18 アトピー性皮膚炎（顔）
アトピー性皮膚炎（顔）は気になる病名ですね。アトピー性皮膚炎の診断がつく前に、頭の中に脂漏性湿疹という、パイ様の湿疹が改善せずに受診される方が多い傾向にあります。アトピー性皮膚炎自体は口の周りと頬のじくじくが主体で、お鼻の頭は綺麗なことが特徴です。お鼻の頭は天然の油がでるので潤いがありますが、赤ちゃんのほっぺは出っ張って擦れる部位ですし、食べたものを頬に付けやすくその汚れで顔の荒れが生じます。この汚れを水で塗れた日本手ぬぐいやガーゼで拭くと良いのですが、ついついテッシュペーパーで拭いてしまうと、天然の油が落ちて荒れが強くなり、その荒れがますます肌を痛めることとなります。おぎた小児科医院で顔の荒れで使用する軟膏は、亜鉛華軟膏と白色ワセリンを混合したものですが、ちょっと夏場は、べたべたしてしまうので、市販のローションをお勧めしております。お母さんのお肌の潤いを保つ化粧品の中にセラミドという物質が入っているのをお気づきになったことありますでしょうか？
セラミドの入っている医薬品はあいにくございません。花王石鹸のキュレルの薬用ローションがお勧めです。これは大手薬局で扱っております。他のお勧め品としては、和光堂のアットンピーランドシリーズのベビーローションもお勧めです。これに入っているのは正確にはセラミド類似物質ですが、こちらの方がセラミドより良いそうです。セラミドは入っておりませんが明治乳業の、すべすべみるるの、さっぱりローションと、しっとりローションもお勧めです。これらは、ドラッグストアーで扱っております。和光堂のベビーローションは、１20cc￥900が定価で実売価格￥698。すべすべみるるは120cc￥750定価で実売価格￥698でした。医院で処方される軟膏は少し良くなるとお止めになられる方が多いのですが、これらの市販のローションはお肌が改善されても、たっぷりお塗りになられることを強くお勧めいたします。相性が悪くなければ、お母さんの基礎化粧品のように使用されて下さい。塗らない顔の湿疹は治らないというのが原則です。以下の表はステロイドを使用しない病院の薬と薬局で市販されているお勧めのローションをまとめたものです。
　 おぎた医院扱い 薬局扱い 包装単位 価格 実売価格 評価
亜鉛華軟膏 ○ ○ 20or40ｇ 　 　 　
白色ワセリン ○ ○ 20or40g 　 　 　
亜鉛華軟膏とワセリンを混ぜた軟膏 ○ × 20or40g 　 　 　
ウレパール ○ ○ 20g 　 　 　
ヒルドイドソフト ○ × 25g 　 　 　
コンベック軟膏 ○ × 10g 　 　 　
花王石鹸キュレル薬用ローション × ○ 200cc 1300円 　 　
和光堂アットンピーランドのベビーローション × ○ 120cc 900円 698円 　
明治乳業すべすべみるる・さっぱりローション × ○ 120cc 750円 698円 　
明治乳業すべすべみるる・しっとりローション × ○ 120cc 750円 698円 　
資生堂ベビーローション × ○ 120cc 1200円 　 　
ピジョン・ベビーローション（化粧水タイプ） × ○ 120cc 　 540円 　
ピジョン・ベビーローション（乳液タイプ） × ○ 120cc 　 540円