「パソコンを使う」ということの殆どは、「ファイルを取り扱う」ことだと言っても言い過ぎではないと思う。ファイルの取り扱いを習熟することは、パソコンライフをより楽しくする。ここでは、Windowsのパソコンを使いはじめて一応「入門」のレベルにある人が、さらにステップアップするのに役に立つと思われる情報をまとめてみた。前に作ったWindows 95/98 用に作られたテキスト「ファイルの管理」では、Windows XP では理解し難くなってきたので、内容を書き換えた。
書かれてあることを自分のパソコンで実際に試しながら進めば、独習でも理解出来るようにしたいと思っている。Windows XP は使用者が設定する幅が一層広くなっているので、パソコンの環境によっては、書かれてある通りにならないものがあるかも知れない。また、これ以外にもパソコンとつき合っていく上で必要なものがあると思う。皆様からの情報により今後もできるだけよりよいのにしていきたいと思う。
ファイル操作の手順だけを覚えるのではなく、なぜその操作をするのか理解して操作できるようになることが望ましい。一つずつのマウスのクリックはそれぞれ意味がある。無意味なクリックを繰り返すのは、良い結果は得られない。
理解して操作することのほかに、理解したことを応用できるようになることも必要なことだと思う。Windowsの操作は共通性があるので、いろいろな場面で同じような操作をすることになる。一つの操作を理解したら、それを応用して別の場面で使えるようになるとファイルの操作が楽しくなりパソコン操作の力がつく。
ファイル操作を注意深くやっていると、同じ結果を出すのにいろいろな方法があることに気がつく。どの方法が正しく、どの方法が間違いだと言うことはない。正確に出来て、手順か少なく、やり易くわかり易い方法を選ぶと良い。それはマウスを持っているときか、キーを叩いているときか、連続して行う作業か、次にやる操作との関連などによって異なる。ここに取り上げる操作もたくさんある方法のうちの一つだと思っていただきたい。
ファィル管理をしやすくするために次の設定をしておく。((1),(2),(3)は同時に設定できる。)
[マイコンピュータ]を開き、メニューの[表示]→[詳細]を選んでから【下図左】AB、メニューの[ツール]→[フォルダオプション]の[表示]タブの[詳細設定]で「登録されているファイルの拡張子は表示しない」のチェックボックスのチェックを外し【下図右】B、「各フォルダの表示設定を保存する」にチェックを入れる【下図右】C。「フォルダの表示」の「すべてのフォルダに適用」ボタンをクリックし、「OK」ボタンをクリックしてフォルダオプションを閉じる。【下図右】D
Windows XP をインストールした時の状態(初期値)では、[表示]→[アイコン]になっていて、ドライブ・フォルダ・ファイルのアイコンの図と名前が表示されているが、ファイルを取り扱うのに情報が少なく不便なのでこの設定をしておく。
初期値では面倒なことを避けて拡張子を表示しない設定になっている。Windows のファイルは拡張子でファイルの種類を区別しているので、ファイルを取り扱うときは拡張子を確認できるようにしておく。
マイコンピュータを開いた最初の画面でドライブのアイコンが小さいと使いにくいので、フォルダオプションの設定が終わってから、マイコンピュータを開いた最初の画面でメニューの[表示]→[アイコン]を選びこのウインドウだけ大きいアイコンに戻しておく【左図】。
左の図はドライブを「グループ表示」している。
マイコンピュータのメニューで[表示][アイコンの整列][種類]を選択し、もう一度[表示][アイコンの整列]の「グループで表示」をチェックする。
他に「名前」「合計サイズ」などで整列させることが出来るがこの場合は「種類」が使いやすい。
[マイコンピュータ]→[ツール]→[フォルダオプション]で[表示]タブの[詳細設定]で[ファイルとフォルダの表示]の「隠しファイルおよび隠しフォルダを表示しない」が選択されているが、「すべてのファイルとフォルダを表示する」オプションボタンを選択(クリック)する。【下図左】A(オプションボタンの黒丸が変わる)
同じ[表示]タブの「フォルダの表示」の「すべてのフォルダに適用」ボタンをクリックし【下図左】B、「OK」ボタンをクリックしてフォルダオプションを閉じる。
システムに関係したファイルを初期値では安全のために表示しないようになっているが、ファイルを操作するときは表示させる。ただし、ファイルの削除や移動は慎重にする必要がある。
(普段は安全のため[ファイルとフォルダの表示]は、「隠しファイルおよび隠しフォルダを表示しない」を選択しておくとよい。)
(パスについては6ファイルのアドレス「パス」で説明する。)
[マイコンピュータ]→[ツール]→[フォルダオプション]で[表示]タブの[詳細設定]で「タイトルバーにフォルダのパス名を表示する」のチェックボックスにチェックを入れる。【上図左】C
「フォルダの表示」の「すべてのフォルダに適用」ボタンをクリックし【上図左】B、「OK」ボタンをクリックしてフォルダオプションを閉じる。
マイコンピュータでファイルやフォルダを取り扱っているとき、開いたフォルダがハードディスクの中のどの位置のフォルダか、タイトルバーに表示されているとわかり易い。【上図右】
「マイコンピュータ」を開いたときのウインドウの表示は、設定の仕方によって違う。メニューの[表示]→[アイコンの整列]をポイントすると出るサブメニューで「種類」が選択されていて(●印がついている)、「グループで表示」にチェックが入っていると、
の3つのグループに分けられて表示されている。【(1)フォルダの表示を詳細にする下図】
リムーバブルとは「取り外し可能」という意味で、ここでは固定されているハードディスクとディスクなどを取り替えられる装置(デバイス)とが区別されている。
「グループで表示」にチェックが入っていないと、種類に関係なくドライブ名の順(A,C,D,…)にドライブのアイコンが並んでいる。
色々なアイコンがあり説明が書かれている(ボリュームラベルに名前をつけていない場合は既定の説明)。説明の後に(A),(C),(D)…と書かれている。これがドライブ名と呼ばれているパソコンの装置の名前である。
ドライブのアイコンは少しずつ違っていて「3.5インチFD」のアイコンはフロッピーディスクの絵が付いていて他のドライブと区別が付く。CD−ROMも同様。
ドライブのアイコンをダブルクリックすると、そのドライブの中が見えてくる。フォルダやファイルがドライブの中にある。ドライブはフォルダやファイルを格納する装置である。
ドライブには、フロッピーディスク、MO等のようにメディアを取り替えられるものがある。またCD−ROMの様に読み出しは出来るが書き込みの出来ないもの或いはCD−RWのように書き込みも出来るものがある。ハードディスクは高速に読み書きが出来る。USBフラッシュメモリやメモリステック・コンパクトフラッシュなどの記憶媒体のリーダー・ライターもドライブとして認識される。
Windows を起動するためのソフト(OS)がインストールされているドライブを「起動ドライブ」という。
機械的な1つのハードディスク装置(ハードディスクドライブユニット)を複数の領域(パーティション)に分轄することが出来る。分轄された領域はそれぞれをドライブと言い、アルファベットのドライブ名が付く。
Windows が動くDOS/V機では、Aドライブがフロッピーディスクドライブで、Windows の起動ドライブはCドライブと決まっている。
ドライブの表示は例えば「A:」とアルファベットとコロンで表す。
ハードディスクは初期化(フォーマット)してから、領域を設定する。すでにある領域を変更するときは、一旦領域を開放する。領域を開放するときは、領域にあるフォルダやファイルはすべて消滅する。ハードディスクの領域開放は、ハードディスクの初期化(フォーマット)とデータが消滅する点では同じだが、フォーマットをそのままにしておいて、区切りを無くするだけで、フォーマットのように全く何もない新しいドライブになるわけではない。(不良セクタが出来てしまったドライブは、フォーマットすると修復されることがある。)
ユーテリティソフトを使うと、ハードディスクの領域を開放しないで(ファイルやフォルダをそのままにして)領域を変更できる。(例えばCドライブを縮小して、Dドライブを拡大するなど。)
CドライブにOS・アプリケーション・データファイルを全部入れておくと、トラブルがあった時に被害が大きくなるので、ハードディスクの装置が1台でも領域(パーティション)を分割して、データファイルはDドライブにおくなどすることが出来る。
ドライブの中にフォルダを作りファィルを整理して格納することが出来る。またフォルダの中に更にフォルダを作ることも出来る。ドライブの中を木の枝のように階層に分けて表すことを「ツリー表示」という。
いろいろなファイルを1つのドライブやフォルダに混在させておくと、必要なファイルを探すのが困難になるから、関連するものをフォルダにまとめて分類しておくとわかりやすく便利になる。
フォルダには任意の名前を付けることが出来る。ファイルを保存してある場所(フォルダ)の経路を表すときに、フォルダの区切りを日本では「¥」マークで区切る。(欧米では逆スラッシュ「\」、ホームページのURLでは「/」スラッシュ)ファイルの格納されている場所をドライブ→フォルダ1 →フォルダ2 →…と示すものをパス(Path)と言う。「1 準備」で設定してあるのでマイコンピュータでフォルダを開いたときに、タイトルバーにパスが表示されている。このパスを見れば現在表示されているフォルダがドライブの中のどの位置にあるのか判断できる。
マイコンピュータのツールバーの「フォルダ」アイコンをクリックすると、今までウインドウの左側ペインに表示されていた「タスク」が消えツリー状のフォルダビューが表示される。【右図】ツリーの頂点にある「デスクトップ」と次の「マイドュメント」の実体は、初期値(Windows XP をインストールしたときの最初の状態)では次の場所にユーザー別に保存されている。
ここで [ユーザー名]には、パソコンを使っているユーザーの名前が入る。(スタートボタンをクリックしたときに出るメニューの一番上に表示されている。)「All Users」はすべてのユーザーが使用できる。
実際にパソコンを操作しているときには、この実態のあるフォルダの場所を意識する必要はない。
デスクトップの空いているところにマウスポインタを置き(「ポイントする」と言う)、右クリックする。表示されるショートカットメニューから、「新規作成」→「フォルダ」をクリックする。
右クリックした場所に「新しいフォルダ」が出来るから、適当なフォルダの名前(自分の名前など)を入力する。【右図】
フォルダの名前を変更するときは、フォルダを選択して(クリックすると色が変わる)「F2」キーを押し、新しい名前を入力する。フォルダを選択して右クリック、ショートカットメニューで「名前の変更」をクリック、新しい名前を入力しても良い。また、フォルダを選択してからメニューバーで[ファイル][名前の変更]をクリックしても同じことが出来る。
同じ結果を出すのにいろいろな方法がある。
いずれの場合も作業をする対象を選択してから、何をするかを選ぶ。
同じ場所に(同じフォルダの中に)同じ名前のフォルダを作ることは出来ない。「新しいフォルダ」のときは数字がついて別の名前になっているが、同じ場所にあるフォルダと同じ名前に変更するとエラーメッセージが表示される。
実習1で作ったフォルダを開く(ダブルクリックする)。フォルダのウインドウのメニューバーで[ファイル][新規作成][フォルダ]をクリックすると、「新しいフォルダ」が出来るから、適当な名前(例えば「作業フォルダ」)を入力する。【右図】
起動する方法はいろいろある。次の方法でエクスプローラをクリックする。
いずれもエクスプローラが起動するが開いたウインドウの左側ペイン(フォルダ)で選択されている場所が違うことに注意する。
デスクトップやスタートメニューにある次のアイコンをダブルクリックして(スタートメニューの場合はクリックして)開くと左側ペインに「タスク」が表示されたエクスプローラと同じウインドウが開く。ツールバーの「フォルダ」をクリックすると左側ペインがツリー表示された「フォルダ」になる。
マイコンピュータ、マイネットワーク、マイドキュメント、マイピクチャ、マイ・・・
(ダブルクリックで開かないで、選択して右クリックするとショーカットメニューにエクスプローラがあり、起動すると左側ペインには「フォルダ」が表示される。)
エクスプローラはファイル・フォルダを管理するWindowsのアプリケーション。スタートニューの[すべてのプログラム](プログラムメニュー)ではアクセサリの中にある。
マイドキュメントからエクスプローラを起動すると、左側ペインのフォルダは一番上に[デスクトップ]があり次に[マイドキュメント]が選択されて、下にマイドキュメントの中のフォルダが見える状態で表示されている。右側のペインには左側で選択されている マイドキュメントの中のフォルダとファイルが表示されている。
この状態でメニューバーの[ファイル][新規作成][フォルダ]をクリックすると、「新しいフォルダ」がマイドキュメントの中に出来るから、適当な名前(例えば「作業フォルダ」)を入力する。
ペイントを起動して 適当な絵を描き、「ファイル」→「名前を付けて保存」で、「保存する場所」に実習2で作ったフォルダを指定して(ファイル名、ファィルの種類はそのままにして)保存する。
ペイントを終了して、デスクトップの実習1、実習2で作ったフォルダを開いて、保存したファイルの存在を確かめ開いてみる。このときのファイル名が「無題.bmp」になっていることを確かめる。
ファイル名を入力しなかったので「無題」になっている。「.bmp」は拡張子と言いファイルの種類をあらわす。(「5 ファイルの表記」で説明される。) 同じファイルを[マイドキュメント]の中の[マイピクチャ]フォルダに保存してみる。
エクスプローラを起動して、左側ペインのフォルダの窓で起動ドライブ(C:)を選択する。
ドライブやフォルダの中にファイルが格納されている。ファイルはドライブやフォルダとは違って、普通特徴のあるアイコンが使用されていて、その種類や関係のファイルが区別されやすくなっている。
起動ドライブの C:\WINDOWS(WINNT)\system32\フォルダを開いて、mspaint.exeを選択して、右クリックする。コンテキストメニューのプロパティをクリックする。
全般タブで次のように表示されているのを確認する。【右図】
ファイルの種類 | アプリケーション |
場所 | C:\WINDOWS(WINNT)\system32 |
サイズ | 325kb(333,312バイト) |
ディスク上のサイズ | |
作成日時 | 2002年12月14日、1:41:09 |
更新日時 | 2002年9月3日、 10:26:58 |
アクセス日時 | 2003年1月25日、15:19:07 |
この MSPAINT.EXE は実行ファイルだから、バージョン情報タブもあり、さらに詳しい情報がある。
サイズの数字が「KB」 の1,000倍が「バイト」になっていない。ファイルサイズは二進法で計算されるので、1024バイトが1KBになっている。これはMBの場合も同じ。333,312÷1,024=325.5
また、「ディスク上のサイズ」がファイルのサイズと違っている。 ハードディスクの中にはクラスタ単位でファイルが格納されている。クラスタの大きさとの関係でハードディスクを占有する量が違ってくる。
同じようにして、[スタート]→[すべてのプログラム]→[アクセサリ]→[ペイント]を選択して、右クリック。プロパティを見る。
全般タブでは、項目は前の場合と同じだが、ファイルの種類は「ショートカット」、場所やサイズ等が違っている。スタートメニューの「ペイント」は、MSPAINT.EXE の影武者的存在だということが判る。
「ショートカット」タブでは、「リンク先」(本体のファイルがある場所とファイル)が表示されている。(本体のファイルが判らないときは、逆にこのリンク先を調べればよい。)
「ショートカットキー」は「なし」になっているが、設定するには「なし」をクリックして文字カーソルを出してから、Ctrlキーを押すと「Ctrl+Alt+ 」と表示されるから、表示されているままにして例えば「P」キーを押して「OK」ボタンを押すと設定される。
(この設定をすると、「Ctrl+Alt+P 」でペイントが起動する。)また、ファンクションキーに設定するときは、「なし」をクリックして文字カーソルを出してから、ファンクションキー(たとえばF3キー)を押すと設定できる。(ショートカットキーを設定するときは他の操作に影響の無いキーに設定するよう注意する。)
デスクトップのアイコンも、スタートメニューと同じ「ショートカット」だから、同様にしてプロパティを見ることが出来る。
(ショートカットは不要になったら削除しても本体のフォルダ・ファイルには影響がない。)
Windows のファイルの表記方法は、ファイル名の部分と拡張子と呼ばれる部分とに分かれている。(両方併せてファイル名とも言う。)
ファイル名は、漢字、英数字、記号が使え、半角で1文字以上拡張子を含め255文字(実際にはパスを含むようで少なくなる。 )まで使うことが出来るが、使えない文字がある。
Windows95/98 以降ではスペースも使える。ファイル名に使えない文字 \ / * ? " <> | , ; :
255文字使えるが必要以上に長くしても、全部表示できないことがあるし、わかりにくい。またトラブルのあったときに、MS-DOSの環境で扱うときは、半角で8文字(全角で4文字)しか表示されない(長い場合は途中に「~(チルダ)」と通し番号が付く)から、出来るだけ短いファイル名が好ましい。
ファイル名は「名前の変更」で変更できるが、データファイル以外の変更は慎重にやらないとトラブルの原因になる。データファイルもそのファイル名を参照するアプリケーションがある場合は、参照しているファイル名も変更しなければ呼び出すことが出来ない。
Outlook Express でメールをドラッグ&ドロップで保存するときは、件名がファイル名になるので、メールの件名は重複のない独特なものでなるべく短いものが好ましい。
拡張子は「.」と英数字の半角3文字(「.html」のように4文字のものもある)で、ファイル名の後に付く。拡張子は通常ファイルの種類を表す。ファイルの種類に見合った拡張子をむやみに変更するとトラブルの原因になる。バイナリファイルはアプリケーションが決めた拡張子を使う。
テキストファイルは拡張子が「.txt」が普通だが、都合によって変更できる。(例「.log」)
Outlook Express の場合、メールはひとつずつのファイルになっていない。
(インターネット上のテキストの文字コードは「JIS」になっているので、日本語が文字化けしていることがある。これを「SIFT-JIS」に変換すると読むことが出来るが、変換にはソフトが必要。)
「4 ファイルのプロパティ」の「場所 C:\WINDOWS(WINNT)\system32」は、パス(path)(小道、通路の意)と言い、ファイルの格納されている場所を示す。「C:」はCドライブを表し、その後の「\」で区切られているのが「フォルダ」を表す。この例ではないが最後に拡張子が付いている場合はフォルダではなくファイルである。同じフォルダの中に同じファイル名のファィルを格納することは出来ない。同じ名前のフォルダも作ることができない。パスはファイルの住所のようなものである。
アプリケーションのファイルは、パスがレジストリというシステムのデータベースに登録されているから、自分の都合でパスを変更すると(他のフォルダに移動すると)トラブルの原因になる。(転居届を出さないで転居すると、郵便が届かなくなるのと同じ。)
「1 準備」で設定したように、ウインドウのタイトルバーにそのファイルのパスを表示しておくと、開いているファイルが何処にあるファイルかわかりやすい。
データファイル(例えばxxxx.doc)をダブルクリックすると、アプリケーション(例の場合はWord)が起動して、そのファイル(例の場合xxxx.doc)を読み込む。この場合のファイル(xxxx.doc)はアプリケーションに関連づけがしてある。関連づけがしてあるデータファイルのアイコンは、アプリケーションで定めてあるアイコンになっている。
関連づけしていないファイルをダブルクリックすると「Windows」ウインドウが出て、「このファイルを開けません。このファイルを開くには、作成元のプログラム名が必要です。インターネットで自動的にプログラムを検索するか、またはコンピュータにあるプログラム一覧から手動で選択してください。」と表示され、「Web サービスを使用して適切なプログラムを探す」か「一覧からプログラムを選択する」か選択する事を促す。
Webサイトから探す方が選択の規定値になっているが、迷路に迷い込みそうなので、「一覧から…」を選択してOKボタンをクリックすると、「ファイルを開くプログラムの選択」ウインドウが出る。
「このファイルの種類を開くプログラムを選択してください:」と関連づけされていないファイルを開くアプリケーションを一覧の中から選択することになる。注意することは「この種類のファイルを開くときは、選択したプログラムをいつも使う」にチェックが入っているのが規定値ですが、このままでOKボタンをクリックすると以後このアプリケーションに関連づけされる。一時的に開いてみる場合や試しに開いてみる場合はこのチェックをはずしてからOKボタンをクリックし、問題がないことを確認した後にこのチェックを入れると良い。
すでに関連づけがしてあるファイルの関連するアプリケーションを変更するには、次のような操作をする。(この操作は、レジストリを変更するものですから、慎重におこなってください。)
例えば、Windows XP をインストールしたままの場合は、テキストファイル(*.txt)は、「メモ帳」に関連づけしてある。これを「ワードパッド」に変更する。
拡張子については、「5 ファイルの表記」で触れてあるが、もう少し詳しく調べてみる。
Windows XP では警告が出るが、拡張子を変更できる。拡張子を変えるとアイコンも変わるので、拡張子がアプリケーションと密接な関係があることがわかる。Windows では拡張子によってファイルの種類を判別している。
「8 ファイルの拡張子」で拡張子を変更したら、アイコンも変わってしまった。拡張子をそのままにしてアイコンを変更することもできる。
「8 ファイルの拡張子」の実習10で作ったデスクトップの「新規テキスト文書.txt」のプロパティでサイズを見る(「新規テキスト文書.txt」のアイコンを右クリックしてショートカットメニューのプロパティをクリックする)と、「ファイルサイズ 1バイト(1バイト)」、「ディスク上のサイズ 4.00KB(4,096バイト)」となっている。半角1文字「a」の1バイトのファイルがハードディスクを4Kバイト使っている。
これはWindows XP のNTFS(4GB以上のドライブの場合)というファイルシステムを使っている場合で、古いパソコンや Windows98 でFAT32やFAT16 というファイルシステムを使っている場合は、32KB占有する。
ファイルをハードディスクに保存するときは、ハードディスク上のセクタという小さな単位を何個かまとめた「クラスタ」ごとに保存される。「1クラスターには1ファイルしか保存されない。」仕組みになっている。クラスタの単位が FAT32や4GB以上のNTFS では4KB、FAT16 では 32KB となっているため、小さいファイルを保存するときには空白スペースが出来て、実際のファイルの大きさよりも多くのメモリを消費する。
クラスタの大きさはファイルシステムとドライブの大きさで異なる。
極端な比較になるが4,096バイトのファイルは4.00KB(4,096バイト) 4,096バイト使用 で1つのクラスタを使用する。1バイト多い4,097バイトのファイルは4.00KB(4,097バイト) 8,192バイト使用 で、2つのクラスタを使う。
「4 ファイルのプロパティ」で説明したが、1KB が 1,000バイト ではなく1,024バイト で計算されている。1,000 = 1K は10進法の話で、2進法では、「2のn乗」で桁が上がる。
2, 4, 8, 16, 32, 64, 128, 256, 512, 1024,2048,・・・ で、1,000 という数は無く 1,024 = 1K になる。
以下「ファイルの管理 2」の予定です。
11 ファイルの検索
12 ショートカット
13 デスクトップ
14 ごみ箱
15 スタートメニュー
16 コンテキストメニュー (右クリックメニュー、ショートカットメニュー)
17 バックアップ
18 Windows フォルダの中身