26 成長痛

膝から足関節にかけて痛むものを成長痛と言い、成長期に起こる原因不明の痛みです。検査した結果、ほかに病気がないと分かった時はじめて成長痛と呼びます。特に腫れている部分もなく痛むのが夜のみであれば、しばらく様子をみましょう。
痛みが昼間も続き、特定の場所を痛がるような場合は受診して下さい。
成長痛とは、あきらかな原因がないのに夜になると突然足が痛み、その強さはかなりのものながら、特定の部位を痛がるわけではなく、昼間には痛みがない症状のことを言います。
痛がる部分をさわってみても特に腫れがなく、痛みが出るのは夜が圧倒的という事になると、成長痛と思います。
特徴としては、3〜5歳に多く見られる、関節が自由に動くのに痛がる、ほとんど下肢痛(膝から足関節にかけて痛む)で、痛みが消えた後にはまったく影響を残していない、などです。 しかし、成長痛ではないかと思っても、ほかの病気である場合もありますから、次の3つのような症状がないか確認して下さい。
昼間も痛みが持続してないか
痛みが強くなってきてないか
特定の部位を痛がってないか

もしそのような症状があれば、単純性股関節炎など他の病気の可能性がありで、小児科を受診する必要があります。 成長痛と診断されたら、少し経過を観察するようにしてみましょう。 家族が接するうえで大切なのは、子どもが痛がるからといって本人と一緒に大騒ぎをしないことです。かといってまったく無関心でいてもいけません。成長痛は、甘えん坊の子供が、次に子供が生まれるといった場合に発生しやすいとも言われています。親や周りの人にかまってほしいという気持ちの表れかもしれません。ですから、痛がっているところをさすったり、温めてやるなどして、スキンシップをはかってあげることが大切です。 典型的には、幼児期の子供が寝ている時に、突然泣いて「痛い」と言うものです。両親が心配になって、「どこが痛いの?」と聞くと、足(膝のあたり)を指さすことが多いようです。その後、子供はあっさりと寝入り、翌朝には何事もなかったように走り回るようです。 このような成長痛は成長軟骨の急激な伸びが関係しているといわれています。原因以前に成長痛そのものの定義もはっきりしていません。一般に子供が手・足の痛みを訴えると、すぐ成長痛として片付けられてしまいがちです。
しかし、子供も大人と同じように運動器は機能しているため、大人と同じ原因による痛みが起こっても不思議はありません。
学童以降でスポーツ少年は腱や筋の疲労や炎症による痛みは起こって当然といえます。