28 むし歯と噛む習慣

もちろん、むし歯にしないためにはキチンとしたブラッシングと夕食以降は甘い食べ物は食べない配慮は大事ですが、キシリトールガムも有効です。キシリトールガムは1日3〜5回かむのが望ましいのですが、たとえ1日粒でも毎日続けると。子供と親に予防の習慣と意識が出てきます。むし歯原因菌のミュータンス菌は乳幼児期に母親の唾液から感染しますが、これを防ぐことにもキシリトールガムは役立ちます。ミュータンス菌は、1歳半ぐらいから2歳半ぐらいに、主に母親から離乳食のスプーンや、口移しで与えた食べ物から感染します。子供が生後3ヶ月から2歳になるまでの間、母親がキシリトールガムを毎日4回かんだ場合、子供に感染する確率は低くなることが証明されています。2歳までに菌が定着しなければ、その後の、むし歯発生を減らすことができるとされています。  
・ 噛む習慣:噛む動きは噛まなければ飲み込みにくいと口で感じてなされる動きです。そのためには食べ物の硬さや形が感じ易い食べ方を教える必要があります。スプーンからは上唇でこすり取らせます。形あるものはなるべく噛み取らす機会を増します。
こぼしても最初はあまり注意せず、口をしっかり閉じながら取り込むことや一口で食べれる量を教えていきます。
パンや果物を利用して前歯で量を加減しながら噛み取らせて一口量を教えていきます。
牛乳や麦茶などの水分は食事の最初か最後に与える習慣をつけ、食べ物が口にある間は水分を控えるようにします。
味わって食べている途中に早く食べなさいと急がせたり、嫌な食べ物を無理に食べさせると丸呑みの癖がつきやすいものです。
食べ物が軟らかいものばかりでは、噛む必要がないため噛む習慣がつきません。硬い食べ物や繊維に豚だ食べ物、弾力のある食べ物など種類と調理の仕方に工夫して噛むと美味しさが味わえるような工夫も大切です。