07 子宮頸がん予防のワクチンに関して

子宮頸がん予防のワクチンがあります。
すでに現行のワクチンのサーバリックスと、この度新しいワクチンのガーダシルが発売されます。
子宮頸がんの原因となるウイルスの感染を予防します。先日土曜日の診療中に院長を電話口に呼び出し、子宮頸がんワクチンを接種をすると不妊症になると聞いたけど、と電話に出る事を強要した最低の保護者が、よその医院で接種します、とさらにひどい仕打ちをされました。
レベルの低い質問は医療機関に迷惑ですので、最低限の勉強はされて下さい。

子宮頸がんの原因となるウイルスはヒトパピローマウイルスがあります。略称でHPVとも呼ばれます。130以上のタイプがあり、そのうち10数タイプが子宮頸がんワクチンの原因になります。
感染経路は性交渉で、日本人女性の8割は一生に一度は感染するとみられています。
ただし、多くのヒトは感染しても自分の免疫がウイルスを消滅させますが、極一部のヒトは感染が続いて、子宮の入り口の子宮頚部で癌になります。
子宮頸がんは20台〜30台の若い女性で増えており、1年に1万5千人が発症し、約3500人が亡くなっています。しかしながら子宮頸がんを起こすウイルスのうちワクチンで感染を防げるのは6〜7割
とされています。
新しい、ガーダシルはHPVに加え、性器にいぼを起こすタイプのウイルスも予防します。
共に3回接種が必要で1回接種後2回目以降は初回の1ヵ月後と半年後に接種いたします。