12 薬の飲ませ方

お薬は本当に飲ませるのが大変ですね。うちの子も苦労しています。おぎた小児科医院を受診されて投薬をお受けになられた方ならご存知でしょうが、当院では、約束処方といい、予め年齢と症状から作りおきをしている方法は取らず、それこそ一人一人手作りで、その子の症状に合わせて処方を考えています。従って御用意させていただいたお薬は、可能な限り、全部飲ませて下さい。そして飲めなかった際には味が不味くて飲めなかったのか、量が多すぎて飲めなかったのか、医師にお伝え下さい。可能な限りご相談の上、御要望にお答えします。多くの薬は半分飲めたら、半分の効果があるのではなく、全部飲めて始めて効果がございます。時代の流れで、水薬はできれば処方したくないです。
・ 当院のお薬の説明では食事の前でも後でもいつでもかまいませんとお話しております。飲めて始めて薬なのですが、お子さんは食事を食べてお腹いっぱいの際、どう考えてもお薬飲めるとは思いませんよね。従ってお食事の前にされてもかまいません。また夜の咳がひどい時には朝・夕・夜の内服とお話する時もあります。昔の抗生物質の説明のように、8時間毎に飲む必要などまったくありません。
・ 薬を飲んで蕁麻疹がでたり、何となくあわないような印象があれば、伝えて下さい。それを具体的に何の薬があわないか正確に伝える努力をされて下さい。
・ 他の医院でお薬を内服されている時には、遠慮せず、なになにのお薬を内服されていると伝えて下さい。そのお薬と同列のお薬をいれないようにしてます。
・ 粉薬は4〜5日分のお薬を誤って全部飲むことはありませんが、シロップのお薬では子供が勝手に一気飲みすることもありえます。保管には十分御注意されて下さい。
・ 薬の保存期間は、色々な薬を混ぜれば混ぜるほど持ちません。1種類のお薬では1年ぐらい持つこともありますが、基本的には1ヶ月が限度でしょうか。熱さましの頓服は、1年ぐらいもつはずです。