02 子供の風邪に熱さましはいるの?

熱さまし(解熱剤)を使用するか否かは、それぞれ医師により状況によっても異なります。私の場合 38.5℃まで体温が上がるのを待っているうちに、熱性けいれん(ひきつけ)をおこされても困りますし、解熱剤を使用して機嫌がよくなれば食欲が出ることもありますので積極的に使用するタイプの医師です。使用する解熱剤は、アセトアミノフェンという解熱剤の中では作用も穏やかで、赤ちゃんにとっても無難と考えられる薬です。40℃の高熱で脳に障害が生じるのでは、と御心配されるかと思いますが、熱のために障害が生じる時は、41.5℃ぐらいからのようです。熱があっても普段と変わらなければ、慌てる必要はありません。発熱するのは、体が病原体と戦っている証拠です。体が病原体と闘っている証拠です。かぜウイルスに感染して、2日ないし7日でウイルス量はピークに達しますが、39℃以上の高温環境はウイルスが生きていくのに不利となります。大半の風邪ウイルスは発病して大体7日以内に消滅します。嵐のすぎるのを待ちましょう。濡れタオルで全身を拭き、気化熱を奪うのも良い方法です。厚着をさせてると、ますます体温は上昇します。また高熱だからといって強力な解熱剤を使用すると急激に体温が下降しすぎてショックに陥ることがあります。