病気になったお子さんが薬を飲もうとせず、困ってしまう事があります。薬ぎらいのお子さんに上手に飲ませるには、いくつかの方法があります。
赤ちゃんに薬を飲ませる場合には、哺乳瓶の乳首やスプーン、スポイトで少しずつ与えます。粉薬はペースト状にして、頬の内側に塗るつけるとよいです。1歳前後になると子供によっては味の好みが出てきて嫌がり始めます。薬は水かぬるま湯で飲むのが基本。しかし、どおしても飲まない時はアイスクリームやジュースを使い、苦味や匂いをごまかす手もあります。
粉末のインフルエンザの治療薬のタミフルドライシロップは、チョコレート味のアイスクリームやココアに混ぜると飲みやすくなります。バニラ味のアイスクリームやリンゴジュース、乳酸菌飲料では苦味が増します。避けなければならないのは、ミルクや御飯、味噌汁など食事に混ぜる事。混ぜた事をきっかけに食べなくなる恐れがあります。薬を目の前に差し出すと、顔を背けたり、逃げ回ったり、そんな時、薬の準備をした後、子供を誘ってビデオやDVDを見ることです。子供を膝に乗せ画面に集中し始めたと思ったらペースト状にした薬を後ろから頬の内側にそっと塗ります。子供が、あれ、と思ったら、横から飲み物を出して飲ませます。


42 お薬の飲ませ方