2 初めての発熱

お子さんの初めての発熱は、どおしても慌てます。赤ちゃんは6ヶ月ぐらいまではお母さんの免疫があるはずですが、赤ちゃんの発熱は意外に早い時期から生じます。200人の赤ちゃんのアンケートから初めての発熱の時期は、0ヶ月が6%・1ヶ月が8%・2ヶ月が8%・3ヶ月が10%・4ヵ月が11%・5ヶ月が9%・6ヶ月が15%・7ヶ月が12%・8ヶ月が12%・9ヶ月が4%・10ヶ月以降であったのが5%と、3ヶ月までの発熱が30%と意外に多いのです。初めての発熱で、アタフタした事は、第1位 機嫌が悪い事 第2位は 鼻水・鼻づまりが生じる事 第3位は 発熱時の洋服の着せ方とお布団のかけ方 第4位は 水分補給 ・第5位 解熱剤 以下は体の冷やし方・吐く事・下痢・咳・ひきつけと続きます。
・ 高熱が出て、びっくり。38℃ぐらいなら平静でいられても、41℃となると、びっくりしてしまいすね。赤ちゃんは脳の中の体温を一定に保つ働きが大人と違い安定していないため、ちょっとした風邪でも高熱がでます。慌てるなと言っても無理ですね。
・ 頭がおかしくなっちゃう!? 41.5℃ぐらいになると流石に心配になりますね。インフルエンザは42℃になると流石に入院していただきます。
・ 低月齢でも発熱なんて!生後4〜5ヶ月まではお母さんからもらった抗体があります。でも、それはお母さんがかかった事の有る病気の抗体だけです。また百日咳のようにお母さんから赤ちゃんに抗体が移行しない病気もあります。ですから小さな赤ちゃんでも発熱する事があります。秋の風邪ではRSウイルスがあります。
・ 発熱の原因が判らず、ドキドキ!最初の受診時には、風邪でしょうと言われて、はっきりしなくて不安に思う事もあります。何の病気か直ぐに判れば良いのでしょうが、病気の初期には風邪に似た症状も多く、1回の診察だけでは診断がつかず、その後の経過を見ながら判断する必要がある場合もあります。原因が判らなくても結果OKの事もありますから、ゆっくり診断させて下さい。
・ 受診すべきかどうかわかりません。?2ヶ月未満の赤ちゃんなら、37.6℃以上なら受診されて下さい。それ以上の月齢では38℃以上の発熱を受診の目安にされて下さい。熱は病気の重さを測るバロメーターではなく症状の一つに過ぎませんので、機嫌、顔色、食欲など全身の状態を見て機嫌が良くない、顔色が悪い、食欲がないという時は受診されて下さい。
・ 上手に病院にかかるには?受診した時はいつからどんな症状があるか、それがどう変化したかを医師にお伝え下さい。また、吐いてはいるけど下痢がない、鼻は出ているけど咳はないも医師にとり大切な判断材料になります。家庭内の赤ちゃんの接し方や、再受診する目安など疑問点は、出来ればその場で質問されて下さい。言い忘れ、聞き忘れがないようメモを持参されて下さい。
・ 休日の発熱の対応は?かかりつけの医師が不在の際は、救急隊に連絡して休日診療当番の病院を聞いて受診されて下さい。ただ熱はあっても機嫌や顔色がよく食欲があれば、一晩家で様子を見て翌日受診しても、また急な発熱に備え、あらかじめ熱さましを処方してもらう事も懸命な知恵ですね。
・ アタフタ度別ケアの実際(リンク作成用意)★グズグズ ★鼻水・鼻づまり ★着せ方 ★水分補給 ★解熱剤の使い方 ★冷やし方 ★吐いた ★下痢 ★咳 ★ひきつけ