2 ジフテリア

ジフテリア菌の飛沫感染で起ります。現在では発生患者数は日本で年間1〜2名ですが、ジフテリアは感染しても10%程度の人が症状が出るだけで、残りの人は不顕性感染のため、保菌者となり、その人を通じて感染することのあることがよく知られています。感染は主に咽頭ですが、鼻にも感染します。症状は高熱、のどの痛み、犬吠様の咳、嘔吐(おうと)などで、偽膜を形成して窒息死することがある恐ろしい病気です。発病2〜3週間後には菌の出す毒素によって心筋障害や神経麻痺をおこすことがあります。最近ではロシアで流行がありました。予防接種を続けていかないと日本でも再び流行する可能性があります。