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若松プロが刈羽村で映画撮影

 若松プロダクション製作の劇場映画「キャタピラー」(若松孝二監督)の撮影が4月下旬から今月上旬まで刈羽村、長岡市、柏崎市などで行われている。

 主演は寺島しのぶさん、大西信満さん。2010年春公開予定。同村では油田集落などが体験交流活動で活用を目指す再生古民家「ひだまりの里」が舞台。1944、45年の主人公の家という設定だ。

 若松監督の県内ロケは04年に南魚沼市、柏崎市ほかで敢行した「17歳の風景」以来。10年以上前、柏崎市内でテレビドラマ、ビデオ映画を撮ったこともある。近作の「実録・連合赤軍あさま山荘への道程(みち)」(08年)は毎日映画コンクールで監督賞、日本映画批評家大賞で作品賞を受賞。「おくりびと」(アカデミー賞外国語映画賞、滝田洋二郎監督)と両賞を分け合ったほか、ベルリン国際映画祭最優秀アジア映画賞などに輝いた。

 4月28日には若松監督、寺島さんが役場に品田村長を表敬訪問。監督は懇談で「子供がおもちゃを手にするように撮りたくなる」と映画への思いを語った。また、少年期の農村生活や南米、中近東、インド旅行のエピソードなどを通じ、独自の世界観をにじませた。

(2009/ 5/ 1)

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