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蓮池さん夫妻が会見で、北朝鮮の“提案”に慎重な姿勢

 北朝鮮による拉致被害者の蓮池薫さん(46)、妻祐木子さん(47)は25日、北朝鮮に残した子供の帰国がかなわぬまま2度目の年越しを控え、市役所で記者会見した。北朝鮮政府高官が日本の国会議員と会談し、被害者が平壌まで迎えに来れば家族の帰国に応じると提案したことに、「政府を通じて問題解決を願っている我々にとって、今後の成り行きを見るという立場。真偽を見守るしかない」と慎重な姿勢を見せた。

 薫さんは「今までも5人の家族を帰すという話はあったが翻ろうされ、混乱した場合もあった」と述べ、子供たちは両親が日本に抑留されているという認識から、「北朝鮮当局に(帰らないと)言わせられる可能性がないわけではない。かえって永遠の離別を招きかねない場合もある」と慎重に構えた。迎えに行く考えについては、「いま結論じみたことは言えない」とした。

 日本政府の交渉が進展しないことに薫さんは「結果が出ていない。手紙を出しても届けられなかった。今回も北朝鮮から外務省に働き掛けがあってもいいのに」といら立ちを見せた。七月末に韓国紙が北朝鮮が子供を帰す意向だと報じたことに「情勢に一喜一憂しないと思っていたが、期待感が高まった」と述べた。祐木子さんは「1年以上、何1つ解決できずに過ぎた。政府が他人事のように思っているんじゃないかなという気がしてしょうがない」と険しい表情をのぞかせた。

 薫さんは、NGOを通じ、子供に手紙を託すことには否定的な見方を示し、「ありきたりの言葉で子供たちの疑問を大きくするような手紙にならざるを得ない。面と向かってありのままの真実を話し、将来のことを決めたい」と述べた。

(2003/12/26)

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