RSウイルス感染症は冬に流行する風邪のひとつですが、迅速検査で診断が可能になりました。

パラミクソウイルス科に属する病原体で、綿棒で鼻をこすってウイルスを検査するキットが開発されていて、風邪のウイルスの中では診断できるウイルスです。

しかし、インフルエンザウイルスのような予防ワクチンや、タミフルのような効果的な治療薬がありません。
重症になった場合は、酸素療法や輸液などによる対症療法が中心になります。

2歳位になると、感染しても「鼻かぜ」程度ですむことがほとんどですので、赤ちゃんにうつさないように予防に心がけることがとても大事です。

RSウイルスは、感染力が非常に強いです。
赤ちゃんが風邪を引いたら、顔色や呼吸などの症状の変化に注意してください。
おっぱいを与えても、むせて飲めなかったり、呼吸が速く、浅くなる前に受診されて下さい。


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