| A：弱酸性の洗浄料に、ローションやクリームはセラミド入りで、無着色、無香料のものを選びましょう。アトピー性皮膚炎の人の肌は、子供も大人も乾燥しがちで、刺激に対して、非常に敏感です。本来の皮膚が弱酸性なのに対して、石鹸はアルカリ性ですから、石鹸も刺激になりかねません。ですから、皮膚と同じ弱酸性の洗浄料を選ぶといいでしょう。肌の乾燥を防ぐローションやクリームとしては、特に「セラミド」が配合されているものがいいでしょう。アトピーの人の肌が刺激に弱いのは、バリア機能が低下しているためで、それは、「セラミド」という細胞間脂質が不足しているのが原因です。「セラミド」は、肌の表面を覆う角質層の細胞と細胞のすき間にあって、細胞同士をくっつける接着剤のような役割を果たしています。この「セラミド」が不足すると、角質層はすき間だらけになってしまい、外部の刺激物質をかんたんに内部に入り込ませてしまう、すなわち、バリア機能が低下してしまうことになります。保湿ケアはバリア機能を高めることが目的ですから、セラミドを十分に補える製品が最適ということになります。さらに、肌に刺激を与えないという点で、無着色、無香料のものがいいでしょう。「子供用イコール低刺激」とは限りませんから、以上のような点に注意してスキンケア製品を選んであげるとよいでしょう。 |
