first upload:2012-6-11
Excelで血圧記録表を作る
高齢になると血圧が気になる。医師から朝晩の血圧を毎日記録するように指導される。医師から渡される記録表を使い切ったときに医師から新しい記録表をもらって使うのもよいが、パソコンを楽しんでいる者としてExcelを勉強しながら、使いやすく分かり易い表を作ってみることにした。ここでは Excel 2007 で作るが、特殊な機能は使わないから、他のバージョンでもほぼ同じことになると思う。
血圧計は病院で使われる水銀柱のものから家庭でも測られるデジタル表示のものまでいろいろある。さらに進んでAND(エーアンド・ディ)という会社の「次世代型血圧計」と言われる製品は、Bluetooth通信でパソコンなどにデーターを送信し、インターネット上の健康管理サービスを受けられるものまで現れた。オムロンヘルスケアではパソコンを通さないで血圧計から3G通信で直接Medical LINKサーバーへ送信し、医師がインターネットを通じてデーターを随時みられる血圧計を発売した。将来はもっと簡単に自分の血圧を管理できるようになると思われるが、さしあたりExcelの勉強を兼ねて出来る範囲で実用になるものを作ってみる。
(1) こんなものを作る
- 血圧計で測定した値は手書きで記録し、パソコンで管理表に入力する。
- 管理表は月毎に1シートにして印刷出来るようにする。
- 管理表は数値とグラフで血圧の遷移が判るようにする。
- 一つのBookに手書き記録表と毎月の管理表を作る。年ごとに別ファイル(Book)を作る
印刷した紙のシートで「前年の同じ季節の傾向を比較する」などが出来るが、できたらパソコン上で比較することが出来ないかと思う。
このページで作ったものと違う箇所があるかもしれないが、こんなExcelのBookを作る。(sample.zip 53KB)
(2) 手書き記録表
A4の用紙に3か月分記録できるようにする。記録するデーターをこの表でデジタル処理するのでないから、記録しやすさとパソコンに入力しやすさを考える。
表の列を作る
- Excel 2007 を開き、[Sheet1]を選び、[ページレイアウト]タブで、ページ設定をする。用紙[サイズ]は「A4」、[印刷の向き]は「横」、[余白]は「狭い」を選択する。
- [Sheet1]のセルB1に血圧記録と入力し、フォントサイズ「を「14ポイント」にし、「太字」にする。
- 範囲A2〜C2を選択し、セルの結合をし、 月/日(月名を記入できるようにスペースを空ける)と入力。
セルの結合:[ホーム]タブのリボンで[配置]グループの[セルを結合して中央揃え]をクリック。
範囲の表記:Excelでは範囲はセル名を「:」(コロン)でつないで取り扱っているが、このページの説明では視覚的に分かり易く「〜」で表記する。
- セルD2から右へ(セルAH2まで)1〜31の日付を入力し、[中央揃え]にする。
連番の入力:セルD2に1E2に2と入力、範囲D2〜E2を選択しオートフィルハンドル(選択範囲右下の+印)をセルAH2までドラッグする。又は、セルD2に1を入力し、オートフィルハンドル(選択範囲右下の+印)をセルAH2までドラッグ、[オートフィルオプション]をクリック、[連番データ]を選択。
中央揃え:[ホーム]タブのリボンの[配置]グループの[中央揃え]ボタンをクリックする。
- 表が大きくなっているので列幅を小さくする。
列幅を小さく:列番号のD〜AHをドラッグして選択し、選択した列番号の中で列の境にマウスポインタを合わせ、マウスポインタが縦棒に左右の矢印に変わったときクリックすると、列の幅のサイズが表示(初期値は[幅8.38(72ピクセル)])される。そのまま左方向へ[幅3.63(34ピクセル)]位までドラッグする。又は、列番号のD〜AHをドラッグして選択し、[ホーム]タブのリボンの[セル]グループ[書式]をクリック、ブルダウンメニューの[セルのサイズ][列の幅]をクリック、[列幅]のテキストボックスに3.63を入力して[OK]ボタンをクリックする。
表の行を作る
- セルA3〜A5を結合して中央揃えにし、朝と入力。セルA6〜A8を結合して中央揃えにし、夜と入力。
- セルB3〜B4とB6〜B7をそれぞれ結合して中央揃えにし、それぞれに血圧と入力。
- セルB5〜C5とB8〜C8をそれぞれ結合して中央揃えにし、それぞれに脈拍数と入力
- セルC3とC6を中央揃えにし、それぞれ最高、セルC4とC7を中央揃えにし、それぞれ最低と入力。
コピー貼り付け:セルC3,C4に入力したら2つのセルを選択して、Ctrl+Cでコピーし、セルC6を選択しCtrl+Vで貼り付けする。
- セルA9〜C9を結合し中央揃えにし、服薬チェックと入力。
- セルA10〜C10を結合し中央揃えにし、メモと入力。
- 列A,B,Cの列幅を縮小し、行10(メモ)の高さを広げる。
列の縮小:列番号のAとBの境を左方向へ24ピクセルくらいまでドラッグ。BとCおよびCとDの境はそれぞれ40ピクセル位まで、行番号の10と11の境を下方向へ60ピクセル位にドラッグする。
罫線を入れる
点線・細線・太線を入れて右図のように体裁を整える。
- 表の範囲(A2〜AH10)を選択して、細線の格子を入れる。
範囲の選択:選択する範囲の左上のセル(ここではA2)をクリックして選択し、マウスの左ボタンを押したまま選択する範囲の右下のセル(AH10)まで移動(ドラッグ)してマウスのボタンを離す。ドラッグの代わりに範囲の左上をクリックし、Shiftを押しながら範囲の右下のセルをクリックしても同じ。
格子罫線の入力:[ホーム]タブのリボンで[フォント]グループの[下罫線]の右のボタン(▼)をクリックし、[格子]をクリックする。
- 選択範囲をそのままにして太線の外枠を入れる。
太線の外枠を入力:[ホーム]タブのリボンで[フォント]グループの[下罫線]の右のボタン(▼)をクリックし、[外枠太罫線]をクリックする。
- 日付の範囲A2〜AH2の下線と朝・夜の間(範囲A5〜AH5)及び夜・服薬チェックとの間の線を太罫線に変更する。
罫線の変更:それぞれの範囲を選択し、[ホーム]タブのリボンで[フォント]グループの[下罫線]の右のボタン(▼)をクリックし、[下太罫線]をクリックする。
- 前項と同様に、「最高」と「服薬チェック」の下線を点線に変更する。
- 「朝」「夜」の右罫線を太罫線にする。
右罫線を太罫線に:範囲A3〜A8を選択し、[ホーム]タブのリボンで[フォント]グループの[下罫線]の右のボタン(▼)をクリックし、[その他の罫線]をクリック、セルの書式設定ダイアログボックスの[罫線]タブの[スタイル]の太罫線(2種類のうち細い方)を選び、中央の範囲の図で右側の細罫線をクリックし、[OK]ボタンをクリックする。
表をコピーし、列幅・行の高さを調整する
1枚のA4の用紙に3ヶ月分を印刷するため、表をコピー&貼り付け、列幅・行の高さを調整する。
- 範囲A2〜AH10を選択して、[ホーム]タブのリボンで[クリップボード]グループの[コピー]をクリックする。(ショートカットキーでCtrl+Cでも同じ。)
- コピーする場所のセルA12を選択し、[ホーム]タブのリボンで[クリップボード]グループの[貼り付け]をクリックする。(ショートカットキーでCtrl+Vでも同じ。)
- 同様にセルA22にもコピーする。
- 印刷プレビューで印刷範囲(A1〜AH30)が用紙1ページに入っているか、余白とのバランスなどを確かめる。
印刷プレビュー:[Office]ボタン(Excelの画面の左上の丸いボタン)をクリックし、[印刷][印刷プレビュー]をクリックする。ワークシートにページの境が点線で表示されるので、どのセルまで1ページに入るか確認できる。
- 1ページに収まらない場合や余白とのバランスが悪いときは、余白を調整・列幅・行の高さを調整する。
余白の調整:印刷プレビューの画面で、[印刷プレビュー]タブの[プレビュー]グループ[余白の表示]にチェックを入れると、上下、左右の余白とヘッダ・フッタの境に線が表示される。この線をドラッグすると余白などを変更できる。([ページレイアウト]タブでも変更できる。)
列幅・行の高さの調整:列幅は、前出(2)表の列を作るの[4]と同じ方法で変更できる。行の高さの変更は、表に関係ない行(1,11,21)を変更して調整できれば比較的簡単。表の行の高さを変えるときは連続しない行番号をCtrlを押しながらクリックすることで選択出来る。
- 範囲V1〜X1を結合し中央揃えにし、期 間と入力し、範囲Y1〜AE1を結合し中央揃えにし 年 月 〜 年 月と記入する。
3か月分を1枚に印刷すると、手書きで記録するときに文字が小さくて困るときは、用紙を縦位置にして、1カ月を2段にして2か月分を1枚に印刷(表が4段になる)する方法がある。サンプルファイル参照
[Sheet1]のシート名(タブ)をダブルクリックするか、右クリックしてショートカットメニューの[名前の変更]をクリックし、シート名を「記録」と変更しておく。
(3) 1月の血圧管理表
Sheet2のタブをクリックして[Sheet2]を開き、セルA1〜F1を結合して中央揃えにし、血圧管理表と入力し、フォントサイズを[20]ポイントにする。
範囲M1〜O1を結合してて中央揃えにし、平成 24、セルP1に年、範囲Q1〜R1を結合してて中央揃えにし、1、セルS1に月と入力し、範囲M1〜S1のフォントサイズを[16]ポイントにする。
データーを入力する表
(2) 手書き記録表で作った表に毎日記録したデーターをパソコンで入力する表を作る。データーを入力すると、自動的にグラフを表示する。
表の形<を作る
- セルA2に日付と入力。
- 範囲B2〜AF2に1〜31と日付を入力し、列幅を3.50(33ピクセル)位にする。
日付を連番で入力する方法は、[(2) 手書き記録表][表の列を作る]の[3]を参照。列幅の変更は、同[4]を参照。
- セルA3に朝最高血圧、セルA4に朝最低血圧、セルA5に朝脈拍、セルA6に夜最高血圧、セルA7に夜最低血圧、セルA8に夜脈拍、セルA9に薬服用と入力。
- 範囲A2〜AF2を選択し、[中央揃え]にする。
中央揃え:[ホーム]タブのリボンの[配置]グループの[中央揃え]ボタンをクリックする。
- 出来た表に見やすいように太線・細線の罫線を入れる。
- [ページレイアウト]タグで、リボンの[ページ設定]グループの[印刷の向き]を横に、[余白]を[ユーザー設定の余白]で左 1cm・右 0.8cm 位に設定。
- [印刷プレビュー]で表がバランスよく入るか確かめ、必要により余白・列幅を調整する。
用紙下部にグラフが入るので、上下のレイアウトは初期値のままにしておく。
条件付き書式
測定した血圧が最高血圧が135mmHg以上、最低血圧が85mmHg以上になった場合文字色と背景色を強調するため、条件付き書式を設定する。
- 最高血圧の範囲の[範囲B3〜AF3]と[範囲B6〜AF6]を選択する。
離れた範囲の選択:[範囲B3〜AF3]をドラッグして選択し、[Ctrl]キーを押しながら[範囲B6〜AF6]をドラッグする。
- [ホーム]タブのリボンの[スタイル]グループの[条件付き書式]をクリック。
- ブルダウンメニューの[セルの強調表示ルール]をポイントし、サブメニューの[指定の値より大きい]をクリック。
- [指定の値より大きい]ダイアログボックスの[次の値…]のテキストボックスに「134」と入力し、[書式]のリストボックスで「濃い赤の文字、明るい赤の背景」を選択して[OK]ボタンをクリックする。
指定の値:「135mmHG以上」という条件だが、[指定の値より大きい]なので、134mmHgを指定する。
任意の書式:書式に用意されていない色などを設定するときは、リストボックスの[ユーザー設定の書式]を選び、文字は[フォント]タブで、背景色は[塗りつぶし]タブで設定する。
- 同様に、最低血圧の範囲の[範囲B4〜AF4]と[範囲B7〜AF7]を選択し、条件付き書式の[指定の値]を「84」、[書式]を「濃い緑の文字、緑の背景」を選択して[OK]ボタンをクリックする。
- ためしにデーターを入力して、文字色とセルの背景色が変化するか確かめる。
次の作業を分かり易くするため、仮のデーターを入力しておくとよい。
グラフ
折れ線グラフ
毎日の血圧の変動が分かり易いように、折れ線グラフを表示させる。
- グラフで表示するデーターの範囲(朝のA3〜AF4と夜のA6〜AF7)を選択。[挿入]タブの[グラフ]グループの[折れ線]のボタン(▼)をクリックし、[2-D折れ線]の中の[折れ線]をクリック。
- 表示されたグラフの右中央の[凡例項目]をクリックして選択し右クリック、ショートカットメニューの[凡例の書式設定]をクリック。[凡例のオプション][凡例の位置]で[下]を選択。
- グラフの下の日付をクリックして日付全体を選択し右クリック、[目盛線の追加]をクリック。
- グラフの中の[グラフエリア](プロットエリアではない)へマウスポインタを移動させ,マウスポインタが十字の矢印になったときドラッグするとグラフを移動できる。左の目盛の縦線が、データー入力表の1日の左線に合う位置まで移動させる。
- グラフの右側中央にあるハンドルをポイントしマウスポインタが左右の矢印に変わったとき右にドラッグして、データー入力表の右端の線に合うようにグラフを拡大する。
データー入力表とグラフの日別の縦線が合うように調整する。
- グラフの下中央にあるハンドルをポイントし、マウスポインタが上下の矢印に変わったとき下へドラッグし、用紙の下端まで拡大する。
折れ線の色などのグラフの細かい書式は、[グラフツール][デザイン]タブやグラフ全体を選択して右クリックの[グラフエリアの書式設定]、あるいは折れ線グラフの中をクリックし右クリックの[プロットエリアの書式設定]などで設定できる。
データー入力表の行の高さを[19.50(26ピクセル)]位に拡大し、グラフの高さを狭くした方がバランスが良くなる。
修正
ここまでは、Excelの機能で半ば自動的に折れ線グラフが作られた。グラフの縦軸は、入力されているデーターの値により最高値が自動で決めらる設定になっている。最低値は「0」となっているので下部の空白が目立つ。また入力される値によって最大値が変化するのは、比較するのに不都合である。
グラフの折れ線の色は、[デザイン]タブの[グラフのスタイル]グループでも選択できるが、ユーザーの意図に沿ったものを見つけるのは難しい。
縦軸の目盛
普通は血圧が「0」ということはあり得ないので最低値を「40」とし、最大値は「180」としてみる。
- グラフの部分を選択して、[レイアウト]タブをクリックし、リボンの[軸]グループの[軸][主縦軸][その他の縦軸オプション]をクリック。
- [軸の書式設定]ダイアログボックスの[軸のオプション]で、[最小値]の[固定]を選択して値を[40.0]とする。
- 同様に[最大値]の[固定]を選択して値を[180.0]とする。
折れ線の色の選択
- 例えば[朝の最高血圧]の折れ線をクリックして選択する。
対応するデーター入力表の行に印が付くので度のデーターか判断できる。
- [レイアウト]タブのリボンで[現在の選択範囲]グループの[選択対象の書式設定]をクリックする。
- [データ系列の書式設定]ダイアログボックスで、左ペインで[線の色]を選択。
- 右ペインで[線(単色)]を選択。
- 右ペインの[色]で三角ボタン(▼)をクリックして例えば濃い茶色を選択。
操作に応じグラフの色が変化する。
- ダイアログボックスを[閉じる]ボタンで閉じる。
- 同様に各折れ線の色を設定する。
目標値の表示
高齢者の高血圧の診断基準の家庭血圧は 135/85mmHg であることから、グラフの135と85に横線を入れ、測定値との関係を分かり易くする。
- 画面にグラフ全体が表示されている状態で、[挿入]タブのリボンで[図]グループの[図形]をクリックし、[線][直線]をクリック。
- グラフの左軸の140と120の間(おおよそ135に相当する位置)をクリックし、マウスポインタが十字のまま右端までドラッグする。
Shiftキーを押しながら右へドラッグすると水平線になる。
- データー入力表の135を入力してある日のグラフの位置を確かめ、横線をその位置に合わせる。
横線を選択している状態(線の両端に丸いハンドルが見える)で、マウスポインタを線に合わせると十字の矢印になり、ドラッグで移動できる。
- 横線を選択している状態で右クリックし、ショートカットメニューの[図形の書式設定]をクリック、[線の色]で「線(単色)」「赤」色、[線のスタイル]で「幅 2.0 Pt」を選ぶ。
- 横線を選択している状態で右クリックし,少し下へドラッグして右ボタンを離すとメニューが出るので、[ここにコピー]をクリックする。同じ線が複製されるので 85 の位置へドラッグして移動する。
- [挿入]タブの[テキスト]グループ[テキストボックス]のボタン(▼)をクリックし[横書きテキストボックス]をクリックし、グラフの左軸の[140]の下へテキストボックスを作り、135と入力し、テキストボックスが選択された状態で右クリック、メニューの[図形の書式設定]をクリックする。
- [図形の書式設定]ダイアログボックスの[テキストボックス]で、[垂直方向の配置]は「中心」、[テキストに合わせ図形のサイズを調整する]にチェックを入れ、[内部の余白]の上下左右とも「0cm」に設定する。
- 同様に「 85 」のテキストボックスを作る。
ためし印刷
一応1月分の入力する表とグラフが出来上がったので、印刷してみる。
私の場合[印刷プレビュー]でも確認できるが、列AG にはみでているグラフの右端の枠の部分が2ページ目に回ってしまった。これは余白を減らしても対応できない。
- 列B〜AFの列幅を[3.38(32ピクセル)]に縮小する。
- グラフのプロットエリアを選択(グラフ部分の四角に○、左右中央に□のハンドルが見える状態)し、右側中央の四角のハンドルを右にドラッグし、グラフの外枠に近づける。
グラフの右側の余白を少なくする。
- グラフエリアを選択し、右中央のハンドルを左へドラッグして、列AFの列幅がグラフの31日分に合う位置まで縮小する。
- 列AG の列番号をクリックして選択し、幅をグラフがはみ出ているグラフの枠まで狭くする。
印刷プレビューで見るとページに印刷可能範囲を示す点線が列AG の右側に移動し、1ページ内に収まる。
再度ためし印刷をして確かめる。用紙左側に綴じ代が必要の場合やバランスが悪いと思ったときは、1ページの収まる限度で左余白を適宜増やす。
(4) 12か月分の血圧管理表
1月分の作成が修正の必要のないまでに完成したら、同じものを11シート分コピーして、1年分のシートを作る。
- [Sheet2]のシート名(タブ)をダブルクリックするか、右クリックしてショートカットメニューの[名前の変更]をクリックし、シート名を「1月」と変更する。
- 1月のシートの範囲B3〜AF8 を選択し、Deleteキーを押して入力してあるデータを削除する。
範囲B3〜AF8 の選択:B3をクリックし、Shiftキーを押しながらAF8をクリックする。
- シート見出し[1月](下のタブ)を右クリックし、ショートカットメニューの[移動またはコピー]をクリック。
- [シートの移動またはコピー]ダイアログボックスで、[挿入先]の[(末尾へ移動)]を選択、さらに[コピーを作成する]のチェックボックスをクリックしてチェックを入れ、[OK]ボタンをクリック。
- シート名[1月 (2)]を[2月]に変更し、このシートのセルQ1:R1に2を入力する。
シート名の変更:シート名(タブ)をダブルクリックすると名前[1月 (2)]が黒く反転して、文字入力できる。
- 同様に前3,4,5項の操作を繰り返し、12月までのシートを作成する。
- 使っていない[Sheet3]が残っているときは、シート名を右クリックし、ショートカットメニューの[削除]をクリックする。
(5) 印刷するとグラフが変(一時期)
以上で完成するが、2011年10月頃から、グラフの一部が印刷できない状態があった。私の場合は、目標値の表示の「135」のテキストボックスとその水平線、および縦軸の上半分の数字が表示されなかった。
これについて、Microsoftサポートのサイトに情報があった。
2011 年 10 月以降に公開された Excel 2007 の更新プログラムを適用すると表示通りに印刷できない
この情報を知るまでは、何回も作り直したり悩んだ。更新プログラムのバグのようで、現在では修正されているようだ。私はPDFファイルにして印刷する方法で対処した。今は更新プログラムが修正されているようで、トラブルはない。
(6) 新しい年のファイルの更新
以上で1年分の血圧管理表が出来た。サンプルファイル(sample.zip 53KB)
記録してみると血圧は、健康状態の外に季節により変化し、経年によっても変化する。月ごとの平均値を計算してグラフ化すると分かり易くなるだろう。毎年の記録を残してゆく方法は3通り考えられる。
- シートを追加して、同じファイル(BooK)を使い続ける。
- 作成した元のファイルをコピーして、毎年記録するファイルを別名で作り使用する。
- 1年間使ったファイルとは別のファイル名(新しい年)でファイルを作り、入力されているデータを削除して使用する。
上記「1」は月ごとの表の印刷はできるが、数年以上は現実的でない。
「2」は、基本のファイルを残しておけば、1年ごとの更新が簡単にできる。もっともお勧めの方法。
「3」は、12シートのタイトルの変更やデータの消去の作業が必要になる。「2」の方法の元のファイルを失ったときに利用できる。
今年のファイルから来年のファイル
- ファイルを別名で保存する。
- シート見出し(タブ)の[1月]〜[12月]を選択して作業グループを作る。
[1月]〜[12月]を選択:[1月]の見出しをクリックし、Shiftキーを押しながら[12月]の見出しをクリックする。
- いずれかのシートで領域M1〜O1の年数を変更し、データの領域B3〜AF9を選択して、Deleteキーを押す。
領域B3〜AF9を選択:セルB3をクリックしShiftキーを押しながらセルAF9をクリックする。
- いずれかのシートのシート見出し(タブ)を右クリックして[作業グループ解除]をクリック。
連絡:E-mail