20 尿路感染症

尿路感染症は赤ちゃんの場合、単純な膀胱炎でも、おしっこの通り道を逆流して尿管を経由し腎盂から腎臓に炎症が波及することが多いので、膀胱・尿管・腎盂を含めた尿路の感染として尿路感染症の病名となります。赤ちゃんの場合、症状がはっきりせず、おしっこがうまく取れないとその診断にいたりません。例えば、熱と吐き気で受診される尿路感染症もあります。抗生物質の投与ですぐ改善いたしますが、2ヶ月以内の赤ちゃんがかかると髄膜炎の思わぬ合併症が生じることもあります。尿管逆流という先天奇形の尿の流れが悪いための原因もあり、解熱されたら尿路造影の詳しい検査をお勧めすることもあります。咳、鼻のない最初の発熱では、この病気を疑います。