3 溶連菌感染症・扁桃腺炎

溶連菌感染症イコール扁桃腺炎という訳ではないので、まず溶連菌感染症から説明いたします。
溶連菌と言う細菌がのどについて扁桃腺周辺を腫らします。喉の痛み、発熱、発疹、イチゴのようにぶつぶつ赤い舌ができます。昔は発疹が出ることが多く、猩紅熱と呼ばれ法定伝染病扱いでしたが、今は抗生物質の発達で治療もしっかり出来ます。抗生物質を内服すると2〜3日で熱が下がり喉の痛みや発疹は消えますが、溶連菌は再発や合併症の腎炎がありえますので、10日から14日抗生物質の内服が大切です。腎炎の合併症がありえますので、通常3〜4週目で尿検査をして腎炎がないか確認いたします。幼稚園でうつしてしまうことがあります。溶連菌簡易検査法で溶蓮菌かどうか診断し、溶連菌であれば1週間から10日間の抗生物質の内服をお勧めします。
扁桃腺に膿がついていれば扁桃炎になりますが、溶連菌以外にも膿がつくことはあり、インフルエンザ桿菌や肺炎球菌の細菌や、アデノウイルスというお風邪でも膿がつきます。

扁桃炎 溶連菌感染症の喉の所見 溶連菌感染症 の迅速検査2本の青い線が陽性