Q41 12歳の育ち盛りで、ニキビが出ます。薬用石鹸で洗ったほうが良いですか?

A: 硫黄が配合された薬用石鹸は、使わないほうがよいです。ニキビに対する考え方も、昔とは少し変わってきました。以前は、ニキビの原因となる皮脂の除去のみが強調されましたが、今は、ニキビがあっても保湿ケアを怠るべきでないとする考えです。皮脂を取りすぎて肌がガサガサになると、かえってニキビができやすくなります。もちろん洗顔は大切ですが、普通の洗顔石鹸で十分でしょう。薬用石鹸といってもいろいろな種類があり、大きくは、『消毒剤入り』『保湿成分入り』『ハイレン(硫黄成分)入り』の3つに分かれます。いわゆる"ニキビ対策用"の薬用石鹸には、3番目の硫黄成分が配合されているものが多いのです。硫黄には肌の表面(角質層)を溶かすはたらきがあり、これでニキビの素を出してしまおうということなのですが、保湿という観点からはよくありません。ニキビには、自然と治ってしまうものもあれば、ひどくなって痕が残ってしまうものもあります。通常のケアで悪化していくようなら荻田に相談し、抗生物質の内服薬を含めて処方されて下さい。