担比率)は81.1%となり、前年度より0.5%低下した。市では「この比率が高いほど、将来世代への負担が少なく健全であるといえるが、11年度の低下は、国の経済対策に伴う建設事業を地方債で賄ったことなどが原因」と分析している。

 有形固定資産の行政目的別割合では、教育費が約487億円で全体の40.9%、土木費が431億円で36.2%と突出。学校、図書館、コミュニティセンターや、道路、都市計画、公園、公営住宅などの事業費が従来から大きいためとしている。

 一方、今回は行政コスト計算書とキャッシュ・フロー計算書の作成も初めて試みた。11年度は決算では13億円の繰越金を計上したが、行政コスト計算書では約3億円の損失。これは、財政調整基金6億円の取り崩しが資産の減少となって収入に含まれないためで、「原発財源の減などでやむをえない損失だが、恒常的にならないよう注視していかなければならない」としている。

 このバランスシートと、その見方・分析などの主な内容は、今月20日の広報かしわざきに掲載するほか、詳細なものを市のホームページにも載せていく。

 バランスシートは今年3月に自治省が基準を示して全国の自治体で作成の動きが広まっているが、柏崎市は一昨年、平成3―9年度分を作成したのを皮切りに、いち早く取り組んできた。

(2000/12/ 8)

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