PHOTOニュース

柏崎市の子育て支援に役立ててほしいと、1千万円の目録を贈る入澤理事 長(左から2人目)=22日、市役所市長応接室 (2024/04/24)


市内愛好家が作ったつるし雛が飾られた座敷=市内新道の史跡・飯塚邸 (2024/04/23)


幅広いジャンルで楽しませた新生音市場。この一つ、太鼓集団「鼓明楽」 は会場と一体感となり、エネルギッシュなステージを繰り広げた=21日、 アルフォーレマルチホール (2024/04/22)

>>過去記事一覧
西山の岩渕さん 園芸書「雪割草」刊行

 西山町伊毛の植物育種家で大崎雪割草保存会顧問の岩渕公一さん(52)がこのほど、NHK出版から園芸書「雪割草」(B6判、127ページ、本体950円)を刊行した。研究30年の集大成で、初心者から専門家向けの内容。岩渕さんは長岡市で3月に発足する「国際雪割草協会」の英国支部設立のため4月に訪英し、講演を行う予定だ。

 岩渕さんは小千谷市出身でNHK「趣味の園芸」の講師。東京農大で遺伝育種学などを学び、野生ランの調査に訪れた西山町で雪割草の群生地に出合い、魅せられた。昭和63年から西山町に移り、育種研究所「夢織舎」、自然盆栽「三雪苑」を設立。一昨年6月、ガーデニングの本家英国の王立園芸協会で雪割草について講演し、昨年2月、世界に30万人の会員をもつ協会の雑誌で自作の新花が紹介され、反響を呼んだ。

 これがきっかけとなって、国内外の交流を図ろうと、長岡の国営越後丘陵公園を拠点に「国際雪割草協会」が設立されることになった。発起人は岩渕さん、柏崎出身の飯塚克身・同公園管理センター所長ら国内の愛好家、研究者と英国、スウェーデンの研究者ら22人。3月10、11日、総会に合わせて展示会を開く。本県は、色や形に個体差、変異が多く、学術的、園芸的に貴重なオオミスミソウの自生地で知られる。協会では越後から世界に発信しようと、自生地を結ぶ「雪割草街道」構想を描いている。

 NHK出版の新シリーズ6冊目で2001年の初刊行となる「雪割草」は、1年を通した栽培、管理を解説し、コラム、カラー写真を豊富に収めた。西山町の四季、自作の新花48種に加え、「企業秘密」ともいうべき交配の実験結果、ノウハウも披露した。

 岩渕さんは「本では身を切るような内容も示したかった。越後がオオミスミソウの産地の中心にあることは、日本、世界に誇れるものだ」と話している。雪割草協会は入会金1,000円、年会費3,000円。申し込みは越後丘陵公園内、事務局(電話0258-47-8001)へ。

(2001/ 2/ 1)

※柏崎日報社掲載の記事・写真は一切の無断転載を禁じます。


すべての著作権は柏崎日報社および情報提供者に帰属します。新聞記事・写真など、柏崎日報社の著作物を転載、利用するには、原則として当社の許諾を事前に得ていただくことが必要です。掲載についてのお問い合わせは、お電話 0257-22-3121 までご連絡ください。