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蓮池さん夫妻「政府は一歩踏み込んで」

 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)による拉致被害者の蓮池薫さん(45)、祐木子さん(46)は14日、24年ぶりに帰国して半年になる15日を前に市民会館第1会議室で会見を行い、子供の帰国問題について「日朝間で北朝鮮が望む解決への早道にもなる」として早期実現を強く求めた。日本政府には「もう一歩踏み込んで積極的に対策してほしい。小細工をせず、ストレートに要求してほしい」と求めた。

 薫さんは半年間を振り返り、「日本で子供を待ち、前向きに子供の受け入れ準備をするという2つの決心があった」とし、「平凡でも新しい道を開くためで、この決心は正しかった」と述べた。子供の帰国問題とこう着状態の日朝交渉について、「日朝間の過去の問題と相殺するのでなく、お互いきちんと解決するのがベスト。北朝鮮の今後にも良いことだ。外交的な駆け引きに人の家族を利用する考えは捨てて、早く帰して解決に進むよう強い要求を持っている」と述べた。

 祐木子さんは「たくさんの方々にお世話になり、励まされた半年間でした」と感謝を述べた。自宅の2階居間は子供のために2人分の部屋が用意でき、寝具も買ってある。「寒い冬、2人にはつらい思いをさせてしまった。必ず会える日が来るから2人で力を合わせて励まし合ってほしい」と子供への思いをにじませた。薫さんは今後の生活は子供の将来を中心に考えたいとし、「親を信じ、頑張ってと言うしかない」と言葉を送った。

 拉致の理由について、薫さんは「語学教育のためか、身分を利用しようとか、いろんな可能性がある」と推測。15日に誕生日を迎える祐木子さんは、「(この日は)北朝鮮では国家的祝日(故金日成主席の誕生日)なので、指導員が来て食事をしました。子供たちはお祝いの手紙を欠かさず送ってくれ、平壌の大学に来てからはケーキや缶ビールを買ってくれた」と述べた。

 薫さんは「新しい生活、幸せは子供が帰ってきてから。気が弱くなった時は周りの人が励ましてくれたり、全国から激励の手紙をもらった」と声援に感謝した。祐木子さんは「日本に残って子供たちを待つと決めて良かった。子供たちが日本に慣れるまでは今のままで、ずっとそばにいてあげたい」と述べた。

(2003/ 4/15)

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