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小国町民俗資料館に弥生の石包丁など

 小国町新町の小国町民俗資料館で考古・遺跡出土品の展示コーナーが充実し、7月1日から公開される。2002年度から2年間に町内3ヶ所で行った調査の出土品を整理・展示したもので、水上遺跡から出土した弥生時代の石包丁などが公開される。

 同民俗資料館は1990年に開館。1階に考古資料、小国和紙製作工程資料、農業や生活用具などの民俗資料を、2階に近世古文書、小川水明(俳人)や両国梶之助(相撲)ら小国出身者の遺作・遺品などを展示。このうち、遺跡出土品は、66年に発掘された延命寺ケ原遺跡(上岩田地内)の縄文土器を中心に、84年発掘の御館遺跡(千谷沢地内)から出土した平安時代の土器、中世の陶磁器類などの展示だった。

 町では2002年度から03年度にかけて、御館遺跡の拡張調査をはじめ、住宅団地造成に伴う築先遺跡(七日町地内)、ほ場整備による水上遺跡(新町地内)の調査を実施した。水上遺跡から出た弥生時代(約2,000年前)の石包丁は、横24センチ、縦13センチの半円形をした粘板岩。県内では3例目で、最も大きい。刃の部分は鋭利な形に研ぎ削られ、ひもを通したらしい穴がある。イネ科の植物の刈り取りに使ったものと思われ、今年度実施予定の電子顕微鏡による調査でコメが確認されれば、小国の地にこの時代に稲作が伝わっていたことを示す貴重な資料となる。

(2004/ 6/29)

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