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鯖石川ダムでたい積土砂排出改良事業
p>  高柳町田代・門出地内の鯖石川ダムで、ダム湖にたい積した土砂を下流に排出するための改良事業が2009年度の完了を目指して進められている。また、応急的な措置として、約4万立方メートル分の土砂を下流の旧河川の谷に管路で圧送する設備工事も進行中。こちらは今年秋にも作業が開始される予定だ。

 鯖石川ダムは洪水災害防止と、夏季に不足する農業用水に少しでも役立つようにと、1973年に完成した。総貯水量は600万立方メートル。このうち、洪水調整容量が410万立方メートル、農業用かんがい容量が100万立方メートル。河川にダムを造ると上流の土砂が少しずつたまることは避けられず、鯖石川ダムの場合、たい砂容量を90万立方メートルと想定した。

 ダム上流の地域は地すべり地帯で、しかも泥岩、砂岩の層が崩れやすい。ダムを管理する県では、上流の2ヶ所に貯砂ダムを設置してダム湖への流入を抑えてきたが、すでにここも満杯状態。現在、ダム湖には88万8,000立方メートルの土砂がたい積しているものと推定。県は、ダムを長く使っていくために、土砂を下流に排出する構造への改良事業を2002年度から開始した。

 鯖石川ダムには2つの放流口があり、春の雪解け水の放流時にはたまった土砂も一緒に少しずつは排出されている。この放流施設が建設から30年を経て、取り換えの時期にきていることから、水を専門に排出する従来の構造から、土砂を一緒に流しても大きな支障のない仕組みに変更する。現在、その構造を検討しており、今年度中には放流設備の製作を発注する。右岸側、左岸側と順次工事を行い、07年度の完成を目指す。

 一方、県では今後、下流地域の同意を得て、放流口とは別に、排砂専用の吐き口を09年度までにダムに設けたい考えだ。ダムは水をためるための堤体構造よりも排水・放流、排砂のための技術の方が難しく、独立行政法人・土木研究所で改良工法について検討中。全国でもほとんど前例のない取り組みになる。上流の貯砂ダムの浚渫(しゅんせつ)も行う計画だ。

(2004/ 7/22)

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