Q8 全身アトピー性皮膚炎の赤ちゃんでもどこが綺麗ですか?

A:鼻の頭とおむつ部位が綺麗ですね。アトピー性皮膚炎の症状は痒いことです。赤ちゃん時代は顔に、年長児では手足のの曲り角の内側にに湿疹が出るというように、年齢で皮膚の状態が変わることです。それがなかなか治らないのも特徴です。アトピー性皮膚炎は皮膚に問題があるのですから、治療は問題の部分を直接に手当する方が能率もよいし、余分な副作用もでないですむと思います。それが、とりも直さず、塗り薬であり、平行して行われるスキンケアだということになります。おぎた小児科医院で治療を始めて、アトピー性皮膚炎の症状が軽くなってきたら、手当を頑張ったあなた自身をほめ、それに協力した赤ちゃんをほめ、事のついでにその報告をできるだけ早くお医者さんにしておくのがよいと思います。報告を受ければ私もうれしいですし、その結果、手当の方法も変えていくことができます。その時々の症状に合わせた治療が、アトピー性皮膚炎を含めた湿疹の慢性の経過の長い病気では大切ですし、それが副作用の予防にもつながります。赤ちゃんに皮膚のトラブルが始まると、お母さんの関心は、それがどこに出きたか、どうなったか、に集中します。もちろん、それも大切ですが、ぜひ注意していただきたい事があります。それは「どこに湿疹が出きていないか」ということなのです。アトピー性皮膚炎は素因のある子供にできますが、素因は身体全体にあるのですが、湿疹がない部分があればその理由を考えることで手当のコツが見えてきます。まず、あかちゃんのお鼻を見ましょう。頬には湿疹があっても、鼻にはありません。理由はカサカサしていないからです。もう1ヵ所、紙おむつの当たっているお尻もスベスベのはずです。ここも肌荒れしない部分なのです。つまり、この病気は何よりもまずカサカサになって、皮膚のバリヤ機能が壊れている部分から始まっている事がよく分かります。清潔、そしてしっとり、これがスキンケアの原点です。