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MOX燃料、柏崎刈羽原発に今春到着へ

 東京電力は17日、柏崎刈羽原発3号機のプルサーマルで使うウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を積んだ輸送船が19日(グリニッジ標準時)にフランスを出港して日本に向かうと発表した。3号機のMOX燃料はベルギーのベルゴニュークリア社で製造された。今年4月から7月にかけて行う3号機の定期検査で装荷すると見られている。輸送が始まることで、柏崎のプルサーマル計画は、安全性などをめぐる議論が4年間にわたって続いている中で、実施への最終局面に入ってきた。

 輸送船は、英核燃料会社(BNFL)の関連会社・PNTL社が所有する専用船パシフィック・ティール(4.648トン)とパシフィック・ピンテール(5.087トン)の2隻。航行中の核ジャック対策として武装し、英原子力庁警察隊が乗船する。フランス北部のシェルブール港で、MOX燃料28体が入った輸送容器(外径2.5メートル、長さ6.2メートル、収納時重量104トン)4基を積み込んで出発し、相互に護衛しながら航行。柏崎刈羽原発の専用港を目指す。

 燃料はフランス国内で一時保管されていた模様で、国際環境保護団体グリーンピースによると、燃料を港へ運ぶ作業は16日から17日にかけて行われた。輸送中止を求めているグリーンピースは抗議行動などを展開した。

 日本へのMOX燃料輸送は一昨年の東電福島第一原発・関西電力高浜原発用に続いて2回目。前回は到着まで約2カ月かかっている。今回の輸送経路と日本到着のおよその時期は出発の1日後に公表されるが、順調に行けば3月下旬ごろ到着し、その後、国の検査などが行われることになる。

 住民意思に反した
 輸送強行に反対
 飯塚晴紀・柏崎巻原発設置反対県民共闘会議代表委員 高浜原発でMOX燃料の品質データねつ造があったのに、柏崎の燃料は全データが公開されておらず、福島で使用差し止めの裁判も起きている。また刈羽村ではプルサーマル受け入れの是非を問う住民投票条例請求活動が始まる。こういう中で燃料輸送を強行することは住民の意思に反しており、断固反対する。

(2001/ 1/18)

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