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人権講演会で「命の尊厳」に共感

 県、県教委が20日、産文会館文化ホールで人権講演会を開いた。各方面から200人以上が集まり、国内各地で活躍中のエンパワメントセンター主宰・森田ゆりさんを講師に、改めて人権問題を考え合った。

 森田さんはメキシコ、アメリカに21年間在住し、平和運動などにかかわった後、1982年からアメリカで子どもの虐待、性暴力、家庭内暴力防止に関わる専門職の養成に携わった。日本にCAP(子供への暴力防止)プログラムを導入したことでも知られる。

 この日は「エンパワメントと人権―心の力のみなもと」をテーマに、森田さんは「人権とはそれがないと生きるのが大変であり、すべての人が等しく持っているもの」と他の権利とは違う点を強調し、「心のレベルで人権を考えると、安心、自信、自由の要素がある」と述べた。

 一方、「暴力は人権を侵害する最たるもの。被害者の心理には共通するものがある」として、不安、無力感、選択肢が奪われることへの危険性を挙げた。

 また、「エンパワーメントは、人は生まれながらにしてさまざまなパワーを持っているという前提から出発する考え方である」と定義した上で、「人と人を比較することは外的抑圧だ。これがパワーを押し込めることになる。私はたいした人間ではない、けれどあの人よりは、と思うことは自分よりも低い人間を作ろうとする暴力と同じ心理構造を抱えている」と指摘。

 ヒトゲノムの研究事例などから、森田さんは「一人ひとりの人間が、命が始まったころからの命の尊厳の記憶を体に抱えている。私はなんてすごい、あの人ってすごいと思わざるを得ない」と人の命の尊厳を訴え、会場の共感を呼んだ。

(2001/ 2/22)

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