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女性監禁事件公判「刑事責任問える」

 三条市の女性監禁事件で、未成年者略取・逮捕監禁致傷などの罪に問われた柏崎市四谷一、無職・佐藤宣行被告(39)の第6回公判が16日、新潟地裁(榊五十雄裁判長)で開かれた。被告の刑事責任を問えるとする内容の精神鑑定結果が告げられ、検察、弁護側とも証拠採用に同意し、被告人質問が行われた。次回は11月30日に論告求刑、最終弁論で結審し、判決は年度内にも言い渡される運びとなった。

 精神鑑定は昨年12月の前回公判から審理を約10カ月中断した間に行われた。鑑定要旨によると、「被告人は自我が弱く被害者意識を持ちやすく、情緒不安定。感受性や自主性に乏しく、空想に浸り現実逃避しやすい。問診に対して防御的な傾向は見られるが、的外れな答えはしていない」などから、「狭義の精神病に罹(り)患していない」と結論づけた。

 また「被告の幻覚・妄想は人格障害に関係する過敏妄想性が誇張して訴えられ、病的体験を最大限に引用しても本件犯行と直接関係ない」「犯行当時、弁識を失ったり、著しい障害の状態にあったことは判定されないが、強迫性障害と分裂病型人格障害が明白にあることを考慮すべきである」とした。

 被告人質問では、検察官と榊裁判長から犯行当日の行動、計画性などを尋ねられ、佐藤被告は「分からない」「覚えていません」などを連発した。その一方、「断片的にしか覚えていない」といいながらも、車のトランクにあった粘着テープなどは犯行前から持っていたこと、被害者をトランクに入れる際に抱きかかえていないことを主張した。

 幻覚について弁護側が尋ねると、佐藤被告は「興奮してくると、実在しない人が『暴れろ、叫べ、壊せ』と命令する」と話した。また、被害者の親の気持ちを理解したことはあるかと尋ねられ、「考えられなかった」と答えた。将来のことを質問された佐藤被告は「間違えないようにやっていきたい」と語ったが、「人嫌いを直せるか、きちんと仕事に就けるか」の問いには「分からない」とした。

(2001/10/17)

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