9 風疹

風しんウイルスの飛沫感染によっておこる病気です。潜伏期間は2〜3週間です。軽いカゼ症状ではじまり、発しん、発熱、後頚部リンパ節腫脹などが主症状です。そのほか眼球結膜の充血もみられます。発しんも熱も約3日間でなおりますので、「三日ばしか」とも呼ばれています。合併症として、関節痛、血小板減少性紫斑病、脳炎などが報告されています。血小板減少性紫斑病は患者3,000人に1人、脳炎は患者6,000人に1人くらいです。年長児や大人になってからかかると一般に重症になりやすく、3日ではなおらないことが多いのです。
一番恐ろしいのは妊婦が妊娠早期にかかりますと、先天性風しん症候群と呼ばれる異常児(心奇形、白内障、聴力障害など)が生まれる可能性が高くなることです。したがって妊娠前に予防接種を受けておくことが大切です。
男の子も女の子も受けることになります。お母さんが次の子供を妊娠中であっても、お子さんは受けられます。
:内科医に風疹にかかったと言われた方も風疹かどうかは血液検査をしないと判りませんので、:風疹の既往の有無が明らかでない場合も多く、流行期に罹患した方以外は接種することをお勧めします。既往者に接種しても特別問題はありません。また抗体価が低い場合には、追加免疫効果が期待できます。