21 夜尿症

「おねしょ」の原因は大きく分けて2つあります。@眠っている間に大量の尿が作られるから A膀胱の容量が小さいため出来た尿を膀胱に溜められないからの二つの原因です。「おねしょ」は睡眠のリズムと関係があります。頭の奥にある脳下垂体から抗利尿ホルモンが分泌され、このホルモンは眠っている間、尿が作られるのを抑制します。大人は1日に約1500mlの尿が作られますが、起きている間に作られる量は1300mlで、寝ている間に作られるのは僅か200mlにすぎません。抗利尿ホルモンは普通5〜6歳できちんと分泌され、夜の尿が減少します。このホルモンの分泌には個人差があり、分泌の遅れている子供は寝ている間にも尿が作られ、膀胱が尿でいっぱいになります。その為、ぐっすり寝ていると、その刺激を感じず、おねしょをします。
もう一つの「おねしょ」の原因として、作られた尿を膀胱に溜めることが出来ない事もあります。子供は成長と共に膀胱の容量がだんだん大きくなりますが、中には膀胱を支配する自律神経が過敏で、ちょっと尿が溜まっただけで尿意を感じて出てしまう子供もおります。
このようにホルモンの分泌と膀胱の大きさの両方のバランスがとれて、朝までおしっこが出なくてすみます。
おねしょのタイプが、「ぐっしょり型」(多尿型夜尿症)か「ちょっぴり頻尿型」(膀胱型夜尿症)かを見分けることは大切である。「ぐっしょり型」とは一晩に2回も3回も大量のおねしょをして、パジャマやシーツまでぐっしょり濡らしてしまうタイプで、「ぐっしょり型」はホルモンの分泌のリズムが出来ないためです。昼間も頻尿傾向があり、頻回に排尿に行ったり、昼でもおしっこをちびる子は暴行機能がまだ未熟な「ちょっぴり頻尿型」であります。両方のタイプが混在している子供もおります。
どちらのタイプか不明の場合には、寝る前にトイレで排尿をさせた後、Lサイズの紙おむつをつけて、朝そのおむつの重さと起きてから出た尿量を測って200mlを越していれば、「ぐっしょり型」であります。また昼間、1回の排尿を紙コップにとって計測し、一度に50~70ml程度しか出ないようであれば、「ちょっぴり頻尿型」と考えられます。幼児なら一度に150mlぐらい出るのが普通です。
「ぐっしょり型」なら子供の一日の水分の取り方をチェックします。寝る前の水分は控えますが、夕方に多く水分を取っていれば効果はありません。幼児なら直接取る水分を、朝、昼、晩と均等に配分してみます。学童期の子では朝、昼に水分をたくさん取らせて、おやつ以降には逆にぐんと減らし、1回150mlまでにとどめます。夕方以降はなるべく水分を取らず、風呂上りもうがいをしたり、氷を口に含んで喉をうるおします。水分を減らすと言うより、前倒しにすると考えます。抗利尿ホルモンは尿産生を抑えるホルモンなので、寝ている時でも体に水分がたくさん溜まり排出しなければならない場合には分泌しません。水分の取り方にメリハリをつけることにより、抗利尿ホルモンの分泌を促します。これで駄目ならデスモプレシンという抗利尿ホルモンを内服もしくは経鼻投与します。
「ちょっぴり頻尿型」の場合には昼間、お母さんが子供にトイレを促すのを止めてみます。1日1回、尿をできるだけ我慢させます。少量の尿が膀胱に溜まっただけですぐにトイレに行きたくなる、ちょっぴり頻尿型の小児は、トイレトレーニングの時のお母さんの躾が原因となる時も少なくなく、子供に頻回に排尿を促すうちに子供は膀胱が充満しないうちにトイレに行く癖がつきます。これは膀胱にある程度、尿が溜まるまで我慢させる訓練をさせる。と言っても幼児のうちは無理やり我慢させる時には尿が沢山作られるし、膀胱の神経が過敏になって尿排泄が頻繁になるので秋冬は寝る前にゆっくり風呂に入り体を温めます。
その他、おねしょを治す上で大切な事は、けっして怒らないことであり。夜中に子供を起こす事は睡眠のリズムを崩してしまう事になり、かえって治りを悪くします。子供が夜中に目を覚まして自分でトイレに行く事があるが、これは布団の代わりにトイレでおんしょをするトイレおねしょの状態であります。
おねしょは最初、寝入りばなや明け方など一晩に2回・3回もしていたのが、次第に回数が減って明け方だけになり、治癒していきます。膀胱型夜尿症に対しては自律神経剤がよく、抗コリン剤を用います。時には尿が沢山作られるし膀胱の神経が過敏になって尿排泄が頻繁になるので秋冬は寝る前にゆっくりお風呂に入り体を暖めます。その他に、おねしょを治す上で大切な事は、けっして叱らないことである。夜中に起こす事は睡眠のリズムを崩してしまう事になり、かえって治りを遅くする。子供が夜中に目を覚まして自分でトイレに行く事があるが、これは布団の代りにトイレでするトイレおねしょの状態であります。
おねしょは最初、寝入りばなや明け方など一晩に2回3回もしていたのが次第に回数が減って明け方だけになり、治癒していきます。