27 指しゃぶり

指しゃぶりの原因:吸啜反射(何でも吸ってやろうという本能みたいなもの)の一つやその代償として、たまたま指を吸いだし習慣化したものが多いとされています。 疲れたり、精神的に緊張していたり、寝る前のぼんやりしているときに指をしゃぶることがあります。 普通は4〜5歳ぐらいには自然に無くなってしまう癖です。
指しゃぶりの弊害:歯並びが悪くなってしまいます。上の前歯と下の前歯がくっつかなくなったり、上の前歯が外側に曲がって生えたり、下の顎が後方に押しやられたり、上の歯列が狭くなります。歯並び以外では「唇が反転してしまう」「鼻腔の形の異常」「指先の皮膚異常」などがあげられます。
指しゃぶりをやめさせる方法:『○○ちゃん、いつまで指しゃぶってるの?だめでしょ!!』と言うのは禁物。精神的ダメージを受けて、ますますやめられなくなってしまいます。例えば右手の親指をいつもしゃぶっている、はな子ちゃんがいたとします。はな子ちゃんには、はな子ちゃんという人格とは別に右手の親指という別の人格がいると信じ込ませるのです。指をしゃぶるはな子ちゃんが悪いのではなくて、はな子ちゃんのお口に勝手に入ってくる右手の親指が悪いのだと信じ込ませるのです。具体的にはこう言い聞かせるといいでしょう。『このゆびがわるいんだね〜』(右手の親指を持ちながら)『もう、はな子ちゃんのお口に入ってきてはだめですよ』(右手の親指に話しかける)『ほんとうに悪いおゆびだね』(ここでピシャンと親指を軽くたたきます。そして、はな子ちゃんに同意を求めます)『こんどから、はな子ちゃんのお口に入ってくるのはやめてね』(少し大きな声で親指に話しかけます)。このとき重要なのは、はな子ちゃんに同意を求めることです。この方法でほとんどは指しゃぶりを中止させることが出来ます。 それでも指をしゃぶってしまうまさる君にはどうしたらいいでしょうか?神奈川歯科大学・小児歯科の研究で以下の方法が発表されています。コットンの靴下を用意します。靴下に1メートルほどのひもを付けます。靴下を手にはかせてその上からパジャマを着せて寝てみましょう。(子供の手袋にひもがついていて、落とさないようになっている物を見かけますよね、あれと同じです。)コットンの口触りはとても悪い物で、睡眠中に指を入れたくても止めてしまうことでしょう。このとき重要なのはお母さん(お父さん)が寝る時にそばについていてあげて、ギュッと抱きしめお話を聞かせながら寝てあげてることです。手にはめている靴下は右手の親指がかってに、はな子ちゃんのお口に入らないようにするおまじないです。