29 赤ちゃんの旅行

赤ちゃんの旅行に関して、とりわけ生まれたばかりの赤ちゃんは環境に適応する力が弱いので、往復の乗り物の中を含めた旅行中の生活リズムの変化は赤ちゃんにとって大きな負担になります。欧米では赤ちゃんの旅行は日常の事かと思いますが、首がしっかりしていない3ヶ月未満の赤ちゃんの旅行は日本では避けないと世間から怒られてしまいます。旅行のスケジュールを、早く目的地に着くよう子供に合わせた準備と、ゆとりのある行動が必要です。生後6ヶ月を過ぎると、授乳回数やおむつ交換の回数も少なくなり、その分旅行の荷物が少なくなります。
最近では乗り物の室内は冷暖房完備でほぼ快適に保たれていますが、それでも微妙な調節が不十分であったり、窓際だと強い陽射しでまぶしかったりします。新幹線やバスなどの座席ではこの点に注意しましょう。また、座席指定の場合は当然禁煙席を選ぶようにしましょう。ベビーカーは駅の階段や乗り物の中など段差の多いところでは不便です。我が家の康平君が1歳の時、香港に行きましたが、ベビーカーがトラムの入り口に入らず苦労しました。飛行機の場合、チケットの購入時に予約すると機内でのベビーベッドの利用が可能なはずです。予め確認をして下さい。
なお、新幹線ではトンネルに入ったとき、また、飛行機では離着陸の時など室内の気圧の変動から耳の痛みを訴え、大泣きする事があります。そのような時は、さ湯などを飲ませるとよいでしょう。いずれにしても赤ちゃん連れの旅行では、ミルク以外の飲み物、例えばお番茶、麦茶などの準備も忘れないようにしましょう。