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ファイルの管理

NET・陽だまり 小竹 進

「パソコンを使う」ということの殆どは、「ファイルを取り扱う」ことだと言っても言い過ぎではないと思う。ファイルとフォルダの知識があれば、作業の効率が上がるし、多くのトラブルを避けることが出来る。また新しいアプリケーションを使うときや、ホームページを作るときにも、理解しやすくなる。ファイルの取り扱いを習熟することは、パソコンライフをより楽しくする。ここでは、Windowsのパソコンを使い初めて一応「入門」のレベルにある人が、さらにステップアップするのに役に立つと思われる情報をまとめてみた。
書かれてあることを自分のパソコンで実際に試しながら進めば、独習でも理解出来るようにしたいと思っている。パソコンの環境によっては、書かれている通りにならないものがあるかも知れない。また、これ以外にもパソコンとつき合っていく上で必要なものがあると思う。今後もできるだけ補足していきたい。

目  次
 1 準備
 2 コンピュータの中身  「ドライブ」
 3 ファイルを格納する場所「フォルダ」
 4 ファイルのプロパティ
 5 ファイルの表記
 6 ファイルのアドレス「パス」
 7 ファイルの関連付け
 8 ファイルの拡張子
 9 ファイルのアイコン
10 ファイルの大きさ
11 ファイルの検索
12 ショートカット
13 デスクトップ
14 ごみ箱
15 スタートメニュー
16 コンテキストメニュー(右クリックメニュー)
17 バックアップ
18 Windows フォルダの中身
19 Windows のファイル
付録 Windows95 でエクスプローラを使う
付録 用語解説
1 準備

フォルダ・オプション ファィル管理をしやすくするために次の設定をしておく。(1,2,3 は同時に設定できる。)

  1. [フォルダの表示を詳細にする]
    「マイコンピュータ」を開き、「表示」→「詳細」を選んでから、「マイコンピューター」→「表示」→「フォルダオプション」の「表示」タブ「フォルダの表示」で「現在のフォルダ設定使用」ボタンをクリックし、「詳細設定」で「各フォルダの表示設定を保存する」にチェックを入れる。(ドライブのアイコンが小さく使いにくいときは、フォルダオプションを「OK」ボタンを押して閉じてから、「表示」→「大きいアイコン」でこのウインドだけ大きいアイコンに戻しておく。)
  2. [隠しファイルを表示させる]
    「マイコンピューター」→「表示」→「フォルダオプション」で「表示」タブの「詳細設定」で「登録されているファイルの拡張子は表示しない」のチェックを外し、「すべてのファイルを表示」をチェックする。
    (「すべてのファイルを表示」のチェックは、普段は安全のため外しておく。)   
  3. [タイトルバーにフォルダのパス名を表示する]
    「マイコンピュータ」→「表示」→「フォルダオプション」で「表示」タブの「タイトルバーにフォルダのパス名を表示する」にチェックを入れる。

2 コンピュータの中身  「ドライブ」

パソコンのデスクトップ(普通は画面の左上)にある「マイコンピュータ」のアイコンをダブルクリック(設定によってはシングルクリック)すると、マイコンピュータのウインドウが開く。
マイコンピュータ・ドライブ 色々なアイコンがあり説明が書かれている(ボリュームラベルのない場合説明がない)。説明の後に括弧書きで(A),(B),(C),(D)…と書かれている。これがドライブと呼ばれているパソコンの装置である。

ドライブのアイコンは少しずつ違っていて「3.5インチFD」のアイコンはフロッピーディスクの絵が付いていて他のドライブと区別が付く。CD−ROMも同様。
黄色のフォルダーのアイコンが付いたコントロールパネル、プリンタ、ダイアルアップネットワークはドライブとは呼ばない。

ドライブのアイコンをダブルクリック(設定によってはシングルクリック)すると、そのドライブの中が見えてくる。フォルダやファイルがドライブの中にある。ドライブはファイルを格納する装置である。

ドライブには、フロッピーディスク、MO等のようにメディアを取り替えられるものがある。またCD−ROMのように読み出しは出来るが書き込みの出来ないものもある。ハードディスクは高速に読み書きが出来る。

Windows を起動するためのソフトが入っているドライブを起動ドライブという。

機械的な1つのハードディスク装置(ハードディスクドライブユニット)を複数の領域(パーティション)に分轄することが出来る。分轄された領域はそれぞれをドライブと言い、アルファベットのドライブ名が付く。

NECの旧98シリーズは、起動ドライブがA、HDの中にもう一つのBドライブがあり、FDはCドライブだった。HDを増設するとCドライブが増設されたHDになり、FDはDドライブになる。Windows のインストールの仕方で、Cドライブを起動ドライブにすることが出来る。
DOS/V機では、AドライブがFDで、Windows の起動ドライブはCドライブ。と決まっている。
ドライブの表示は例えば「A:」とアルファベットとコロンで表す。

ハードディスクは初期化(フォーマット)してから、領域を設定する。すでにある領域を変更するときは、一旦領域を開放する。領域を開放するときは、領域にあるフォルダやファイルは消滅する。ハードディスクの領域開放は、ハードディスクの初期化(フォーマット)とデータが消滅する点では同じだが、フォーマットをそのままにしておいて、区切りを無くするだけで、フォーマットのように全く何もない新しいドライブになるわけではない。(不良セクタが出来てしまったドライブは、フォーマットすると修復されることがある。)
ユーテリティソフトを使うと、ハードディスクの領域を開放しないで領域を変更できる。(例えばAドライブを縮小して、Bドライブを拡大する。)
フロッピーディスクドライブも1つの「ドライブ」。ほかにCD−ROMドライブ、MOドライブ等がある。

3 ファイルを格納する場所 「フォルダ」
ドライブの中にフォルダを作りファィルを格納する。またフォルダの中にフォルダを作ることが出来る。
いろいろなファイルを1つのドライブに混在させておくと、必要なファイルを探すのが困難になるから、関連するものをフォルダに分けて分類しておくと便利。
フォルダには任意の名前を付けることが出来る。フォルダの区切りを日本では「¥」マークで区切る。(欧米では逆スラッシュ「\」、ホームページのURLでは「/」スラッシュ)
ファイルの格納されている場所をドライブ→フォルダ→フォルダ→…と示すものをパス(Pathと言う。「1 準備」で設定してあるのでファイルを開いたときに、タイトルバーの左にパスが表示されている。
起動ドライブの「Windows」フォルダには、Windows を動かす基本的なファイルが入っている。エクスプローラ等で見えるマイコンピュータの頂点である「デクトップ」は、頂点にあるフォルダではない。実体は Windows フォルダの中の「デスクトップ」フォルダにある。(C:\Windows\デスクトップ)ユーザーが使いやすいような仕組みになっているので、実体が表に現れない。(「スタートメニュー」フォルダも仮想の世界)

新規作成・フォルダ 実習1[デスクトップにフォルダをつくる]
デスクトップの空いているところにマウスポインターを置き、右クリックする。表示されるショートカットメニューから、「新規作成」→「フォルダ」をクリックする。「新しいフォルダ」が出来るから、適当なフォルダの名前(自分の名前など)を入力する。
フォルダの名前を変更するときは、フォルダを選択して「F2」キーを押し、新しい名前を入力する。(フォルダを選択して右クリック、ショートカットメニューで「名前の変更」をクリック、新しい名前を入力しても良い。)

実習2[フォルダの中にフォルダを作る]
実習1で作ったフォルダを開く(ダブルクリック、設定によってはシングルクリック)。フォルダのウインドウのメニュー[ファイル|新規作成|フォルダ]をクリックすると、「新しいフォルダ」が出来るから、適当な名前(例えば「作業フォルダ」)を入力する。

実習3[エクスプローラでフォルダを作る]
エクスプローラを起動する。
起動する方法はいろいろある。(スタートメニューから…、スタートボタンを右クリック…、マイコンピュータのアイコンを選択して右クリック…、Windowsキーを押しながら「E」キーを押す…)
エクスプローラの左のフォルダの窓で、Windowsのドライブ(例えばCドライブ)を選択する。メニュー[ファイル|新規作成|フォルダ]をクリックすると、「新しいフォルダ」が出来るから、適当な名前(例えば「作業フォルダ2」)を入力する。

実習4 「新しいファイルをフォルダに保存する。」
ペイントを起動して 適当な絵を描き、「ファイル」→「名前を付けて保存」で、「保存する場所」に実習2で作ったフォルダを指定して(ファイル名、ファィルの種類はそのままにして)保存する。
ペイントを終了して、デスクトップの実習1、実習2で作ったフォルダを開いて、保存したファイルの存在を確かめ開いてみる。このときのファイル名が「無題.bmp」になっていることを確かめる。

実習5 [エクスプローラでフォルダを見る]
エクスプローラを起動して、左側のフォルダの窓で起動ドライブを選択する。

  1.  起動ドライブのフォルダの中が見えたら、いろいろなフォルダとファイルがあるのを見る。ここに見えるファイルには Windows が起動するときに必要なファイルがあるけれどすでにゴミになってしまったファイルもある。むやみに削除すると大怪我をする。
    Program Files フォルダーのアイコンの左の「+」をクリックして開き、中にどんなフォルダがあるか見る。「−」をクリックすると。フォルダの中に入っているフォルダが消えて「+」に変わることを確かめる。
  2.  Windows のフォルダを開いてみる。ここにも多くのフォルダやファイルがあることを確かめる。。OSの本体がここにあるので、変更しないように注意する。なにかフォルダを選択して右クリックして出るショートカットメニューから「プロパティ」をクリックする。フォルダの属性が表示されるから、どんな内容があるか確かめる。フォルダのサイズがここで判る。
ペイントのプロパティ 4 ファイルのプロパティ
ドライブやフォルダの中にファイルが格納されている。ファイルはドライブやフォルダとは違って、普通特徴のあるアイコンが使用されていて、その種類や関係のファイルが区別されやすくなっている。

実習6 ファイルのプロパティ(属性、性質、特性)を見る
起動ドライブの C:\Program Files\Accessories フォルダを開いて、ペイントの実行ファイルMspaint.exe を選択して、右クリックする。コンテキストメニューの下方のプロパティをクリックする。
全般タブで次のように表示されているのを確認する。

Windows98 の場合 Windows95 の場合
種類: アプリケーション  
場所: C:\Program Files\Accessories 場所: Accessories
サイズ:336KB(344,064バイト)、344,064バイト使用 サイズ:319KB(327,168バイト)
MS-DOSファイル名:MSPAINT.EXE MS-DOSファイル名:MSPAINT.EXE
作成日時:  1998年6月12日 20:01:02 作成日時:  (不明)
更新日時:  1998年6月12日 20:01:02 更新日時:1995年10月18日
アクセス日: 1999年9月16日
属性:     読みとり専用    隠しファイル
        アーカイブ     システム
 

この MSPAINT.EXE は実行ファイルだから、バージョン情報タブもあり、さらに詳しい情報が書かれている。
同じようにして、[スタートメニュー]→[プログラム]→[アクセサリ]→[ペイント]を選択して、右クリック。プロパティを見る。

全般タブでは、項目は前の場合と同じだが、種類は「ショートカット」、場所やサイズ等が違っている。スタートメニューの「ペイント」は、MSPAINT.EXE の影武者的存在だということが判る。
「ショートカット」タブでは、「リンク先」が表示されている。(本体のファイルが判らないときは、逆にこのリンク先を調べればよい。)
「ショートカットキー」はテキストボックスが「なし」になっているが、設定するには「なし」をクリックして文字カーソルを出してから、Ctrlキーを押すと「Ctrl+Alt+ 」と表示されるから、Ctrlキーを押したままにして例えば「P」キーを押して「OK」ボタンを押すと設定される。(この設定をすると、「Ctrl+Alt+P 」でペイントが起動する。)
デスクトップのアイコンも、スタートメニューと同じ「ショートカット」だから、同様にしてプロパティを見ることが出来る。(ショートカットは不要になったら削除しても本体のフォルダ・ファイルには影響がない。)

実習7 データファイルのプロパティを見る
C:\MY DOCUMENTS の中の自分の作ったファイルを選択してプロティを見てみる。「全般」タブは実行型ファイルと同じだが、「ファイルの概要」、「統計」、「内容」、「カスタム」と違うタブがあり、それぞれのタブの内容もファイルの種類によって異なっている。

5 ファイルの表記
Windows のファイルの表記方法は、ファイル名の部分と<拡張子と呼ばれる部分と分かれている。(両方併せてファイル名とも言う。)
ファイル名は、漢字、英数字、記号が使え、半角で1文字以上拡張子を含め255文字(実際にはパスを含むようで少なくなる。 )まで使うことが出来るが、使えない文字がある。
Windows95/98 ではスペースも使える。使えない文字 \ / * ? " < > | , ; :
255文字使えるが必要以上に長くしても、全部表示できないことがあるし、わかりにくい。またトラブルのあったときに、MS-DOSの環境で扱うときは、半角で8文字しか表示されない(長い場合は途中に「~(チルダ)」と通し番号が付く)から、出来るだけ短いファイル名が好ましい。
ファイル名は「名前の変更」で変更できるが、データファイル以外の変更は慎重にやらないとトラブルの原因になる。データファイルもそのファイル名を参照するアプリケーションがある場合は、参照ファイル名も変更しなければならない。
Outlook Express でメールをドラッグ&ドロップで保存するときは、件名がファイル名になるので、メールの件名もユニークな出来るだけ短いものが好ましい。

拡張子は「.」と英数字の半角3文字(「.html」のように4文字のものもある)で、ファイル名の後に付く。拡張子は通常ファイルの種類を表す。ファイルの種類に見合った拡張子をむやみに変更するとトラブルの原因になる。バイナリファイルはアプリケーションが決めた拡張子を使う。
テキストファイルは拡張子が「.txt」が普通だが、都合によって変更できる。(例「.log」)

実習8 EメールをFDに保存する。
Outlook Express の場合。
● メールを一つずつ保存する。

  1.  Outlook Express で保存するメールを選択する。
  2.  [ファイル|名前を付けて保存]で、保存する場所はFDドライブを指定する。
  3.  ファイル名は既定値はメールの件名になっているが、変更できる。同じフォルダに同一ファイル名で保存できないので、その場合は一部を変更する。
  4.  ファイルの種類は既定値の「.eml」とテキストファイル(.txt)と両方(2回)保存してみる。
  5.  保存されたバイナリファイル(.eml)とテキストファイル(.txt)を比較してみる。
    (普通メールのテキストファイルは文字コード「JIS」になっているので、日本語が文字化けしている。これを「SIFT-JIS」に変換すると読むことが出来る。変換にはソフトが必要。)
ペイントのプロパティ● 複数のメールをドラッグ&ドロップで保存する。
  1.  Outlook Express を起動しておく。
  2.  マイコンピュータを開きFDドライブが見えるようにしておく。(Outlook Express とマイコンピュータの窓が見えるようにする。)
  3.  Outlook Express で保存するメールを選択する。(複数選択できる。フォルダの中のすべてのメールを選択するときは、どれか一つのメールを選択しして、[編集|すべてを選択]か 「Ctrl + A」 )
  4.  選択したメールの範囲を右ドラッグして、マイコンピュータのFDドライブにドロップする。
  5.  メニューの「ここにコピー」をクリックする。
  6.  FDを開いて、表示を「詳細」にして、メールのファイル名、更新日時などを確認する。拡張子が「.eml」になり、Outlook Expressで読める。
6 ファイルの格納場所 「パス」
タイトルバーのパス 4の実習6 の「場所: C:\Program Files\Accessories」は、パス(path)(小道、通路の意)と言い、ファイルの格納されている場所を示す。「C:」はCドライブを表し、その後の「\」で区切られているのが「フォルダ」を表す。最後に拡張子が付いている場合はフォルダではなくファイルである。同じフォルダの中に同じファイル名のファィルを格納することは出来ない。パスはファイルの住所のようなもの。
アプリケーションのファイルは、パスがレジストリというシステムのデータベースに登録されているから、自分の都合でパスを変更すると(他のフォルダに移動すると)トラブルの原因になる。(転居届を出さないで転居すると、郵便が届かなくなるのと同じ。)
「1 準備」で設定したように、ウインドウのタイトルバーにそのファイルのパスを表示しておくと、開いたファイルが何処にあるファイルかわかりやすい。

7 ファイルの関連付け
データファイル(例えばxxxx.doc)をダブルクリック(設定によっては、シングルクリック)すると、アプリケーション(例の場合はWord)が起動して、そのファイル(例の場合xxxx.doc)を読み込む。この場合のファイルはアプリケーションに関連づけがしてある。関連づけがしてないデータファイルのアイコンは、マイクロソフトのロゴマークになっている。
関連づけしていないファイルをダブルクリック(設定によっては、シングルクリック)すると「ファイルを開くアプリケーションの選択」ウインドウが出て、そのファイル(拡張子の)説明の入力とそのファイルを開くアプリケーションを選択する事を促す。
ここでは「どのソフトでこのファイルを開くのですか?」と聞いているのだから、「ファイルを開くアプリケーション」を指定することになる。「xxxxxファイルの説明」テキストボックスには、ファイルの種類が判るような文を入力する。エクスプローラなどで詳細表示をすると「ファイルの種類」に表示される。次の「ファイルを開くアプリケーション」で、このファイルを開くアプリケーションを指定する。例えばテキストファイルの場合はメモ帳(NOTEPAD)を指定する。「ファイルを開くアプリケーション」に開くアプリケーションがないときは、「その他」ボタンを押してアプリケーションの実行ファイル(普通xxxxx.EXE)を探して指定する。

すでに関連づけがしてあるファイルの関連するアプリケーションを変更するには、次のような操作をする。(この操作は、レジストリを変更するものですから、慎重におこなってください。)

実習9 関連するアプリケーションの変更
例えば、Windows95/98 をインストールしたままの場合は、テキストファイルは、「メモ帳」に関連づけしてある。これを「ワードパッド」に変更する。

  1.  ワードパットの実行ファイルのファイル名とパスを調べる。
    [スタート|プログラム|アクセサリ|ワードパッド]で、右クリックして出るコンテキストメニューで、プロパティをクリックして、リンク先を調べ、"C:\Program Files\Accessories\WORDPAD.EXE"を確認する。(5.で貼り付けるため Ctrl+C でコピーしておくのも一つの方法) ファイルタイプ
  2.  エクスプローラかマイコンピュータを開き、[表示|フォルダオプション|ファイルタイプ]を選択し、「登録されているファイルタイプ」の中から、「テキスト文書」を探して選択する。下の「ファイルタイプの詳細」に「アプリケーション メモ帳」と記載されメモ帳のアイコンが表示されている筈。(もしテキストファイルにメモ帳ではなく他のエディタを関連づけしていれば、そのファイル名やアイコンが表示される。)
  3.  テキスト文書を選択したまま、「編集」ボタンをクリックする。「ファイルタイプの編集」ウインドウになる。ここでアイコンの変更が出来るが、むやみに変更しない方がわかりやすい。
  4.  「アクション」の中の「open」を選択して「編集」ボタンをクリック。「アクションの編集テキスト文書」ウインドウが出る。
  5.  「アクションを実行するアプリケーション」に書かれてあるパスとファイル名(この場合WORDPAD.EXE)を、1.で確認したものに変更する。2つの方法がある。
    1)「参照」ボタンをクリックして、ファイルの場所とファイル名を選択する。
    2)1.でコピーしたものを貼り付ける。
  6.  関連づけを元に戻しておく。
8 ファイルの拡張子
拡張子については、「5 ファイルの表記」で触れてあるが、もう少し詳しく調べてみる。
Windows98/95 では警告が出るが、拡張子を変更できる。拡張子を変えるとアイコンも変わるので、拡張子がアプリケーションと密接な関係があることがわかる。

実習10 拡張子を変更する

  1.  デスクトップの何も無いところで右クリック。メニューの「新規作成」→「テキスト文書」をクリックすると、デスクトップに「新規テキスト文書.txt」が出来る。このファイルを開いて「a」と半角1文字を入力して上書き保存する。
  2.  このアイコンを選択して、「右クリック」→「名前の変更」か「F2」キーで、拡張子を「.jpg」に変更する。「拡張子を変更すると、ファイルが使えなくなる可能性があります。変更しますか?」と聞かれるので、「はい」をクリックする。「新規テキスト文書.jpg」になる。このファイルのプロパティを見ると「JPEGイメージ」になっている。このファイルをダブルクリック(設定によっては、シングルクリック)してみる。
  3.  JPEGイメージファイルに関連付けられたアプリケーションが起動して、JPEGイメージを表示しようとするが、ファイルの種類が違うので表示できない。ファイルを閉じて拡張子を「.txt」に戻しておく。
9 ファイルのアイコン
「8 ファイルの拡張子」で拡張子を変更したら、アイコンも変わってしまった。拡張子をそのままにしてアイコンを変更することもできる。

実習11 アイコンの変更

  1.  「7 ファイルの関連付け」3.の「ファイルタイプの編集」ウインドウで、上の「アイコンの変更」をクリックする。
  2.  「現在のアイコン」に表示されているアイコンの中で、選択されているものが、現在のアイコンであり、別のアイコンを選択して、「OK」ボタンを押してウインドウを閉じればアイコンが変わる。「アイコンの変更」ウインドウに適当なアイコンが見つからないときは、「参照」ボタンを押してアイコンのファイルを指定すればよい。Windows が用意しているアイコンは、C:\Windows\System\shell32.dll にある。またペイントなどでBMP形式で作成して、「.ICO」の拡張子で保存すれば使用できる。
ファイル名を変更できるのと同じく、アイコンの下に表示されている名前も変更できる。

10 ファイルの大きさ 「8 ファイルの拡張子」の実習で作ったデスクトップの「新規テキスト文書.txt」のプロパティでサイズを見ると、 Windows98 の場合「1バイト(1バイト)、4,096バイト使用」となっている。半角1文字「a」の1バイトのファイルがハードディスクを4Kバイト使っている。これは Windows98 で FAT32 というファイルシステムを使っている場合で、古いパソコンや Windows98 でも FAT16 というファイルシステムを使っている場合は、32KB占有する。
「1クラスターには1ファイルしか保存されない。」仕組みになっていて、クラスターの単位が FAT32 では4KB、FAT16 では 32KB となっているためで、小さいファイルを保存するのは無駄が多い。
4,096バイトのファイルは4.00KB(4,096バイト) 4,096バイト使用 だが、4,097バイトのファイルは4.00KB(4,097バイト) 8,192バイト使用 で、2つのクラスターを使う。
ここで、1KB が 1,000バイト ではなく1,024バイト であることに気づかれたと思う。1,000 = 1K は10進法の話で、バイトは2進法だから、1,000 ではなく1,024 = 1K になる。

11 ファイルの検索
目的のファイルを探すときに、保存した場所(フォルダ)が判っている場合は、そのフォルダの中を探せばよい。何処にあるか判らないときは、検索機能を使う。

[スタート|検索|ファイルやフォルダ]かエクスプローラの[ツール|検索|ファイルやフォルダ]で、ファイル名、含まれる文字列(文書ファイル場合そのファイルの中にある文字列)、探す場所(ドライブ)を入力して、検索開始ボタンをクリックする。ファイル名はワイルドカード(任意の文字列は「*」任意の1文字は「?」)が使えるから、ファイル名の一部や拡張子が判っているときは、win*.* とか、*.BMP などと入力する。またファイルを扱った時期や、ファイルサイズも検索条件に出来る。

実習12 次の2つのファイルを検索する。
  1.  アイコン(拡張子は「.ICO」)のファイルを探す。
  2.  昨日までの一週間に使用した、テキスト文書ファイル(或いはWord文書ファイル)を探す。
12 ショートカット
表示されているアイコンの左下に上向きの矢印のあるものは、ショートカットという本体の影武者のようなもの。「8 ファイルの拡張子」の実習で作ったデスクトップの「新規テキスト文書.txt」のアイコンには矢印がない。これはデスクトップに作ったファイルの本体のためで、このアイコンを右クリックして「ショートカットの作成」をクリックすると、同じデスクトップに「新規テキスト文書.txtへのショートカット」と言うアイコンが出来る。「新規テキスト文書.txtへのショートカット」のアイコンのプロパティには「ショートカット」というタブがあり、リンク先などの情報が表示されている。
(デスクトップの「Internet Explorer」 や「受信トレイ」には矢印がないが、これは特殊な存在で、本体でもなければ、ショートカットでもない。??)
ショートカットはデスクトップだけでなく、何処に作っても本体のファイルに影響しない。エクスプローラ上のファイルを他のフォルダやデスクトップへ右ドラッグして、「ショートカットの作成」をクリックすれば、そこにショートカットが出来る。

13 デスクトップ
Windows が起動して最初に現れる画面がデスクトップ。エクスプローラを起動すると左側の「フォルダ」欄の一番上にもデスクトップがある。アプリケーションでファイルを開いたり保存するときに現れるウインドウ(ダイヤログボックス)の「ファイルの場所」や「保存する場所」の一番上もデスクトップ。しかし、マイコンピュータのアイコンをクリックして開いてみると、コンピュータの中のドライブのアイコンが並んでいるがデスクトップは見あたらない。
デスクトップの本体は、C:\Windows\デスクトップ フォルダの中にある。このフォルダの中にファイルやフォルダ(或いはそのショーとカット)を作れば、Windows を起動して最初に現れる画面にアイコンが表示される。
ユーザーが使いやすいように、頻繁に使うファイルのアイコンをデスクトップに表示させるようになっている。我々ユーザーはデスクトップを自分の好みで使って良いが、不要のファイルやフォルダは削除して置いた方が使いやすくなる。

14 ごみ箱
デスクトップに見える「ごみ箱」のアイコンはフォルダで、コンピュータから削除したファイルやフォルダが入っている。メニューで削除しても、アイコンをこの「ごみ箱」へドラッグ&ドロップしてもこのフォルダに入る。ごみ箱に入ったファイルやフォルダは、元の場所には見えなくなるが、ディスクには未だ保存されている。ごみ箱を開き「ファイル」→「ごみ箱を空にする」でディスクから削除される。元の場所に戻して使用するには、「編集」→「元に戻す」で元の場所に戻る。
メニューからごみ箱に入れないで直接削除したいときは、「Shift」キーを押しながら、「削除」をクリックする(Shift+Deleteでも同じ)。
すべてのファイルやフォルダを削除するときに、ごみ箱に入れないで削除するには、次の設定をしておく。

  1.  ごみ箱のアイコンを右クリックして、「プロパティ」をクリックする。
  2.  「オプション」タブで、゜全ドライブで同じ設定を使う」を選択し、「ごみ箱にファイルを移動しないで、削除と同時にファイルを消す。」にチェックを入れる。
  3.  「OK」ボタンを押し、ごみ箱プロパティを閉じる。
ごみ箱プロパティで、上の設定はドライブ毎に設定できる。
また、ごみ箱の大きさも、ごみ箱プロパティで設定出来る。設定された大きさよりも多くのファイルやフォルダをごみ箱に入れたときは、古いものから消されていく。
「ごみ箱」の実体は、ハードディスクの各ドライブにあるRecycled フォルダである。

15 スタートメニュー
デスクトップのタスクバー(普通画面の一番下にある)の「スタート」ボタンをクリックして出るメニューがスタートメニューという。殆どの操作がこのボタンから始まる。
最初「スタート」ボタンをクリックして、表示されたメニューの中の目的の項目をクリックする。さらに下のサブメニューを開くには、三角形の付いた項目にマウスポインタを合わせる(「ポイントする」という)と、サブメニューが表示されるので、マウスポインタをサブメニューへ移動させる。
「プログラム」以下のメニューを「プログラムメニュー」とも言う。
 「スタート」→「プログラム」→「スタートアップ」には、Windows が起動するときに読み込まれるアプリケーションが入っている。(スタートアップ以外にも、レジストリとWin.ini で自動実行が設定されている。)
スタートメニューを編集するには次のように操作する。

  1.  タスクバーの何もないところで、右クリックして、「プロパティ」をクリックする。
  2.  ダイヤログボックス「タスクバープロパティ」の「スタートメニューの設定」タブをクリック。「追加」か「削除」ボタンをクリックする。
  3.  追加の場合は、まず実行ファイルのショーとカットを作成するので、元のファイルの場所とファイル名を指定する。次にメニューを作る場所を指定する。
  4.  削除の場合は、削除する項目を指定する。
  5.  「スタートメニューの設定」タブで、「詳細」ボタンを押すと、エクスプローラで C:\Windows\スタートメニュー フォルダが開かれる。エクスプローラのフォルダ・ファイルの操作で、スタートメニューを編集できる。

実習13 メモ帳をスタートメニューに登録する。
「スタート」ボタンをクリックした時に出るメニューに、頻繁に使うアプリケーションを登録しておくと便利。ここではメモ帳を登録する。

  1. ダイヤログボックス「タスクバープロパティ」の「スタートメニューの設定」タブをクリック。「詳細ボタンをクリックする。(エクスプローラで、C:\Windows\スタートメニュー を開いても良い。)
  2. エクスプローラの左側のフォルダで、プログラム → アクセサリ を開き、右側のファイル「メモ帳」を選択して、左側の一番上の「スタートメニュー」へ右ドラッグしてメニューの「ここにコピー」をクリックする。
  3. スタートボタンをクリックして、メモ帳をクリックして起動してみる。

実習14 実習13 で登録したメモ帳を削除する。

  1.  ダイヤログボックス「タスクバープロパティ」の「スタートメニューの設定」タブをクリック。「詳細ボタンをクリックする。(エクスプローラで、C:\Windows\スタートメニュー を開いても良い。)
  2.  エクスプローラの左側のフォルダで、一番上の「スタートメニュー」を開き、「メモ帳」を選択して削除する。(削除する方法は色々ある。)

16 コンテキストメニュー(右クリックメニュー)
いろいろな場面でマウスを右クリックすると出るメニューには、その場面で使う頻度が多いメニューが用意されている。どの場面でどんなメニューが出るかは、いろいろな場面で右クリックし体験して憶えておくと良い。
範囲を選択して右クリックすると、「切り取り」「コピー」が出来る。「コピー」してから右クリックすると「貼り付け」が出来る。
「送る」をポイントすると、そのファイルの行き先を選ぶことが出来る。次に「3.5インチFD」をクリックすると、FDに保存出来る。
このメニューの一番上の「開く」は、アイコンをダブルクリック(設定によってはシングルクリック)したものと同じく、データファイルであれば、関連付けてあるアプリケーションを起動して、ファイルを読み込む。
コンテキストメニューメニューをカスタマイズして、関連づけしていないアプリケーションを起動することが出来る。

実習15 HTML ファイルをメモ帳で起動して読み込めるようにする。
HTNML ファイルは普通ブラウザに関連付けられている。関連づけはそのままにして置いて、編集するときにメモ帳や HTML エディタで起動できると便利。

  1.  「7ファイルの関連付け」の実習で行ったように、メモ帳の実行ファイルのパスとファイル名を調べておく。
  2.  エクスプローラかマイコンピュータを開き、[表示|フォルダオプション|ファイルタイプ]を選択し、「登録されているファイルタイプ」の中から、拡張子が「HTM HTML」のファイルを探して選択する。
  3. (私の場合は「Microsoft HTML Document 5.0」で、アイコンがインターネットエクスプローラのアイコンでした。)
  4.  「編集」ボタンをクリックして、「ファイルタイプの編集」ダイヤログボックスで、「新規」(Windows95 では「追加」)ボタンをクリックすると、「新しいアクション」ダイヤログボックスが出る。
  5.  テキストボックスの「アクション」に、「メモ帳で開く」と入力する。(これがメニューに表示される。)
  6.  次にテキストボックス「アクションを実行するアプリケーション」に、1,で調べたパスとファイル名を入力する。 (参照ボタンをクリックしてファイルを指定できる。)
  7.  「OK」ボタンをクリックして、終了する。
  8.  HTMLファイルを右クリックして、設定を確認する。

17 バックアップ
作業中のデータは記憶装置に保存されていないので、トラブルのあったときにデータを失ってしまう場合がある。
記憶装置に保存されているファイルでも壊れる危険が常にある。そこでデータのバックアップが必要になる。重要度によって安全対策の度合いも変わってくる。
アプリケーションによって、作業中にバックアップを自動的に取るように設定できるものがある。
一太郎の場合は、[ツール|オプション|オプション]の「ファイル補助」タブの「自動バックアップ」で設定できる。
Wordの場合は、[ツール|オプション]の保存タブで設定できる。
自動的に保存できない場合は、作業中に[ファイル|上書き保存]かショートカットキー(Ctrl+A)で上書き保存をこまめにする。
また、保存してあるファイルを編集して同じファイル名で保存すると、古いファイルを違う拡張子にして、バックアップファイルを残すアプリケーションがある。
一太郎の場合は、[ツール|オプション|オプション]の「ファイル補助」タブ「保存時の処理」で「保存時バックアップ」にチェックを入れる。(既定値…最初から設定してある。)
Wordの場合は、[ツール|オプション]の保存タブで「バックアップファイルを作成する」にチェックを入れる。
Excelでは、[ファイル|ファイル名を付けて保存する]で、「オプション」ボタンをクリック、「バックアップファイルを作成する」にチェックを入れる。
バックファイルが出来たり、作業中バックアップしたりするのが、煩わしいと感じたら、逆にこれらのチェックを外せばよい。
アプリケーション毎にバックアップするのではなく、Microsoft Buckup で一括してバックアップすることもできる。もし[スタート|プログラム|アクセサリ|システムツール]に「バックアップ」がない場合は、追加インストールする。
このMicrosoft Buckup はフロッピーディスクでも出来ることになっているが、「データ量の多い場合は他のメディアの使用をお勧めする」とマイクロソフトの「ファーストステップガイド」に記載されてある。
バックアップは確実に実行できる方法を選び、復元する方法も習得しておくことが必要。トラブルが生じてからでは遅すぎる。

18 Windows フォルダの中身
Windows フォルダ 起動ドライブには、「My Documents」、「Program Files」、「Windows」フォルダがある。「Windows」フォルダには Windows のシステムが入っている。その中の主なフォルダについて説明する。

デスクトップ
デスクトップに作ったフォルダ、ファイル、ショートカットが入っている。 Windows をインストールしたときに出来ているマイコンピュータ、ごみ箱、インターネットエクスプローラなどは入っていない。ユーザーがショートカットを作らなくても、アプリケーションをインストールするときに、インストーラがショーとカットをデスクトップに作るものがある。

実習16 「デスクトップ」フォルダの中に新しいフォルダを作ってみる。

  1.  エクスプローラで C:\Windows\デスクトップ を選択する。
  2.  [ファイル|新規作成|フォルダ]をクリックする。
  3.  エクスプローラを最小化してデスクトップで「新しいフォルダ」を確認する。

スタートメニュー
「スタート」ボタンを押したときの「プログラム」から上のフォルダやファイルのショートカットが入っている。タスクバーを右クリックして「スタートメニューの設定」で追加、削除する事をこのフォルダで行うことが出来る。

Recent
スタートメニューの「最近使ったファイル」のショートカットがこのフォルダに入っている。タスクバーを右クリックして「スタートメニューの設定」では、「最近使ったファイル」の全部をクリアする事が出来るが、このフォルダでは一部を削除することが出来る。

Favorites
Internet Explorer (IE) で登録した「お気に入り」のショートカットが入っている。IE の[お気に入り|お気に入りの整理]では1項目ずつボタンを押して整理するが、エクスプローラでこのフォルダを開けば、複数の項目を連続して「名前の変更」、「移動」、「削除」等の整理ができる。

Sendto
アイコンを右クリックして出るメニューに「送る」がある。ここをポイントするとサブメニューが出る。サブメニューの項目がこのフォルダのショートカット。ファイルの移動、コピー、起動などに利用できる。どのアイコンでも同じ項目が出るので、多くなると判りにくい。特定のファイルだけに適用させるときには、「16コンテキストメニュー」の実習15でやったアクション追加をした方がよい。

Temp
Windows が動作するときに必要な一時的な作業ファイルが置かれるフォルダ。普通正常に終了すれば削除されて終了される。トラブルがあり強制終了したときにファイルが残ることがある。 Windows を起動した直後に残っているファイルは、削除しても問題が生じない筈だが、念のため一時別のフォルダ(例 TEMP2)に移動して、しばらく様子を見てから削除すると良い。

System
Windows フォルダにあるファイルとこのフォルダにあるファイルが、Windows を動かす重要なファイル。いろいろなアプリケーションが共用するファイルも入っているし、特定のアプリケーションだけが使うファイルも入っている。新しいアプリケーションをインストールすると、そのアプリケーションのフォルダだけでなく、このフォルダーにファイルがコピーされる。どんどん肥大するフォルダだが、どのファイルがどういう働きをするのか判りにくいので、ダイエットが難しい。

19 Windowsのファイル
Windows フォルダの中には、いろいろなファイルがある。マイコンピュータやエクスプローラで、表示を詳細にしておくと、ファイルの種類が見える。このファイルの種類だけではどんなファイルか判らないものが多いので、少し説明する。

.TXT テキスト文書
  文字列のデータだけのテキストファイル。書式は入らない。機種、ソフトを越えて互換性がある。

.DLL ダイナミックリンクライブラリ
  実行ファイルに呼び出されて動作する。アプリケーションが共有して使う時がある。

.OCX OCXファイル
  DLLの一種。ActiveX を動かす。Internet Explorer で使う。

.CPL コントロール パネル
  DLLの一種。コントロール パネルの機能を実行する。

.EXE アプリケーション
  実行ファイル。アプリケーションなどを動かす中心のファイル。(エクゼファイル)

.VBX VBXファイル
  DLLの一種。Visual Basic を動かすファイル。

.BAT MS−DOSバッチファイル
  MS-DOS の環境で使う実行ファイル。中身はテキストファイル。

.DRV ドライバ
  器を動かすデバイスドライバ。

.VXD 仮想デバイスドライバ
  機器を動かすデバイスドライバ。

.INF セットアップ情報
  機器をセットアップするための情報。デバイスドライバを動かすのに必要。

.HLP ヘルプファイル
  OSやアプリケーションのヘルプ

.INI 設定ファイル
  Windows3.1 からある設定ファイル。中身はテキストファイル。(イニファイル)

.REG レジストリの項目
  設定情報が記録されている。Regedit.exe で編集されたテキストファイル。

.BAK バックアップファイル
  データファイルやシステムファイルをバックアップしたファイル。

.SYS システムファイル
  パソコンが起動するに必要な情報が保存されている。(シス)

.TMP TEMPファイル
  一時的にデータを保存するファイル。Temporarily(一時的な)の略

付録 Windows95 でエクスプローラを使う。   NET・陽だまりMWS  1998/11/12,13

  Windows95 でファイルを取り扱うとき、マイコンピュータからフォルダーを順に一つずつ開く方法は、作業が繁雑です。ファイルを管理するエクスプローラを使うと、ハードディスクの内容が一覧できて便利です。エクスプローラを使いこなすことは、 Windows95 の理解を深めます。

1 エクプローラの起動   いろいろな起動の方法がある。

  1.  スタートメニューから[スタート|プログラム|エクスプローラ]( Windows95 を起動したドライブを開いた状態で起動する。)
  2.  スタートボタンにマウスポインタをおき、右クリックで出るメニュー(コンテキストメニュー)のエクスプローラをクリック(またはキーボードのEを押す)。(\WINDOWS\スタートメニュー フォルダを開いた状態で起動する。)
  3.  マイコンピュータアイコンを選択して、右クリックで出るメニュー(コンテキストメニュー)のエクスプローラをクリック(またはキーボードのEを押す)。(マイコンピュータを開いた状態で起動する。)
  4.  ロゴマークキー(Windowsキー)のあるキーボードでは、ロゴマークキー+E。
  5. マイコンピュータを開き、目的のドライブまたはフォルダを選択して、右クリックで出るコンテキストメニューのエクスプローラをクリック(またはキーボードのEを押す)。(目的のドライブ・フォルダーを開いた状態で起動する。)
2 エクスプローラの画面
 2つのウインドウで構成されている。2つのウインドウの境界はドラッグして変更できる。
  1.  左側のウインドウ(すべてのフォルダ)は、デスクトップを最初にしてパソコンに接続されている補助記憶装置とその中のフォルダーがツリー状に表示されている。
  2.  ハードディスクのドライブ、フロッピーディスクドライブ、CD−ROMドライブ、ネットワークコンピュータもフォルダーとして表示されている。
  3.  フォルダーの左側の「+」印は、そのフォルダの中に別のフォルダがあることを示していて、クリックすると一段下の層のフォルダが現れ、「+」が「−」に変る。「−」をクリックすると下の層のフォルダが閉じられ、「−」が「+」に変る。
  4.  黄色のフォルダのアイコンは、選択され内容が右側のウインドウに表示されているときは、フォルダが開かれた形をしている。
  5.  右側のウインドウ(開かれたフォルダ:xxxx)は、左側のウインドウで選択されているフォルダの内容が表示されている。これはマイコンピュータからフォルダを開いて表示されるウインドウと同じで、表示方法も[表示]メニュー(またはツールバー)の[大きいアイコン][小さいアイコン][一覧][詳細]で変更できる。ファイルの大きさを表示させるには、「詳細」を選択する。
  6. ファイル表示の順序は、[表示|アイコンの整列]で名前順、種類順、サイズ順、日付順、に設定できる。(既定値は名前順)
3 カスタマイズ(customize)
  1.  [表示|オプション]の「表示」タブの「ファイルの表示」で、既定値は「次の種類のファイルは隠す」が選ばれていて、システムに関係したファイルを安全のために表示しないようになっているが、必要によって「すべてのファイルを表示」を選択すると拡張子が「.DLL」、「.SYS」などのファイルを表示できる。(普段は「次の種類のファイルは隠す」を選択しておく)
  2.  既定値では「登録されているファイルの拡張子は表示しない。」にチェックが入っていて、拡張子が表示されていないのが、このチェックを外すと拡張子が表示される。
  3.  [表示|オプション]の「ファイルタイプ」タブに登録されているファイルが表示されている。ここでファイルの種類と実行型ファイル(アプリケーション)を関連づける事が出来る。(別項「5ファイルの関連づけ」参照)
4 ドライブやファイルのメンテナンス
  1.  ドライブの空き領域を調べる
      調べたいドライブを選択して右クリックして、「プロパティ」をクリック、情報タブにそのドライブの情報がグラフもついて表示されている。また、ドライブを選択するとステータスバーに(ステータスバーが表示されていないときは、[表示]で「ステータスバー」をクリックする。)、「空きディスク領域」が表示される。
  2.  ドライブのフォーマット(ハードディスクのフォーマットは要注意)
      フォーマットするドライブを選択して右クリックして、「フォーマット」をクリック、フォーマットの種類を指定して、スタートボタンをクリックする。新しいFDのフォーマットは、ファイルの管理領域だけフォーマットする「クイックフォーマット」は出来ない。「起動専用」は起動するシステムファイルを転送する。「容量」は、FDの場合1.44Mbを選択してあれば問題がない。(かなり古いNECの98シリーズと共用するFDの場合は1.2Mbを選択する。)ハードディスクのフォーマットはパーティションの管理も必要です。
  3.  ファイルの情報と管理
      表示を「詳細」にしておくと、ファイル名、サイズ、ファイルの種類、更新日時が表示される。ファイルを選択して(ファイル名をクリックする。)右クリックしプロパティを選ぶと、もっと詳しい情報が出る。実行型ファイルの場合は、情報だけでなくアクセスキーなどいろいろな設定が出来る。
  4.  新しいフォルダを作る(ファイルを分類して管理する。)
      新しいフォルダを作る場所(ドライブかフォルダ)を選択して、[ファイル|新規作成|フォルダ]で、「新しいフォルダ」が出来るので、フォルダの名前を入力する。(フォルダの名前を変更するときは、フォルダを選択して右クリックし、「名前の変更」をクリック(またはF2キーを押す)すれば入力できる状態になる。)
  5.  ファイルのコピー・移動
      ファイルを別のドライブかフォルダにコピーするには、左側のウインドウにコピー先のドライブかフォルダを表示させておき、コピー元のファイルを選択して、コピー先のドライブかフォルダまでドラッグ&ドロップする。移動するときはシフトキーを押しながらドラッグ&ドロップする。(失敗したときは直ちに[編集|元へ戻す])
      もっと安全にするときは、(こちらがお勧め)右クリックしたままドラッグ&ドロップすると、メニューが出る。「ここにコピー(または「ここに移動」)」をクリックする。(失敗したときは「キャンセル」)
  6.  ファイルの選択
      1個のファイルの選択はそのファイル名をクリックすればよい。複数の連続したファイルの選択は、最初のファイルをクリックし、SHIFT キーを押しながら最後のファイルをクリックする。飛び飛びのファイルを複数選択するときは、2番目以降のファイルを CTRL キーを押しながらクリックする。右側ウインドウのすべてのフォルダとファイルを選択するときは、[編集|すべてを選択]。
5 ファイルの関連づけ
あるデータファイルをダブルクリックすると、関連づけされたアプリケーションが起動して、そのデータを読み込む。(関連づけは拡張子によって行われる。)
  1.  関連づけされていないファイルをダブルクリックすると、「ファイルを開くアプリケーションの選択」ダイヤログボックスが出る。「ファイルの説明」には、そのファイルの拡張子の説明を記入する。(この説明がエクスプローラの右ウインドウにあるファイルの種類に表示される。)「このファイルを開くアプリケーション」では、その拡張子のファイルを開くことが出来るアプリケーションを選ぶ。既定値では「このファイルを開くときは、いつもこのアプリケーションを使う」にチェックがついているから、一時的に使うときはチェックを外す。
  2.  すでに関連づけされているものを変更するときは、[表示|オプション|ファイルタイプ]で、「登録されているタイプ」の中から目的のタイプを選択して、編集ボタンを押す。ファイルタイプの編集ダイヤログボックスが開かれる。アクションの「open」を選択して、編集ボタンを押すと、アクションの編集ダイヤログボックスが出る。「アクションを実行するアプリケーション」に変更するアプリケーションのパスとファイル名を入力する。OKを3つ押して終了。
    ファイルタイプの編集ダイヤログボックスで追加ボタンを押して、新しいアクションを設定すると、そのアイコンを右クリックしたときに出るコンテキストメニューを編集できる。
6 注意事項
  1.  インストールしたアプリケーションのフォルダをむやみに移動しないこと。
  2.  インストールしたアプリケーションのフォルダの名前をむやみに変更しないこと
  3.  おかしいと思ったら、直ちに[編集|元へ戻す]を実行すること。
  4.  ファイル・フォルダの削除は慎重にすること。
付録 用語解説

98シリーズ
1982年以降続いたNEC社独特の仕様のパソコン。PC−9801シリーズと言われていた。マルチメディアを扱うようになり、PC−9821シリーズを含めて、98シリーズと言う。 Windows95 対応の機種の終わり頃から、DOS/V機の仕様に近くなった部分もあったが、Windows98 対応のDOS/V機と殆ど同じ「Nx」が1997年秋発売されるまで続いた。

DOS/V機
IBM、富士通、東芝、等各社が作っているパソコン。
日本IBM社が1990年に英語版PC DOSを元にDOS/VというOSを作った。これによりIBM PC AT互換機で日本語が利用できるようになった。NEC以外のパソコンメーカーが日本IBM社からDOS/Vの供給を受け、その後マイクロソフト社も日本IBM社のDOS/V互換のMS-DOS 5.0/V を出荷した。これらのOSの動くIBM PC AT 互換機をDOS/V機といい、パソコンの世界標準機になっている。

ユーテリティソフトutility software
アプリケーションソフトの種類。ワープロソフトや表計算ソフトのような基本的な纏まったものではなく、ユーザーの使い勝手を向上させる限定された目的に役に立つソフト。

エクスプローラ Explorer
Windows98/95 にあるファイル管理ソフト。

アプリケーションapplication
ソフトの種類。OSの上で動く応用ソフト。

アーカイブ archives
本を格納する書庫、保管文書という意味。複数のファイルをまとめてある。アプリケーションは単一のファイルで動くことは稀で、殆どの場合複数のファイルで構成されている。

実行ファイル
実行型ファイル、実行形式ファイル等とも言われる、拡張子に「.EXE」 「.COM」が付いたファィル。アプリケーションの本体。

バージョン version
ソフトウェアの「版」。作成され販売された(発表・提供された)ソフトウェアの機能を高めたり、不具合を修正したりして改訂版を出すときに、名前を変更しないで新しいバージョン番号を表示する。一般に仕様上の変更が大きいときは1の位の数字を変え、小さな変更は小数点以下の数字を変える。新しいバージョンを提供すること(導入すること)を「バージョンアップ」と言う。また小さな変更は「マイナー・バージョンアップ」と呼ばれることがある。

バイナリファイル binary file
テキストファイルでないファイル。文字コードで記録されていないため、普通の状態で文字として読み出せない。

テキストファイル text file
文字データ(文字コード)だけから出来ているファイル。文字を表示できるが、書式は含まない。英数字のアスキーコード、日本語かな漢字を扱うJISコード、シフトJISコードや改行などの制御コードの一部が含まれる。異機種間の互換性がある。

文字コード
文字を2進数で表すために定められているコード。英数字記号はアスキーコード(ASCII code)で7ビット、日本語かな漢字はJIS、シフトJISコード、等がありパソコンでは普通シフトJISコードを使い、インターネット上ではJISコードが使われている。別に世界各国の文字に対応した2バイトのユニコード(unicode)がある。

JIS コード JIS code
アルファベット,仮名文字,漢字,数字,符号などを二進数で表現するための日本における標準コード。アルファベット,数字,仮名文字を表す7ビットコードおよび8ビットコードと2バイトの漢字コードとがある。別にコンピュータに限らず「JIS漢字水準」という日本工業規格で定めたものがある。これには10進数4桁の「区点コード」と16進数4桁の「16進コード」がある。

二進法
物の数(かず)を数えるのに普通「ひとつ」、「ふたつ」…と自然数が使われ、我々の生活では10を単位にした十進法が基本になっている。時間の12進法、60進法、も使われている。
コンピュータの世界では、電流が通じているか、いないか(xボルト以上の電圧があるか、yボルト以下の電圧か)の2通りの信号を制御して計算する。0と1の二種類で1桁となる。2桁では4種類(2の二乗)の情報になる。3桁では2の三乗の8種類…
このような2を単位にした数え方を二進法と言う。
パソコンの機械的(電気的)な処理は0と1で処理されるが、人が扱うには判りにくいので二進数4桁(16種類)を2つ組み合わせて、16進数2桁で表記される。

ビット(Bit)とバイト(Byte)
情報の量の単位。二進法の1桁の情報を1ビット(バイナリー・ディジットbinary digitの略 Bit)と言う。二進数8桁 8Bit を「1バイト」という。半角の数字、アルファベット、記号は1バイトの情報である。二進数8桁(256種類)は扱いにくいので、16進数2桁で表記される事が多い。この場合16進数は、0〜9とA〜Fを使って表記する。

クラスター
ファィルを読み書きする単位。ディスクは同心円のトラックを中心からの放射状の直線によって区切られる。区切られたものは、内側と外側では長さが違うが、Windows95 では同じ512バイトの大きさでで「セクター」と言う。セクターがいくつか集まって「クラスタ」になる。クラスタの大きさは、FATやドライブのパーティションの大きさで変わる。

ファイルシステム FAT(file allocation table)
OSがハードディスクなどにデータを記録するための方式を言う。パソコンで扱えるディスク容量やファイルの大きさの上限はファイルシステムで決まる。Windows95 の初期のはFAT16(普通単にFATと言う)に対応するものだけだだった。96年秋からプリインストールされているWindows95 のOSR2には、2GBを越えるハードディスクを扱えるFAT32にも対応するようになった。FAT32 では1クラスターの大きさが小さくなるので、小さいファイルが多い場合にハードディスクを有効に使うことが出来る。しかしシステムにより異なるFATのファィルを読むことが出来ないことがある。

HTMLファイル
インターネットのホームページのファイル。ブラウザで表示させるために、タグと言われる「<」と「>」で挟まれた命令を使う。ファイルの形式はテキストファイル。


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